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WWの場合はオッドアイになり、難聴になる確率が高くなることが知られています。
茶色(オレンジ)にする遺伝子。この遺伝子は特殊で、性染色体のX染色体上にしか存在しません。
メス猫はXXなので、O遺伝子とB遺伝子を同時に持つことができますが、オス猫はXYなので、O遺伝子かB遺伝子のどちらかしか持つことができません。
そのため、オス猫には、三毛猫がほとんどいないのです。
毛色を真っ黒にする遺伝子です。
ここまでの3つの遺伝子がベースの毛色を決める遺伝子です。
次の6つの遺伝子で、色や模様のパターンが決まりさらに、猫の毛色は複雑になります。
それでは、残りの6つを見ていきましょう。
体のどこへ濃い色をつけるか決める遺伝子です。体の場所によって体温の温度は違いますが、この遺伝子は体温の低い所(手足や耳、鼻先、しっぽなど)の色を濃くします。
多くの場合この遺伝子があると、目がブルーになります。
この遺伝子が優性に傾くと濃淡の少ない「バーミーズ」や「トンキーズ」に、劣性になれば「シャムネコ」のようなポイントカラーが出現します。
毛一本一本を黒と褐色のしましまにする遺伝子です。
この遺伝子はアグーチと呼ばれ、野生のリビアヤマネコが持つ被毛のパターン(アグーチパターン)と一緒です。
「キジ猫」の被毛は。この遺伝子の働きによるものです。
別名、銀色遺伝子。この遺伝子が働くとアグーチパターンの褐色の発色が抑えられ、褐色が抜けて見えるため白と黒だけになり、銀色(シルバー)になったように見えます。
このしくみで、シルバーになった代表が、「アメリカンショートヘアー」のシルバーです。
この遺伝子は、タビー(縞模様)の幅を決める遺伝子です。この遺伝子はさらに、Mc(トラ模様)、Sp(スポット)、U(霜降り)に分けられます。
Mc遺伝子が優性に働けば「マッカレルタビー(サバトラ)」に、劣性の場合は、「クラシックタビー」になります。
また。Sp遺伝子の場合は「エジプシャンマウ」に、U遺伝子の場合は「アビシニアン」の毛色になります。
全身の色素を淡くする遺伝子です。黒色の遺伝子に働くと、ブルー(グレー)になり」ロシアンブルー」のようになります。
白斑をつくる遺伝子です。この遺伝子が優性の場合は、キジ白、黒白、三毛など、白が混じったぶち模様になります。
ぶち模様は、W遺伝子とは別のS遺伝子の働きによるものです。
以上の9つの遺伝子のスイッチが、オン(優性)やオフ(劣性)になり、猫の毛色は複雑になっているのです。
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いろいろな統計で猫は毛色によって性格が変わると言われています。
黒猫はフレンドリーで穏やかな性格、三毛猫はツンデレな性格、茶トラは甘えん坊な性格、などと言われていますが、猫の毛色の組み合わせは上でお話ししたように複雑で膨大です。
毛色で性格を決めるという事は、血液型のみで人格を決めつけるようなものです。性格が形成されるには、その子のもって生まれた性格や、育った環境などいろいろな要素が、合わさって決まるのでひとくくりには言えません。
ですから、毛色別の性格というのは、星占い程度に考えておくと良いでしょう。
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いかがでしたか?
猫の毛色のミステリー。考えれば考えるほど不思議ですね。
猫の毛色がたとえ同じ色に見えても、その猫の遺伝子を覗いてみれば千差万別です。すべてがオンリーワンなのです。
そんな出会いは、大切にしたいですね。
キジトラ猫は茶色の毛並に黒いしましま模様。日本猫の中でもルーツといわれるほどよく見かける猫です。でもサバトラやアメショなど、よく似ている猫もいますが何が違うの?またキジトラの性格や飼うときの注意点は?
そんなキジトラ猫の特徴を調べてみました。
https://mofmo.jp/article/2925