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性格:大胆で働き者、外交的で友好的
寿命:12~15歳
体重:9~12kg
体高:約25~30cm
毛色:レッド、セーブル、フォーン、ブラック・アンド・タン
値段相場:ペットショップ12~35万円、ブリーダー15~35万円、ブリーダー直販のペットショップ12~35万円
日本国内での犬籍の登録や血統書の発行、犬の飼育に関する指導などを行っている、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史は1107年まで遡り、犬の中でも古い犬種だといえます。
性格は大胆かつ活発、そして働き者で、牧畜犬として飼われていました。人間の仕事のパートナーとして必要な賢さと、フレンドリーさを持ちあわせています。
見た目は体長に比べて足が短いのが特徴ですが、機敏かつ活動的で、スタミナもあります。運動能力は高く、アジリティ大会でも活躍します。
同じコーギーの名を持つウェルシュ・コーギー・カーディガンと外見や性格がよく似ており、どちらもイギリス・ウェールズ地方が原産のため、19世紀の中頃までは区別されず交配されていました。
しかし、それぞれ独自のルーツを持つ犬種であり、現在では分類されています。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの尻尾は断尾するのが一般的とされてきましたが、近年では動物愛護の観点から断尾を行わないことも増えてきました。
一方でウェルシュ・コーギー・カーディガンには断尾の習慣がありません。
中型犬に分類されるウェルシュ・コーギー・ペンブロークの平均寿命は12~14年ほどです。これは全犬種の中でも平均的だといえるでしょう。
ただし個体差がありますので、15年以上長生きすることもあります。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの平均体重は、オスが10~12kg、メスが9~11kgです。
この範囲に収まっていれば、理想体重であるといえるでしょう。体つきは筋肉質でがっしりとしており、多くの場合中型犬に分類されます。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、体長と比較して体高が低く、脚が短いのが大きな特徴です。平均体高は約25~30cmほどです。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの被毛は、長毛と短毛の中間である「中毛」です。ごくまれにフラッフィーと呼ばれる毛の長い個体が生まれることもありますが、長毛の個体はブリーディングに適さないためまず見かけることはないでしょう。
カットは毛の長さを整えるスタンダードカットが主流で、全体を丸く仕上げかわいさを出します。
スタンダードカットKanthanat Srisantisuk/shutterstock.com
公式に認められているのはレッド、セーブル、フォーン、ブラック・アンド・タンの4色です。
脚や胸、あごに白色が入っている個体が多く見られますが、これはあってもなくてもよいとされています。また、頭に白い部分があるものも許容されています。
レッドKuznetsov Alexey/shutterstock.com
Vellicos/shutterstock.com
Grigorita Ko/shutterstock.com
Ermolaev Alexander/shutterstock.com
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークが成犬になるまでには、約1年ほどかかります。中型犬の中でも小さい方ではありますが、小型犬よりは子犬の時期が長いといえるでしょう。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの鳴き声は大きく、よく響きます。
しかし、きちんとしつけをすれば無駄吠えをすることはほとんどありません。声の大きさから、吠えるとうるさいと感じることはあります。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
椎間板ヘルニア | 胴の長い犬種がかかりやすい病気。椎間板が変形し神経が圧迫される。 | 25~40万円 |
尿石症(シスチン) | 血尿、頻尿、排尿困難などの症状が出る病気。成犬になってから発症する。 | 不明 |
フォンビルブランド病 | 止血異常が起こり、血が止まりにくくなる病気。輸血が必要になる。 | 不明 |
膵外分泌不全 | 膵臓の機能が低下し、食べたものをうまく消化できなくなる病気。継続的な薬の投与が必要な場合もある。 | 5万円~ |
皮膚疾患 | アレルギーや細菌が原因で起こる病気。アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などにかかりやすい。 | 5千~8万円 |
変性性脊髄症 | 10歳頃から発症し、しだいに麻痺が進行する病気。原因不明のため治療方法が存在しない。発症すると3年以内に死亡する。 | 不明 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、上毛と下毛のダブルコートで守られているため、寒さには強い犬種です。
しかし、日本の暑い夏には弱く、熱中症には十分気をつけなくてはいけません。
犬は気温22度、湿度60%を超えてくると熱中症のリスクが出てきます。4月頃から対策をとる必要がある、というわけです。
気温が上がってきたら風通しをよくして、熱がこもらないにします。暑い時期はエアコンの効いた室内で過ごさせるといいでしょう。
また散歩も日中は避け、早朝や夕方以降にするようにします。エアコンの入っていない車内に置いておくのも危険です。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークが特に注意したいのは、地面からの照り返しです。体高が低く地面に近いため、熱されたアスファルトの上を歩けば体にダメージを受けます。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは臭いが強い犬種ではありません。
ただ、ダブルコートの被毛を持っていますのでアンダーコートに臭いがこもりがちです。消臭剤を使ったブラッシングなどで、定期的に手入れするといいでしょう。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは賢くフレンドリーな性格で、しつけをきちんと行えばマンションや都市部の住宅でも飼いやすい犬種です。反対にしつけがきちんとできないと、人や犬を追いかけたり、警戒して吠えたりと牧畜犬としての性質が出てしまい、飼い主が困ることになります。
