【犬の本能を刺激しよう】引っ張りっこでできる愛犬との遊び方のコツとは?
引っ張りっこは犬が本能的な興奮する行動
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犬が大好きな遊びのひとつに、引っ張りっこがあります。
もともと、これは犬の祖先であるオオカミの本能的な行動の名残だと言われています。
オオカミは狩りでしとめた獲物を仲間と引っ張りっこしたり、食いちぎるといった行動をしていました。
また、動くものが目の前にあると、追いかけて遊んだり、くわえるなどしてから、仲間のもとに持ち帰り、仲間と分け合うという行動をしていたのです。
犬にとって引っ張りっこをして遊ぶことは、こうした本能的な欲求を満たすことや飼い主さんとの関係を築くことにつながる大切な遊びのひとつなのです。
犬との引っ張りっこにはロープのおもちゃ
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犬と引っ張りっこをするおもちゃは、様々なタイプが販売されていますが、一般的にロープが一番遊びやすく、遊びがいがあるでしょう。
ロープを選ぶ際は少し大きめのものを選び、布や紐の誤飲には十分注意が必要です。
引っ張りっこ遊びをしながら、歯のケアができるロープも販売しています。
飼い主さんやわんちゃん同士で引っ張りっこをする中で、歯磨き効果がある素材や、歯、歯茎、顎の発達に効果があるものもあります。
ぬいぐるみの先にロープがついているものや、ゴム素材になっているもの、音が鳴るものなど、タオルを丸めた物など、愛犬の好みにあわせておもちゃを選び、綱引きをするように遊んであげるとよいでしょう。
タオルを使用するときは新品を使う
ただし犬との引っ張りっこにおもちゃ以外のもの(タオルなど)を使用する場合は、必ず新品のものを犬専用におろしてあげましょう。
飼い主さんの使うものや使っていたお古は、人間のニオイがついており、それで遊ぶと犬は「人間の持ち物で遊んでもよい」と理解してしまいます。
大切な衣服や靴を齧られる原因になります。
引っ張りっこの遊び方は飼い主さんから誘い、犬が飽きないうちに飼い主さんの判断でやめるのがコツです。
犬が「もっとやりたいな」という気持ちを残しておくことは『特別なお楽しみ』と認識させ、次に誘ったときに喜んで応じさせる遊び方のコツなのです。
遊びに使ったおもちゃ等は犬が勝手に取ることができない場所(高いところや戸棚の中など)にしまっておくことも同様です。
引っ張りっこで遊びときに注意すべきこと
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愛犬との引っ張りっこは、もともとの本能的な行動の名残ということもあり、興奮しやすい遊びのひとつでもあります。
一緒に遊ぶ時は、おもちゃを咥えさせ、引っ張りっこして、放すというシンプルな遊び方でありながら、注意も必要です。
まずは、おもちゃを見せたら、獲物のように動きに変化をつけて動かしましょう。
おもちゃを咥えてくれたら、あとは様々な動きを入れながら引っ張りっこをして、動きを止めた時に「ちょうだい」で自らおもちゃを放すようにトレーニングしましょう。
愛犬と引っ張りっこをする時は、最後に「ちょうだい」で飼い主さんが主導権をにぎること、愛犬が興奮のあまりに手などを噛んだり、唸りが激しい時などはストップすることが大切なのです。
犬との引っ張りっこ遊びはコントロールが大切
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愛犬と引っ張りっこの遊びをする為におもちゃを選び際は、材質に注意して事故につながらないようにすることがとても大切です。
興奮しやすい犬の場合は、ロープもさらに長めのほうが安心して遊ぶことができます。
引っ張りっこをしている際、興奮しすぎないようにコントロールしながら、遊ぶことが、飼い主さんと犬の大切なコミュニケーションにつながるのです。