忠誠心の高い紀州犬のしつけは難しくはない

www.photo-ac.com

紀州犬は猟犬として主人に対する忠誠心は高く、頭も良いので最初のしつけはあまり難しくないでしょう。ただし、成長すれば大きさや力強さが子犬の頃とは比べ物にならないほどになります。暴走すれば大人でもコントロールするのが難しくなるでしょう。そのため継続的なしつけやトレーニングを心がける必要があります。地域によっては危険犬種として扱われることもあるためしつけや飼育方法には特に気を配りましょう。

紀州犬に必要なしつけ

紀州犬は、秋田犬や柴犬と同様日本犬であり凛としたところがとても魅力的ですが、それは頑固であるという意味でもあります。飼い主が一貫した態度でリーダーシップを発揮しなければ紀州犬からの信頼を得ることはできずしつけもままなりません。それはただ厳しいだけのしつけを行うのではなく、犬の心身の健康に留意し、犬が心地よく過ごすことができるよう犬の身体や寝床を清潔に保つことや、安全な環境を整えてやることです。ですからグルーミングは飼い主自らが行う方が良いでしょう。そうすることで犬の心身の状態が把握でき、犬にとって今は何が足りないかといったことも理解することができます。紀州犬に必要な一番のしつけは「馴致」です。馴致とは人に触られることや物・環境などに慣れさせるということです。警戒心が強く、猟犬気質から飼い主にしか心を開かない性格ですが、なるべくいろんな人と関わらせることが大切です。
しつけの基本5項目には服従心や飼い主との信頼関係を築く効果もあります。子犬の頃から継続的に馴致を行い、基本的なしつけの項目もきちんとしつけておきましょう。

紀州犬のしつけの方法

紀州犬のしつけの方法で重要なのが、前述に合った通り馴致を重要視することと子犬の頃からの継続したしつけです。方法として一番有効なのは子犬の頃の社会化期は決して逃さないようにすることです。社会化期は生後4~12週齢で一生に一度きりの大切な時期です。社会化期にどのような経験をしたかで性格や物事に対する反応が決まってきます。
この時期はワクチンプログラムとの兼ね合いで他の犬との接触や散歩が禁止されていますが、一つの方法として最近ワクチンを打ったばかりの社会化ができている犬に協力してもらいましょう。足などを消毒したり(できればシャンプーなどしてもらうとなお良いです)して家の中で触れ合ったり、キャリーに入れて外へ連れ出すのはとても効果的な方法です。キャリー越しに他の犬の様子を見せる方法では感染の危険はありませんし、外の様々な音や匂いを経験させることが社会化を向上させる最適な方法です。
紀州犬は犬種としての性質上飼い主以外になつきにくいのですが、子犬の頃に可能な限りたくさんの人や物にふれあい馴致を行う必要があります。前提として飼い主のだれもがコントロールできるようにしつけておく必要がありますが、飼い主だけでなく他の人間でも指示を聞けるようにこまめにしつけのトレーニングを行うようにしましょう。こうすることで家族以外の人間にも服従心を持つようになります。
常に安全な方法で犬の様子を確認しながら馴致やしつけを行っていきましょう。

紀州犬を飼育する上で大切なこと

紀州犬のしつけで大切なことは紀州犬の性格や性質をよく理解した上で飼育できるかどうかを考える必要があります。紀州犬の子犬はとても愛くるしいですが、家族全員でしつけに本気で臨めるのか?ストレスを溜めないように十分な運動をさせてあげられるのか?などよく話し合いましょう。どの犬を飼うのにも大切なことですが、飼い主がしっかりとしたしつけをしなければ犬は人間社会のルールを理解することができません。
基本項目の強化はもちろんですが、しつけは日常的なものです。基本項目ができるようになったからと言って終わりではありません。また、2歳頃になると体も精神もしっかりとしてくるため家族内の順位向上に目覚めることもあります。今までいい子だからと言って油断しないように注意しましょう。
飼い主が飼育方法やしつけの方法を間違えると一緒に暮らせなくなるどころか人を襲い最悪の結果を招いてしまった事例もあります。子犬の頃からしっかりとしたしつけを行いましょう。

情報提供元: mofmo
記事名:「 賢い犬!紀州犬のしつけ方法を詳しく解説!