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Ammit Jack/shutterstock.com
名称:ジャック・ラッセル・テリア
性格:活発で友好的、大胆で負けず嫌い
寿命:13〜16歳
体重:4〜6kg
体高:25〜30cm
毛色:ホワイト&タン、ホワイト&ブラック
値段相場ペットショップ18万〜、ブリーダー17〜25万、ブリーダー直販のペットショップ12〜28万
ジャック・ラッセル・テリアは、活発で友好的な性格の犬種です。飼い主に従順で運動能力にも優れていることから、スポーツドッグとしても活躍しています。
好奇心が強く、多くの指示を理解する賢さも持ちあわせているので、しつけは比較的容易です。その一方、頭が良いだけに甘やかして育てると、成犬になってから抑えがきかなくなることもあります。子犬の頃から、一貫性のある態度でしっかりとしつけをすることが大切です。
犬種の認定や標準の指定などを行っているジャパンケネルクラブによると、ジャック・ラッセル・テリアの起源は19世紀のイギリスであり、キツネ狩りに用いられたフォックス・テリアを祖先としています。自分より身体の大きな獲物にも怯まず勇敢に立ち向かっていく、大胆さと負けず嫌いな一面を持っています。
侵入者に対して激しく警戒することから番犬として優秀ですが、猫やフェレットなどの小動物、小さな子どもと暮らすことは避けたほうがよいでしょう。
室内飼育に向く小型犬ではありますが、非常にスタミナがあり大型犬と同程度の運動量を必要とします。ドッグランや河川敷などで思い切り走らせたり、頭を使わせる遊びを取り入れたりすることで、エネルギーを発散させてあげるようにしましょう。
ジャック・ラッセル・テリアとよく似た犬種に、同じ起源を持つパーソン・ラッセル・テリアがあります。パーソン・ラッセル・テリアが体高と胴の長さがほぼ同じスクエアな体格をしているのに対し、ジャック・ラッセル・テリアは胴がわずかに長くなっています。ジャック・ラッセル・テリアのほうが四肢が短く、一回り小さな犬種です。
ジャック・ラッセル・テリアは小型犬に属しており、平均寿命は13〜16歳と長めです。もともと病気になりにくい犬種だといわれており、平均より長生きする個体も少なくありません。
平均体重は4〜6kgです。体高5cmに対して体重1kgが理想的だとされています。例えば、体高25cmの場合は体重5kg程度が理想です。
平均体高は25〜30cmとされています。体高は胴よりもわずかに短く、筋肉質で細身の体格が理想的です。
ジャック・ラッセル・テリアには3種類の毛質があり、それぞれカットの方法が異なります。
スムースgodrick/shutterstock.com
OlesyaNickolaeva/shutterstock.com
Art Studio/shutterstock.com
スムース・・・1cm以下の真っ直ぐで硬めの毛が全身を覆っています。毛は自然に抜け落ちるので、カットの必要はありません。
ラフ・・・2.5〜5cmほどのウェーブがかった長い毛が全身を覆っています。毛・量が多く全体的に伸びてくるので、定期的なカットとプラッキング(※)が必要です。
ブロークン・・・長毛と短毛が混ざって生えています。口のまわりなど部分的に長くなる毛があるので、定期的にカットとプラッキングが必要になります。
※プラッキング・・・身体全体の毛を専用のナイフや指で間引く技法のこと
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、ホワイト&タンとホワイト&ブラックです。ホワイトが明らかに優勢である必要があり、タンのマーキングは明るい色からチェスナット(濃い赤栗色)まで認められています。
Eric Isselee/shutterstock.com
ジャック・ラッセル・テリアは、生後約8〜10カ月までが成長期です。これを過ぎた頃から、食事は成犬用のものを与えるようにしましょう。その後、生後約1〜2年で身体が仕上がり成犬となります。
繁殖を考えないのであれば、不妊手術は回復の早いこの時期に受けておくのがおすすめです。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ジャック・ラッセル・テリアは、狩猟本能の名残りから吠えやすい犬種です。興奮したり警戒したりしたときだけでなく、甘えやストレスなどから要求吠えや夜鳴きをすることもあります。
声も大きいことから、しっかりしつけをしておかないと騒音トラブルにつながることもあります。
信頼する人への忠誠心が強い犬種ですので、子犬のうちから主従関係を明確にして徹底的なしつけを行うことが大切です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
異物誤飲 | 食べてはいけないものを飲み込んでしまい、胃や腸が詰まったり中毒を起こしたりした状態。 | 2万〜12万円 |
皮膚炎 | 細菌や真菌、ダニなどが原因で皮膚が炎症を起こす病気。かゆみや湿疹、脱毛などの症状が出る。 | 7千円前後 |
胃腸炎 | ウイルスや細菌、寄生虫などによる原因で胃腸に炎症が起こる病気。嘔吐や下痢、食欲不振などの症状がでる。 | 2万円前後 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ジャック・ラッセル・テリアの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
クッシング症候群 | 犬によくみられるホルモン異常。進行すると免疫力が低下し、糖尿病などを併発することがある。 | 1万6千円前後 |
白内障 | 目の中の水晶体が白く濁り、視力が低下する。加齢にともなってかかることが多い病気。 | 30万円前後 |
緑内障 | 眼球内の圧力が上昇することによって、視神経や網膜の機能に障害がおこる病気。 | 1万7千円前後 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22〜23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。ジャック・ラッセル・テリアは運動好きでスタミナがありますが、ダブルコートで毛量も多いため暑さには強くありません。
