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チベタンスパニエルはチベット原産の小型犬です。
名前にスパニエルとつきますが、スパニエル系の特徴はなく愛玩犬です。
英語圏では「ティビー」(Tibbie)という愛称で呼ばれるほか、チベタン・プレイヤー・ドッグ(Tibetan Prayer Dog)との別名もあります。
その歴史は非常に古く、紀元前1000年頃よりヒマラヤ山脈周辺で発展したと伝えられています。
かわいらしい容姿からか王族など身分の高い人たちに飼われていたり、なにより宗教と密接な関係があったとされています。
仏教では獅子が特別な存在とされ、チベタンスパニエルはその獅子に似た神聖な風貌を尊ばれたようです。
寺院では祈祷犬(勤行犬)として、経文が書かれたマニ車(転経器)と呼ばれる車輪を回す役目を持っていたり、山岳部の寺院で高所にのぼり番犬の役目をするなど、チベットの人々の間で愛玩犬というイメージからは想像できないような、特別な意味を持った飼い方をされていたようです。
古くはイギリスで1890年代頃に初めて紹介されたと伝えられ、1980年代頃にアメリカで公認されました。
日本では2015年度のジャパンケネルクラブにおいての登録数は59頭でランキング75位と、頻繁に見かける犬種ではありませんが、特別な歴史を知りその特徴的な愛らしい姿を見れば飼ってみたいと思う方も多いでしょう。