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性格:賢い・愛情深い・陽気・子ども好き
寿命:13~16歳
体重:3~6kg
体高:23~27cm
毛色:シェードのフォーン、ブラック、ハバナ・ブラウン、タバコ、レディッシュ・ブラウン、ピュアホワイト
値段相場:ペットショップ20~35万円、ブリーダー30万円
ハバニーズはキューバを原産とする犬です。キューバを原産とする犬はハバニーズの他にはおらず、ハバニーズはキューバの国犬に指定されています。当初、ハバニーズは上流階級の愛玩犬として飼われ、市場で売買されることのない犬種だったため庶民には馴染みのない犬種でした。
その後、ヨーロッパやアメリカに渡り、今のハバニーズが作られました。現在は原産国であるキューバよりも、アメリカの方が飼育頭数は多いです。
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパン・ケネルクラブによると、ハバニーズは賢く、番犬にも向いている犬種です。
陽気な性格なうえ芸を覚えるのも得意なので、周囲の人を楽しませるピエロ的存在でもあります。子ども好きでよく遊ぶ個体も多いので、小さな子どもがいる家庭や初心者でも飼いやすい犬種でしょう。
一方、ハバニーズは飼い主に対して愛情深い性格ゆえに、寂しがり屋な一面もあります。特に子犬のときは、飼い主の後をついて回ったりそばから離れなかったりする傾向も。
ハバニーズはシーズーやマルチーズ、ビションフリーゼやプードルに似ている犬種です。
それも当然のこと、ハバニーズの犬種を改良する際に、これらの犬種が掛け合わされているのです。見た目が似ているのはもちろん、どの犬種も賢く飼いやすい点が共通しています。
その他、見間違えられることも多いボロニーズとハバニーズとの違いは毛色です。様々な毛色があるハバニーズに対し、ボロニーズはホワイト一色しかいません。
ハバニーズの平均寿命は13~16年です。犬の平均寿命が12~15年なので、長生きする犬種といえるでしょう。
ハバニーズを含む小型犬は、10歳でシニア犬の仲間入りをします。
ハバニーズは小型犬に分類され、平均体重は3~6kgです。小さな体ながら頑丈で、しっかりとした骨格をしているため身体能力も高いです。
ハバニーズの平均体高は23~27cmで、足が短く少し胴長なのが特徴です。ジャパン・ケネルクラブではハバニーズのスタンダードのサイズを21~29cmに定めています。
オスとメスのサイズに、大差ありません。
ハバニーズはツヤのある長い被毛が特徴です。その被毛を活かし、様々なスタイルを楽しむことができます。
王道ハバニーズカットDorottya Mathe/shutterstock.com
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ハバニーズには様々なカラーがあり、成長の過程で被毛の色が変わる個体もいます。
フォーンVictoria Rak/shutterstock.com
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ハバニーズは約8カ月で成犬になり、生まれたときに比べると20倍近くのサイズに成長します。ハバニーズは成長につれて毛色が変化する犬種です。子犬のときとは全く違うカラーになる犬も珍しくありません。
成犬にならないとどのような色になるのかがわからないのも、ハバニーズの子犬を育てる楽しみの1つです。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ハバニーズは賢く、「家庭犬に最適」といわれるだけあって、吠えたり唸ったりすることも少ない犬種です。集合住宅でも飼いやすいでしょう。
ただし、閉鎖的な環境で育ったハバニーズは臆病な性格になり、他の人や犬に吠えることもあります。子犬の頃から様々なことに触れさせ、ハバニーズが本来もつ活発で陽気な性格を引き出すことが大事です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
膝蓋骨脱臼(パテラ) | 膝の皿の骨が脱臼し、歩き方がおかしくなる。小型犬に多い。子犬~成犬まで季節に関わらず発症する。 | 片側で約15万円前後。ただし、手術の有無によって費用は異なる。 |
外耳炎 | 耳に湿気がたまり、ただれや痒みを引き起こす。垂れ耳の犬は特に注意が必要。夏場は特にかかりやすい。 | 約3~10万円 |
流涙症 | 涙小管が塞がることにより、涙が処理できず目から溢れてくる。 | 約1万円~4万5千円 |
熱中症 | ぐったりと息遣いが荒くなる。症状が進行すると痙攣や嘔吐、さらに命を落とす危険も。5~9月の暑い時期は特に注意。 | 約3~6万円(入院の場合) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ハバニーズはフワフワで長毛の被毛に覆われているため、暑さに弱い犬種です。夏場は毛を短くカットするサマーカットをしたり、ゴムで結んだりの工夫が必要です。
活発で様々なことに興味を示す、好奇心旺盛な犬種なので毎々の散歩は欠かせませんが、夏の暑い時間帯の散歩は熱中症の危険があります。
ハバニーズはオーバーコートとアンダーコートをもつダブルコートなので、被毛の中に汚れやゴミがたまりやすいです。
雨の日の散歩やシャンプー後に被毛を濡れたまま放置していると、雑菌がわきやすくなります。これらはハバニーズの臭いの原因になるので、定期的なブラッシングやドライヤーを使って被毛を乾かすことが大事です。