暑い時間の散歩や運動を避けるのはもちろんですが、室内でもエアコンや扇風機などを利用して温度と湿度の調整を行うようにしましょう。日光が直接当たらない場所に寝床を確保し、新鮮な水を常に用意しておくことも大切です。
ジャック・ラッセル・テリアは、一般的に体臭が少ない犬種です。ただし、運動好きのジャック・ラッセル・テリアは汗をかきやすいので、ブラッシングなどの手入れが十分でないと毛の中に匂いを溜め込んでしまうことがあります。
特に、ラフコートやブロークンコートの個体は、定期的なプラッキングを行うほか、日頃からスリッカーブラシで死毛や抜け毛を取り除くようにしてあげましょう。
プラッキングをすると、犬にとって良いコートコンディションを保てるようになります。毛が溜まって不潔になるのを防いだり、抜け毛も減るため家庭での手入れも楽になります。
ジャック・ラッセル・テリアを育てるうえで、人間とのコミュニケーションは非常に重要です。室内での飼育を基本と考えるのがよいでしょう。
活発な性格のジャック・ラッセル・テリアは、室内でも元気に動き回ります。できる限り長く健康的に暮らせるようにするためには、床の材質に注意を払うことが大切です。
フローリングなどの滑りやすい床は股関節を痛める原因になるので、カーペットを敷いたりコルクタイルを並べたりして、歩きやすい環境を整えてあげましょう。
ジャック・ラッセル・テリアの食事は、パッケージに「総合栄養食」と書かれたドッグフードを与えるのが基本です。総合栄養食には「子犬用」や「成犬用」などライフステージごとに適したものがあり、成長の段階に応じて必要となる栄養素がバランスよく含まれています。
子犬の間は、肥満を防ぐことを意識するよりも、成長不良にならないように十分な量の食事を与えることが大切です。フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3〜4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的には1日2回に分けて与えます。生後15〜18カ月ごろからは身体の成長が緩やかになってくるので、肥満にならないよう食べ過ぎに注意しましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ジャック・ラッセル・テリアの抜け毛の量には、被毛の種類によって違いがあります。
特に多いのはスムースコートの個体で、短い直毛が早い周期で抜け落ちます。換毛期には思った以上に抜け毛が出るので、ラバーブラシなどを使って毎日ブラッシングしましょう。
ラフコートやブロークンコートの場合でも、皮膚と被毛の健康を維持するためにブラッシングが有効です。毎日欠かさず行えば、汚れがつきにくくなり清潔な状態を保てます。
毛質にもよりますが、ジャック・ラッセル・テリアはブラッシングで汚れが落ちにくいことがあり、ほかの犬種に比べるとお風呂の頻度が高くなる傾向があるようです。しかし、あまり頻繁にシャンプーで洗うと、かえって皮膚にダメージを与えてしまいます。入浴は月に1〜2回を目安にするのがよいでしょう。
ジャック・ラッセル・テリアは運動量が多い犬種です。毎日の朝と夕方に、30分以上の散歩を行いましょう。毎日の散歩以外にもドッグランでリードフリーで走らせたり、フリスビーやボールなどを使った運動も喜ぶでしょう。
ジャック・ラッセル・テリアには「底なし」と言ってもよいほどのスタミナがあり、1時間の散歩でも疲れることなくついてきます。その反面、天候が悪く散歩に出られない日が続くとストレスを溜めてしまいます。
噛むことでエネルギーを発散できるガムやおもちゃを与えたり、身体を動かせる遊びやトレーニングを取り入れたりするとよいでしょう。
ジャック・ラッセル・テリアは元気で活動的なため、家具を壊してしまうなどのトラブルが少なくありません。
しつけには、飼い主の毅然とした態度と一貫性が特に重要になります。
人間からの指示を正しく理解できる賢さを備えた犬種なので、きちんとしつけを行えば、やって良いことと悪いことを区別できるようになります。
トイレのしつけは、犬を迎え入れた日から始めましょう。
頻繁に排泄を行う子犬のほうがトレーニングできる機会が多いため、しつけの開始時期は早いほどよいのです。
一般的に、成犬のほうがトイレを覚えるまで時間がかかる傾向がありますが、しつけの方法そのものは年齢によって変わりません。
狩猟犬はもともと、獲物をみつけたことを鳴き声で飼い主に知らせることが仕事でした。そのため、ジャック・ラッセル・テリアは吠えることが比較的多い犬種です。
無駄吠えをやめさせるためのしつけは、子犬の頃から毅然とした態度で行う必要があるでしょう。
噛むことは、犬にとって本能の1つです。しかし、壊されては困る家具や、噛んでしまうと命にも関わる電気コードなどについては、「噛んではいけないもの」として教えなければなりません。
狩猟犬としての性質をもつジャック・ラッセル・テリアは、動くものに対して反応することがよくあります。
散歩の途中などで衝動的に危険な行動をとらないようにするためにも、「待て」のしつけは重要です。
ジャック・ラッセル・テリアは、留守番をさせやすい犬種とは言えません。というのも遊び好きで賢いため、飼い主と離れている間に思いもよらないようなイタズラをしてしまうことがあり得るからです。
どうしても留守番をさせる必要があるときは、愛犬の安全対策を最優先と考えましょう。個体差はありますが、出かける際に部屋の明かりやテレビ・ラジオをつけたままにしておくと、気が紛れるという場合もあるようです。
shutterstock.com/foster_parent
家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。
新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619