また、エネルギッシュでかなりの運動量を必要とするため、散歩は毎日連れていきましょう。散歩のほかに時々ドッグランへ連れていって走らせるなどして、思いきり体を動かす機会を作ってあげることも大切です。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは体質的に太りやすく、運動は非常に重要になってきます。室内で飼う場合は、運動不足にならないよう、散歩をはじめ十分な運動をさせる環境を整えましょう。
基本的に成長に合わせた、総合栄養食を与えていれば問題ありません。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、筋肉質でがっちりとした体つきをしており、太りやすいという特徴があります。
そのため、筋肉の元となる良質な動物性タンパク質を多く含んでいるフードを与えましょう。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの食事で重要なのは、太らせないように気をつけることです。太りすぎると胴の長い体型ゆえに、腰や足を痛めてしまうことがあります。
ドッグフードに記載されている必要量を1日2~3回に分けて与え、太らせないために運動もしっかりと行いましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ダブルコートのウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、抜け毛の多い犬種です。特に換毛期にはたくさん毛が抜けるため、掃除に追われることを覚悟しておく必要があります。
換毛期は春と秋の2回で、特にこの時期は衣類や床についた毛の掃除に悩まされるかもしれません。
抜け毛対策には、こまめなブラッシングが1番です。できれば毎日でも行うようにしましょう。ブラッシングすると、散らばる前の抜け毛をあらかじめ取り除くことができます。
先端がかぎ爪のようになっている、スリッカーブラシなどを利用します。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークをお風呂に入れるときは、人間用のバスタブで入れることもできますが、犬用のバスタブなどがあると便利です。
抜け毛が多い犬種のため、お風呂の前にはしっかりブラッシングしておきましょう。バスタブにぬるま湯をためるときは、脚がかくれるくらいの水位にしておきます。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークに限らず、犬は毛が濡れるとブルブルと体を震わせて水しぶきを飛ばす習性があります。
お風呂は浴室や、屋外など濡れてもいい場所で行いましょう。もしくは、あらかじめビニールシートを敷いておくなどの対策が必要です。ドライヤーは近づけすぎないよう注意します。
シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。
子犬と成犬それぞれのお風呂の入れ方について紹介します。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの子犬のお風呂の入れ方子犬のお風呂は、初めてのワクチンを接種してからにしましょう。それまでに体が汚れてしまったら、濡れタオルやウエットティッシュで拭くだけにとどめます。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、中型犬の中でもかなりの運動量を必要とする犬種です。
運動が足りないと肥満になったりストレスがたまったりしてしまうので、散歩は欠かせません。散歩は1日2回、30分から1時間が目安です。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは散歩が大好きですので、基本的に毎日連れていってあげましょう。
牧畜犬として飼われていたため、脚が短くても動きは機敏で、フリスビーやアジリティも教えれば上手にこなします。散歩に加え、時々ドッグランなどで思いっきり走らせてあげると喜びます。好奇心が旺盛なため、時々散歩コースを変えるのもいいでしょう。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークはもともと牧畜犬として飼われていた犬種です。牧畜犬の仕事を務めるには、大きな声で吠えることや噛むことが必要でした。
そのため、家庭で愛玩犬として飼われていても、その習性が出てしまうことがあります。
また、動きが機敏で足も速く、全力で走ると人間ではとても追いつけません。飼い主がコントロールできなければ、道路に飛び出してしまったり、ほかの犬や人を噛んでしまったりしかねないのです。
現代社会の中で生きるには、きちんとしつけをすることが大切です。
子犬をお迎えしたら、すぐにトイレのしつけをスタートさせましょう。トイレのしつけが遅れると、犬が勝手にトイレの場所を決めて排泄するようになってしまい、矯正するのが難しくなってしまいます。
もしトレーニング中に失敗したときは淡々と片づけ、怒ったりイライラしないのが大切です。根気よく教えていきましょう。
1歳以上の成犬を迎えたときにも同じようにトイレのしつけは必要です。成犬になると排泄回数が減るぶん、トレーニングには時間がかかります。
牧畜犬として飼われていたウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、吠えるなどの行動で自分より体の大きい家畜をまとめていました。
つまり、吠えることは仕事の一環だったというわけです。そのため吠え声は大きく、無駄吠えをしないためのしつけが必要です。
吠えることと同じく、噛むこともウェルシュ・コーギー・ペンブロークの牧畜犬としての名残だといえるでしょう。興奮したときなどに思わず噛んでしまうことがあります。
犬自身だけの問題ではなく、人間との関係性も重要です。家畜のいない街中で暮らしていくには、噛み癖をつけないようにしつけをしましょう。
足が速く動きが機敏なウェルシュ・コーギー・ペンブロークをコントロールするには、「待て」のしつけが欠かせません。興奮してほかの犬や人を追いかけ回してしまうこともあります。
「待て」は「おすわり」や「伏せ」ができることが前提のしつけです。「待て」の前に、「おすわり」「伏せ」のトレーニングをしておきます。
牧畜犬として人間とともに働いていたころとは違い、犬が現代社会の中で暮らすには、留守番のしつけが欠かせません。
留守番をさせるときは、飲み水をたっぷり用意し、空調を効かせておきます。そのうえで室内に犬が安心できる場所を作り、そこで過ごすようしつけをします。
shutterstock.com/foster_parent
家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。
新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619