トイガーの特徴

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「トイガー」という名前は、「おもちゃ」や「可愛がる」という意味の「Toy」と、「虎」という意味の「Tiger」が合わさった言葉が由来となっています。

その名の意味の通り、勇ましく、それでいて可愛らしい一面も持つ特徴がありますよ。

外見的な特徴

トイガーの外見的な特徴は、何と言っても名前の由来にもなっている「虎柄」ですね。

被毛の色のベースはパンプキンのような濃いオレンジ色が特徴ですが、ブラウン、マホガニーレッド、オレンジ、ゴールド、タンといった様々な色の被毛を持った子もいます。

トイガーの元となるベンガルは「スポット(斑点)模様」ですが、トイガーは「マッカレルタビー(ストライプ)模様」が特徴です。

トイガーは慎重な計画育種によって、本当のトラのような美しく輝かしい毛並みと模様を持っていますので、「デザイナーズキャット」とも言われています。

トイガーの持つ美しい被毛の色と太いストライプ模様は、他の猫種にはない希少なものです。

しかし、残念ながらこの虎柄を安定して確実に出すことが出来ず、元のベンガルの模様であるスポット(斑点)や、様々なパターンの模様が出てしまうことも多いようです。

トイガーと呼ばれるには「頭部の白いハイライト」と「虎らしい縞模様」が全身にしっかり入っているのが条件となります。

トイガーは、被毛や模様だけでなく体型も虎にそっくりです。

胴長で骨太なしっかりとした骨格に、引き締まった筋肉と適度な脂肪もついた体型です。

体重は約5~10Kg程と幅があります。

顎は大きく、鼻筋は広く、耳は小さいことが理想とされています。

目は少し小さめでつり目であり、目の色はブルー以外であるとされています。

しっぽは長くまっすぐ伸びているのも特徴です。

そのしっかりとした体形で、猫科の野生動物のように肩を入れて堂々と歩く姿はまるで虎のようですよ!

トイガーの歴史は?

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トイガーの歴史は浅く、1980年頃から育種が始まっています。

アメリカのカリフォルニア州でベンガルの繁殖を行っていたブリーダー、ジュディ・サジェンさんが、2頭の子猫の中にたまたま虎の模様が入っていたことに気づいたのがきっかけとなっています。

ジュディさんは、野生のトラの保存を呼びかけるため、また「この子猫たちの育種によって、家で飼える虎(猫)を創りたい!」と考えて、ブリーダー仲間のアンソニーハッチャーソンやアリス・マッキーらと協力して本格的な育種に乗り出したことがトイガー誕生の歴史です。

より虎柄に近づけようと、世界各地から40匹ほどの猫を選別し、それを元にしてトイガーの育種がスタートしました。

1993年に、アメリカの二大猫登録団体の一つであるTICA(The International Cat Association)に新品種の猫として申請を開始し、2006年にトイガーは正式な猫種として認められました。

しかし、育種に使われた様々な猫の影響で、毛色や縞模様がなかなか安定しないこともあります。

より虎に似た猫となるよう、また安定した模様を育種できるようブリーダーたちによる努力が続いていますが、それが達成されるまでにはおよそ10年くらいかかると言われています。

トイガーの性格

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外見が虎に似ているトイガーですが、とっても可愛らしい性格をもっていますよ!

