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招き猫のイメージも強く“幸運を呼ぶ猫”としても注目を浴びています。
和歌山県喜志駅での「たま駅長」は海外でも話題になり、三毛猫ファンが急増。
自分のお気に入りの三毛猫を探しに来日したり、日本から三毛猫を取り寄せて飼うくらい熱狂的なファンたち生まれました。
三毛猫はメスの確立が99%以上ということをご存知ですか?
オスの三毛猫が生まれる確率は3千分の1、場合によっては3万分の1と言われることもあります。
これは染色体の遺伝の関係で、オスの猫にはオレンジと黒の毛が同時に生えてこないためです。
オスの三毛猫はとても貴重なので、昔から「福を呼ぶ」「船に乗せると遭難しない」「大漁に遭遇する」として、縁起のいい存在とされていました。
ただ、オスの三毛猫は染色体の突然変異によって生まれるため、生殖機能を持たないなど、身体機能に異常があるケースが多いようです。
オスの三毛猫にならないにしても、三毛猫の遺伝子は持っているため、三毛猫の遺伝子を持ったこども同士がこどもを作った場合、両方の親から三毛猫の遺伝子をもらったこどもは三毛猫になるため、絶滅はしないということになります。
Andriy Blokhin/shutterstock.com
三毛猫は雑種の日本猫です。
では、いつから日本には猫がいたのでしょう。
弥生時代の「カラカミ遺跡」から猫の遺骨が発見されていますから、紀元前から日本に猫が存在していたと考えられています。
奈良時代ころ、書物をネズミから守る益獣として中国から猫が輸入されます。
さらに、戦国時代にはシャム(現在のタイ)などの東南アジア貿易からも入ってきます。
本来日本にいた猫に、それら外来種が混ざり、日本猫のベースができたのではないかと言われています。
江戸時代の作品に、三毛猫をモチーフにしたものが残っています。
しかし第二次世界大戦後、外来種が大量に日本に持ち込まれます。
特に、シャム猫やペルシャ猫が大人気となりましたが、もともと猫を放し飼いにする習慣のあった日本です。
ここで日本猫と外来種の混血が急速すみました。
外来種との混血に無関心で、三毛猫を含む日本猫を品種として残そうという努力が払われなかったため、品種として確立されないどころか絶滅も危惧されています。
三毛猫も、元祖は色の濃い3色が強いコントラストで配色されていることが特徴でしたが、西洋猫のDNAをもつものが増え、最近は三色といえど「パステル三毛」と呼ばれる薄い毛色の三毛猫や、「縞三毛」「キジ三毛」のほうが増えてきています。