また、ハバニーズのような垂れ耳の犬種は、耳の中が汚れて臭うこともあります。耳の中をまめにチェックし、必要に応じて耳掃除をしましょう。
飼い主への愛情が深く、寂しがり屋な一面をもつハバニーズは、室内飼いが適しています。
ハバニーズは遺伝性疾患やかかりやすい疾病もない丈夫な犬種ですが、細くて柔らかい被毛がからまりやすいため、日々のブラッシングが欠かせません。一見するとフワフワの被毛で寒さに強そうに見えますが、実際はアンダーコートが少なく寒さに弱い犬種です。暑さ対策だけでなく、寒さ対策も必要となります。
垂れ耳であるため耳の中が汚れやすいです。耳掃除をし、外耳炎などに注意しましょう。
ハバニーズの美しい被毛を保つには、サーモンオイルや亜麻仁油を含むドッグフードがおすすめです。関節のケアに効果的なコンドロイチンを含むドッグフードも、ハバニーズの健康維持に役立ちます。
ドッグフードを与える量や回数は、各ドッグフードのパッケージを目安にしながら愛犬の様子をみて調整します。明らかに太ったり痩せたりしてきたら、与えている量が愛犬に合っていないので調整が必要です。日々の体型チェックを欠かさず行いましょう。
なお成犬になるまでの時期、すなわち生後8カ月までは子犬の成長に必要な栄養素を含む、子犬用ドッグフードを与えます。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ハバニーズはオーバーコートとアンダーコートをもつダブルコートです。しかし、アンダーコートが薄いため、それほど抜け毛が多い犬種ではありません。
フワフワの毛の犬や直毛の犬など、被毛の質には個体差があります。抜け毛のケアというよりは、被毛のからまり防止のためのブラッシングが必要です。
ハバニーズは子犬のときから被毛がフワフワなので、被毛と皮膚の健康のため定期的なシャンプーが大事です。シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。
ハバニーズの子犬をお風呂に入れる際、1番大切なことは無理強いをしないことです。お風呂に対してトラウマができてしまったり、お風呂を嫌いになってしまうと、成犬後の飼育にも影響します。
もし嫌がる場合は、ポイントを絞って10分程度ずつ洗うようにしましょう。
ハバニーズの子犬のお風呂の入れ方飼い主に褒められることが大好きなハバニーズは、シャンプー後に思いきり褒めてあげると、シャンプーを好きになるキッカケにもなります。
成犬の場合も基本的に流れは同じです。ポイントは、皮膚トラブル予防のためにしっかり泡を流すこと、しっかり乾かし雑菌の繁殖を防ぐことです。
ハバニーズの成犬のお風呂の入れ方ハバニーズは室内でも活発で、ピョンピョンと跳ね回る姿を見て、散歩は必要ないと思う方もいるかもしれませんが、散歩は必ずしましょう。
散歩には運動不足解消の目的以外に、ストレスの軽減や好奇心を満たすという効果もあります。
ハバニーズは好奇心旺盛で、色々なものに興味を示す犬種です。散歩は他の人や犬とのコミュニケーションの場でもあり、社会性を育てるのにも役立ちます。
毎日1日30分程度の散歩をするようにしましょう。
散歩をしないことでストレスがたまったり、外に出ないことで臆病な性格になったりすると、吠えやすくなる心配もあります。
ハバニーズは、賢く覚えがよいためサーカスでも重宝された犬種です。しつけも比較的しやすいといえます。
ハバニーズの「トイレ」や「吠え」、「噛み癖」や「散歩」、「待て」のしつけ方法を紹介します。
ハバニーズは比較的しつけがしやすい犬種ですが、トイレのしつけに関しては他の犬種同様、焦りは禁物です。
失敗したときに叱ると、「排泄=悪いこと」と勘違いしてしまう可能性があるからです。
褒められることが大好きなハバニーズには、「叱らずに褒める」しつけをすると効果があります。
子犬の場合トイレを覚えるまでは、ペットシーツを敷いたケージに入れておく方法が効果的です。
一方で成犬の場合は、トイレとケージを離した方が早くトイレを覚える可能性が高いです。犬は、自分の寝床で排泄をしない習性をもつためです。
また、犬は本来きれい好きのため、汚れたペットシーツでは排泄をしません。多頭飼いの場合は、トイレの数を増やしたり汚れたペットシーツはすぐに取り替えたり、工夫をしましょう。
ハバニーズは他の犬種に比べ、比較的吠えにくい犬種です。
しかし、閉鎖的な環境で育ったハバニーズは臆病な性格になり、初めて見る物や音に反応し吠えることもあります。
無駄吠えは近隣の人への迷惑にもなるので、しっかりしつけましょう。
ハバニーズは愛想があり飼い主に従順な性格ですが、遊ぶことが大好きなので興奮しすぎて人の手を噛んでしまうことがあります。
また、幼い子犬は歯が痒くて甘噛みをすることも。
子犬の場合は人の手で甘噛みをしたり、人の手をおもちゃだと思い噛むケースが多いです。この場合は、人の手より噛みやすく楽しいおもちゃを用意するだけで、甘噛みが減ることもあります。
どちらにせよ放っておくと人や犬に怪我をさせてしまう恐れがあるので、早めのしつけが重要です。
ハバニーズは好奇心旺盛で散歩も大好きです。玄関先や信号待ちで「待て」ができれば急な飛び出しを防止し、犬の安全にもつながります。
ハバニーズは甘えん坊で寂しがり屋の性格ですが、感情の切り替えも上手な犬種です。過ごしやすい環境を準備しておけば、留守番もこなせるでしょう。
shutterstock.com/foster_parent
家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。
新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619