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性格:明るく好奇心旺盛で活発
寿命:14歳前後
体重:3.5~4.5kg
体高:23cm前後
毛色:ブルー&タン、グレー・ブルー&タン
値段相場:希少犬種のためペットショップ不明、ブリーダー35万円前後、ブリーダー直販のペットショップ30~40万円
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブによると、オーストラリアン・シルキー・テリアは19世紀末のオーストラリアで作出されました。ヨークシャー・テリアとオーストラリアン・テリアを元にしており、シドニー・シルキーと呼ばれていたこともあります。
好奇心旺盛で活発、自信に満ち溢れたテリア気質をもち、頑固な一面もあります。飼い主に対しては愛情深いのですが、縄張り意識が強い犬種でもあります。見知らぬ人やほかの犬に吠えやすいので、子犬のころからきちんとしつけておきましょう。
似た犬種にヨークシャー・テリア、オーストラリアン・テリアなどがいますが、見た目や毛の長さのほか、愛情深く負けず嫌いなテリア気質などが共通しています。
小型犬であるオーストラリアン・シルキー・テリアの平均寿命は、約14年前後です。同じ小型犬と比較しても、ほぼ平均的といえるでしょう。平均寿命はあくまで目安のため、適切な食事や運動に注意することで、もう少し長くなることもあります。
オーストラリアン・シルキー・テリアの平均体重は4kg前後です。個体差はありますが、オスの方がやや大きくなる傾向にあります。オス・メスともに3.5~4.5kgが理想体重といえるでしょう。
オーストラリアン・シルキー・テリアの平均体高は約23cmです。メスの場合やや小さくなります。かつて狩猟犬として活用されていた歴史もあり、成犬になるとやや筋肉質でがっしりします。
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、ブルー&タン、グレー・ブルー&タンの2色で、色が濃いほど望ましいとされています。子犬時代はブラック&タンのダークな色合いで産まれ、成長と共にブルーへと変化していきます。
ブルー&タンUtekhina Anna/shutterstock.com
Radomir Rezny/shutterstock.com
一般的に、小型犬はほかの犬種よりも成長が早くなる傾向にあります。オーストラリアン・シルキー・テリアの場合も同じく、約8~10カ月で成犬となります。犬の成長期には2段階あり、生後2カ月までは急速に成長しますが、その後成犬になるまでは緩やかに成長します。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
活発で好奇心旺盛なオーストラリアン・シルキー・テリアは、縄張り意識も高い犬種です。見知らぬ人やほかの犬に対して攻撃的な態度を取ることがあり、吠えやすい一面があります。無駄吠えに繋がると近所トラブルになることがあるため、子犬時代からのしつけをしっかりと行いましょう。
オーストラリアン・シルキー・テリアは、一部遺伝が影響する病気や、小型犬ならではの病気などに注意が必要です。
オーストラリアン・シルキー・テリアの子犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
水頭症 | 頭蓋内で脳脊髄液が過剰に溜まり、脳が圧迫される。頭部が膨らんでいる・目が外側を向いている・ぼーっとするなどの症状がみられる。先天性のほか、事故の後遺症で現れることもある。完治は難しく、ほとんどが緩和するための処置となる。 | 5万円~35万円(通院・手術含む) |
股関節形成不全 | 成長期において、股関節が正常に形成されないことで炎症が起こる。歩きづらい・横座りばかりする・ジャンプしない・走らないなどの症状がみられる。 | 約40万円(入院・手術含む) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
オーストラリアン・シルキー・テリアの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
気管虚脱 | 呼吸をすると気管が変形し、潰れてしまう病気。呼吸困難・乾いたセキ・呼吸に伴い異音がするなどの症状がみられる。小型犬に多く見られ、特に夏場に発症しやすい。治っても再発しやすいので注意が必要。 | 1万5千~2万円 |
レッグ・カルベ・ペルテス病 | 大腿骨頭への血流が滞り、壊死したり骨折したりする・足を引きずる・痛がる・患部の脚が細くなるなどの症状がみられる。予防法や完治する治療は見つかっていない。 | 確固たる治療法がないため不明 |
外耳炎 | 外耳道の毛量が多く、通気性が悪くなることで細菌の繁殖・炎症が起こる。耳垢が増える・耳をかゆがるなどの症状がみられる。 | 約5千円 |
糖尿病 | インスリンの異常や不足により、血糖が増える。飲水量や尿量が増える・毛艶が悪い・やせるなどの症状がみられ、さまざまな合併症を引き起こす可能性がある。 | 約4万円(入院・検査含む) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
