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エレガントな姿とは裏腹に、数時間の狩りにも耐えられる抜群の体力を持っています。
そんな運動神経も抜群で、スタイリッシュな見た目と、人間に対して穏やかで愛情深い性格は、とても愛されるペット、家族として人気なんです。
イングリッシュポインターは、もともと猟犬として活躍してきた筋肉質な体と俊敏な運動神経、そして長時間の狩りを行えるほどの体力を持つ犬種です。
体高は、オスの場合が63~69cmほどで、メスの場合はそれより少し小さい61~66cmとなります。
それで、大型犬として分類されている、均整のとれたとても美しい犬種です。
大型犬ですが、どちらかというとがっちりというより、ほっそりとしたしなやかな体をしています。
しかし、とても筋肉質で、力強いです。
とてもスタイリッシュな印象ですよね。
そんな筋肉質なしなやかな体は、短毛に覆われています。
首が長く、そして頭部にはストップがあり、口と鼻が大きいです。
マズルは四角い形をしています。
そして、チャープポイントの耳は、大きなたれ耳です。
しっぽも特徴の一つで、まっすぐに伸びた細いしっぽがピンっとしているところが、かわいいんですよね。
迫力もありますし、エネルギッシュな印象をうけますが、それだけでなく、しなやかで気品も感じさせるような犬種です。
イングリッシュポインターの平均寿命は12~14年と言われています。
眼の疾患にかかりやすかったり、股関節形成不全などにもなりやすいですけど、大型犬としては長生きしてくれるほうの犬種で、基本的には健康です。
骨格がしっかりとしていて、全体的に頑丈な体格をしています。
アウトラインは優雅になめらかなカーブを描くような体型です。
Lunja/shutterstock.com
イングリッシュポインターは、イングランドが原産の鳥猟犬、つまりガンドックです。
名前に”ポインター”ってつく犬種っていろいろといますよね。
ヨーロッパには鳥猟犬として、数多くのポインターと言われる犬種がいるそうです。
ポインターにはイングリッシュ・ポインターとジャーマン・ポインターという2種類がいて、ただ「ポインター」と言われるときには、イングリッシュ・ポインターを指しているんです。
イングリッシュポインターは、数多くいるポインターの中でもっとも有名な犬種とも言えるでしょう。
獲物を見つけたときに、低い姿勢をしてしっぽをピンと伸ばし、そして片足をあげる「ポイント」のポーズをとることから、「ポインター」という名前がつけられたそうです。
そんなイングリッシュポインターの歴史は、じつはそれほど古くはないんです。
もともとの祖先となった犬は、スペインかポルトガルにいた犬だと考えられていて、1703年に始まったスペインの王位継承戦争のときに、イギリスに持ち込まれたそうです。
その犬が、イギリスに於いて猟犬として改良されることとなり、フレンチポインターやイタリアンポインター、そしてフォックスハウンドなどと繁殖がなされたそうです。
18世紀の後半の動物画家であるジョージ・スタッブスという人の絵には、古いタイプのポインターやイングリッシュポインターの絵が数多く残されているそうです。
さらに、ブラッドハウンド、グレーハウンドといった犬種の血筋を取り入れることにより、聴覚や走る力やスピードにおいてさらなる進化を遂げたイングリッシュポインターは、イギリスの傑作犬種とまで言われるようになります。
イングリッシュポインターは、その猟犬としての強さ、勇敢さなどの並外れた実力ゆえに、貴族たちや猟師たちから高い人気を誇るようになり、その当時ではセッターと人気を二分するほどだったようです。
しかし、その猟犬としての性質故に扱いにくくなってしまい、今度はセッターと交配することでより穏やかな性質の犬種へと変化していったようです。
現在でも、とても高い能力を持つガンドックとして世界中のハンターたちから愛されている犬種だそうですが、家庭犬としても海外ではとても人気です。