その幾つかをご紹介致します。

①明るい性格

トイガーはとても明るい性格の猫です。

活発に動きまわるのも特徴です。

すぐにすり寄ってきて甘えたり、抱っこを要求するような性格ではありませんが、飼い主さんへの愛情も深く、誰とでも仲良く接することが出来る柔軟で明るい性格なので、初めて猫を飼う場合でも安心できます。

②穏やかな性格

トイガーはとても穏やかな性格の猫です。

人間によくなつきますので、家族の中に子供がいても、安心して遊ばせることができるくらい穏やかな性格です。

知能も高く、信頼関係をしっかりと築くことができるので、しつけも他の猫と比べてしやすいですよ。

③遊び好き・好奇心旺盛な性格

トイガーそれぞれにも個性がありますが、比較的遊び好きな性格で、好奇心旺盛です。

飼い主さんと一緒に遊ぶことも好きですが、お留守番中にひとりで遊ぶことも得意です。

一人で遊べるおもちゃや、キャットタワーを設置して、遊び好きな性格を満たしてあげてくださいね。

トイガーの飼いやすさ

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明るく、穏やかで、遊び好きで、好奇心旺盛な性格をもっていますし、人間や他の動物とも仲良くできる愛情深い性格ですので、比較的買いやすいと言えます。

しかし、トイガーは野生の猫の血が濃いベンガルをベースとしているため、野性的な面を持つ子もいますし、激しい性格の子や警戒心の強い子もいます。

ぜひ、その子にあった飼い方をしてくださいね。

トイガーの飼育環境しつけのコツ

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トイガーの飼育環境

トイガーの飼育環境のポイントは、しっかり運動できる十分なスペースを確保してあげること。

とても明るく活発で、遊び好きで、好奇心旺盛なので、たくさん動き回れるスペースを確保する工夫が必要です。

スペースを確保することが難しい場合は、キャットタワーや登り棒、ロープやおもちゃなどを準備して、沢山遊べるようにしてあげましょう。

大人になると、体が大きく力が強くなる子も多いため、頑丈なキャットタワーやおもちゃを選ぶと良いでしょう。

キャットタワーを設置するのが難しい時は、階段や本棚のレイアウトを利用しても良いでしょう。

高低差のある場所を使うことで十分に運動を行うことが出来ます。

飼い主さんと遊ぶことも大好きなので、一日一回は一緒に遊んであげるととっても喜びますよ。

トイガーのしつけのコツ

猫はなかなかしつけが難しいと言われていますが、トイガーはしつけのできる猫として知られています。

知能が高く、洞察力があり、人間とのコミュニケーション能力も高く持ち合わせていて、飼い主に従順な賢い猫なので、しつけがしやすいと言われています。

うまくしつけをすれば、リードをつけて一緒にお散歩に出かけたり、外で一緒に遊ぶことも出来るようになりますよ。

しかしトイガーは大人になると、体が大きくなり、力もとっても強くなります。

「猫が暴れると、こんなに力が強かったっけ?」と思うくらい力を出します。

子供だと負けてしまうかもしれません。

ですので、安心して一緒に生活するため、また、通院や外出の時に暴れてケガをしないように防御しなくてはいけません。

そのために、子猫のうちから、首輪やリード、また輸送用クレートに慣らしておくこともできます。

それらの用具に不快感を持たないように習慣づけをしっかりしておくと、安心して通院や外出をすることができますよ。

病院に連れて行かれることを嫌がる猫は多いので、トイガーの飼い方として、洗濯ネットさばきを身につけておくこともおススメします。

また、頭を使って工夫して餌を取るようなおもちゃなどがあると、積極的に遊んで知恵を学ぶので、おススメですよ。

トイガーの健康管理やお手入れについて知っておきたいこと

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トイガーの健康管理方法と寿命

トイガーは、筋肉質で体格の良い大型のタイプの猫です。

ですので、体を作るのに必要な高たんぱくで高品質な食事を意識して与えてあげる必要があります。

また、トイガーはベンガルを基に作られた猫種ですので、かかりやすい病気もベンガルから受け継がれていることがあります。

すべてのトイガーにリスクがあるというわけではありませんが、特に、「猫伝染性腹膜炎(FTP)」にかかりやすく、この病気にかかると重症化してしまうケースもあります。

肥大型心筋症が起きるケースもあるようです。

病気にかかる根本的な原因はわかっていませんが、ストレスとの関係も含まれているようです。

日頃からストレスを溜めないように、キャットタワーやおもちゃなどを準備し、十分に運動できる環境を整えてあげましょう。

トイガーは忠実で愛情深い反面、コミュニケーション不足がストレスの原因となってしまうこともありますので、一緒に遊んだり休んだりする時間を作ってあげると良いでしょう。