オーストラリアン・シルキー・テリアなどのテリア種は寒さに強く、暑さや湿度には弱いといわれています。気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。暑い時期の散歩は早朝や夜に行い、日の高いうちは避けましょう。エアコンの利かない車内・室内におくことも、熱中症の原因となります。
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オーストラリアン・シルキー・テリアは、臭いの少ない犬種です。口周りの被毛が長く豊かなため、食べかすや汚れがついたままでいると、悪臭となる可能性があります。日頃のブラッシングをきちんと行い、汚れが見られたときは拭いてあげるなどのケアをすると良いでしょう。
オーストラリアン・シルキー・テリアは暑さや湿気に弱いので、エアコンの利いた室内飼いに向いています。縄張り意識が強く吠えやすい犬種なので、きちんとしつけをしておかないと、近所と騒音トラブルになる可能性があります。
小型犬ながら多くの運動が必要なため、毎日の散歩以外にも休日にはドッグランなどで思い切り運動させる必要があります。そうした時間の余裕がなければ、飼うのは難しいかもしれません。
小型犬であるオーストラリアン・シルキー・テリアは、糖尿病にもなりやすい犬種です。おやつのあげすぎなどによる、肥満に注意しましょう。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的は1日2回を与えます。特徴でもある豊かな被毛を美しく保つため、動物性たんぱく質が豊富なタイプや、毛艶のケアに特化したものがおすすめです。また、低血糖を起こしやすいようであれば、芋類やかぼちゃを使用したフードも良いでしょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
オーストラリアン・シルキー・テリアはダブルコートで、柔らかなアンダーコートと長く真っ直ぐなアウターコートから成っています。夏と冬の2回換毛期が訪れますが、元々長い被毛をもつため、毛玉や汚れでからまりやすい犬種です。毎日のブラッシングを欠かさないようにしましょう。
毛艶を増す獣毛ブラシや、軽い毛玉も取れるクシ型のコームも長い被毛にはおすすめです。換毛期にはスリッカーなどで不要な抜け毛を取り除いてあげましょう。皮膚が薄く弱いので、引っかからないよう注意が必要です。
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オーストラリアン・シルキー・テリアは、美しい被毛を持つダブルコートが特徴の犬種です。被毛のべたつきや汚れが気になるときなど、月に1回程度シャンプーを行いましょう。
事前にしっかりとブラッシングをしておくことで、ある程度の汚れや毛のもつれを落とせます。子犬をお風呂に入れる際は、生後2カ月で予防接種を受けた2週間後が目安です。
オーストラリアン・シルキー・テリアは、活発で多くの運動を必要とします。一回30~60分以上の散歩を、1日2回行いましょう。思い切り走り回るなどの激しい運動を好むため、休日にはドッグランで自由に走り回るなどもおすすめです。
室内飼いに向いている犬種のため、運動不足になると肥満に繋がったり、ストレスとなったりします。ストレスが溜まると、部屋中を噛んでしまうなどの問題行動となる可能性があります。
Spiky and I/shutterstock.com
オーストラリアン・シルキー・テリアは、独立心が強く頑固な一面もある犬種です。子犬の頃から一貫したしつけをし、上下関係を覚えてもらわなければなりません。興奮しやすく吠えやすいため、制御するためにはしつけは必要不可欠です。
犬のしつけをする際は、強く叱る・手を上げるなどは避けましょう。犬に効率よくトレーニングを行うには、褒めて伸ばすのがコツです。オーストラリアン・シルキー・テリアは、初心者や慣れていない人にはやや難しい性格といえます。プロのトレーナーへの相談も視野に入れ、きちんとしつけておきましょう。
子犬を迎えたら、すぐにトイレトレーニングを行いましょう。トイレのしつけが遅れるとどこで排泄すればよいのかわからず、部屋中に粗相をしたり、隠れて排泄したりすることがあります。
成犬をしつけ直す場合でもほぼ同じ手順でしつけますが、排泄の回数が少ない成犬はより時間がかかります。
オーストラリアン・シルキー・テリアは吠えやすいため、吠え癖がつかないよう子犬のころからしつけておきましょう。
甘噛みは犬の本能ですが、子犬の頃は痛くなくても成犬になるとけがをさせてしまう危険があります。噛み癖がつかないよう、子犬のときからしつけておきましょう。
「待て」ができるようになると、外出時の制御がしやすいほか、別のしつけもスムーズに行えます。トイレトレーニングと合わせて率先して覚えさせましょう。
飼い主には献身的に従うオーストラリアン・シルキー・テリアですが、突然の留守番などはパニックになることがあります。ストレスや部屋を荒らすなどの問題行動に繋がることもあるため、日頃から少しずつ慣らしておきましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619