トイガーの寿命は、他の猫種と大きく変わらず、10~15歳と言われています。

少しでも長生きして、一緒に楽しい時間を過ごせるように健康管理をしっかりしてあげて下さいね。

トイガーに必要なお手入れ

トイガーは短毛ではありますが、被毛が密集して少し厚いため、週に1回から2回程シャンプーやブラッシングをして、体を清潔にしてあげると良いでしょう。

トイガーの価格相場

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日本では希少価値の高いトイガーですので、やっぱり価格が気になるところ。

取り扱っているペットショップやブリーダーさんは少ないので、相場は高めです。

一概には言えませんが、10万円~100万円前後が相場のようです。

中には約300万円ほどで販売しているお店もあるそう・・・!

今後、ブリーダーさんの努力で繁殖数が増えていけば価格も下がってくる可能性もあります。

海外から輸入しているペットショップもあるので、今後もっと安く手に入れることが出来るかもしれません。

しかし、トイガーはまだまだ品種改良を続けているため、なかにはトイガーの基準に達していないのにトイガーとして販売していることもあるようです。

正しい血統のトイガーを手に入れたい場合は、トイガーの生みの親であるジュディ・サジェンから正式に認定されているブリーダーさんを探すようにしましょう。

トイガーを探す際にはぜひ注意して下さいね。

トイガーの子猫の特徴

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トイガーは、体型が大人へと成長するまで、約3〜4年ほどかかると言われています。

他の猫種と比べるとその期間が長いようです。

個性はそれぞれありますが、とても活発で人懐っこく、飼い主さんにじゃれて遊んでくる甘えん坊のタイプが多いのも特徴です。

大人になるとがっしりとした体型で力も強くなりますので、体の小さい可愛らしい子猫の間に一緒に沢山遊んで、しつけもしておくと良いでしょう。

トイガーのブリーダーの探し方

日本ではまだ希少な種類のトイガーですが、育種や販売を行うブリーダーも増えつつあります。

インターネットで「トイガーブリーダー」と検索すると幾つか情報が出てきますよ。

以下のサイトから、トイガーのブリーダーを探すことも出来ます。

みんなのトイガー子猫ブリーダー - トイガー専門ブリーダー/キャッテリー直販の子猫販売情報

【国内最大のブリーダー子猫直販サイト】トイガーの子猫をブリーダーから安心の30日間無料健康保証+180日間FIP生体保証+プレミアムフード・消臭剤・5,000円クーポン付きで直接購入できます。ペットショップを通さない専門ブリーダー直販なので、健康でかわいいトイガーの子猫をペットショップよりお安い価格で購入できます。

https://toyger.koneko-breeder.com/

トイガーにおすすめのキャットフード





モグニャンキャットフード

食いつき抜群の栄養補給に!









トイガーにおススメのキャットフードは、「モグニャン」です。

モグニャンは、赤ちゃんの離乳食にも使われるほど安全で上質な白身魚を63パーセント使用しているので、良いタンパク質をより多く摂ることが出来ます。

また、良質な炭水化物源となるサツマイモや、健康維持に役立つカロテンやカリウムの豊富なカボチャを使用しているため、毎日の排せつをスムーズにしてくれます。

泌尿器系に良いとされる「クランベリー」や、美しい毛並みを整えるのに良いとされる「サーモンオイル」も含まれています。

低脂肪で高たんぱく質ですので、肥満対策にも効果的です。

きっとトイガーの健康管理に役立ちますよ。

情報提供元: mofmo
記事名:「 トイガーの性格、特徴、子猫の価格相場まで