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性格:好奇心旺盛で活動的、警戒心が強い、マイペース
寿命:12~15歳
体重:14~18kg
体高:43~48cm
毛色:ブルー
値段相場:希少犬のためペットショップでは購入できない、ブリーダー15~20万円、ブリーダー直販のペットショップ15~20万円
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ケリー・ブルー・テリアの歴史は古く、何世紀も前からアイルランドにいたとされる犬種です。地中や水中の小動物を捕まえる猟犬として活躍していました。
狩猟犬として常に自分の判断を強いられてきた犬種なので、気が強く頑固、「ブルーデビル(青い悪魔)」の異名を持つほど扱いにくいといわれてきました。愛犬家たちの手によって穏やかな気質になるよう改良を重ね、少しずつ家庭犬としての数が増えています。
ケリー・ブルー・テリアは好奇心旺盛で賢く、飼い主に従順です。その一方で、知らない人にはテリア種特有の攻撃的な一面があります。気性が荒く喧嘩っ早い性格が顔を出し、他の犬とトラブルになる可能性も高いのでドッグランでノーリードにすることは危険です。
同じアイルランド原産でおそらく血縁関係にあるだろうといわれているのが、アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアです。ブルーテリアに比べて穏やかな性格なので、家庭犬としても飼いやすいとされています。
ケリー・ブルー・テリアは中型犬に属します。平均寿命は12~15年で、比較的長生きする犬種です。
ケリー・ブルー・テリアの平均体重は、オスなら14~18kg、メスならオスよりやや軽い体重です。
ケリー・ブルー・テリアの平均体高は、オスであれば45~48cm、メスであれば43~48cmです。筋肉質で引き締まったスタイルと短めの背中、凛々しい外見が特徴です。
プードルに似た毛質をもつケリー・ブルー・テリアは、トリミングで変化を楽しむこともできます。
ブーツカットRadomir Rezny/shutterstock.com
Galina Lysenya/shutterstock.com
Marlonneke Willemsen/shutterstock.com
ジャパンケネルクラブで認められているケリー・ブルー・テリアの毛色は、ブラックやポイントがあってもなくてもブルーのみです。ただし子犬の頃は、ブラックやタンのシェードも認められ、成長するにつれて青みがかったグレーカラーになります。
ブルーMarlonneke Willemsen/shutterstock.com
Marlonneke Willemsen/shutterstock.com
中型犬に属するケリー・ブルー・テリアは、約10~12カ月で成犬になります。体の大きさは、生まれたときに比べると約50倍に成長します。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ケリー・ブルー・テリアは警戒心が強く、番犬として非常に優秀です。基本は必要なときに吠える犬種ですが、しつけを怠ると番犬としての本能によってよく吠えてしまう犬種でもあります。
鳴き声は大きくよく響くので、子犬の頃からしつけを行うことが大事です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
白内障 | 水晶体が濁り、視力が低下する。加齢によるものが多い。 | 約30万円 |
眼瞼内反症 | 何らかの原因によって瞼が内側に巻き込み、目の炎症を引き起こす。 | 約10万円 |
緑内障 | 眼圧が下がり、視力障害を引き起こす。失明の恐れも。 | 約2万円 |
結膜炎 | 何らかの原因によって目に炎症を起こす。痛みや腫れの症状が出る。 | 約3万円 |
進行性神経疾患(小脳アビオトロフィー) | 体の神経が徐々に機能しなくなる。原因不明で治療法がない病気。 | 不明 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
夏でも気温が20℃前後までしか上がらないアイルランド原産のケリー・ブルー・テリアは、暑さに弱い犬種です。気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
特に高温多湿の日本の夏は苦手なので、暑い時間の散歩は控えましょう。涼しくなってからの散歩でも、飲料水やアイスノン等を準備し熱中症対策に努めましょう。
真夏以外でも温度が上がる可能性のある車内や、室内でエアコンを付けずに置いておくことも熱中症を引き起こす原因になります。
ケリー・ブルー・テリアは、体臭が少ない犬種といわれています。
しかし、日頃のケアを怠ると臭うこともあるので、定期的なシャンプーやブラッシングでニオイ対策をしましょう。
顔回りの毛にヨダレや食べカスが付着し、ニオイの原因になることもあります。被毛が汚れた際は硬く絞ったタオルなどで拭いてあげましょう。
ケリー・ブルー・テリアは頑固で気が強いので、主従関係をしっかり理解させることが大事です。信頼関係を築けるよう、子犬の頃からコミュニケーションを密にとる必要があります。
扱いづらくしつけにくい犬種ではありますが、飼い主と1対1で遊んだり、飼い主を喜ばせたりすることが好きなので、トレーニングの中に遊びを取り入れるとよいでしょう。
縄張り意識の強さから、知らない人には警戒心をむき出しにします。トラブル防止のため、来客時はケージ等で過ごせるようトレーニングが必要です。
一方、一度仲間だと認めると仲良く過ごすことができるので、幼い子どもや同居犬とも親しく接することができるでしょう。
基本的にはライフステージに合った栄養素が含まれているドッグフードを与えます。
ケリー・ブルー・テリアは運動を好むエネルギッシュな犬種なので、質の良いタンパク質を含むドッグフードがおすすめです。
また目の病気になるリスクが高いので、アントシアニンやルティン、アスタキサンチンなどの栄養素をサプリメントで摂るのもよいでしょう。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的は1日2回、犬の体調を見ながら調節します。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ケリー・ブルー・テリアはシングルコートなので、抜け毛の量はさほど多くはありません。週に2~3回のブラッシングと、1~2カ月に1回程度の定期的なトリミングで抜け毛対策は十分です。
ブラッシングの際はスリッカーブラシを全体にかけます。皮膚を痛めないよう、頭の部分はラバーブラシを使用しましょう。最後にコームで被毛を整えます。
ケリー・ブルー・テリアはシングルコートで手入れが楽なので、自宅でのシャンプーが可能です。
ウェーブかかった被毛にはゴミや汚れがたまりやすいため、シャンプー前にブラッシングをしておくとシャンプーがスムーズに行えるでしょう。
子犬がシャンプーを嫌がる場合は、無理をせず日を分けて洗います。10分程度を目安にして、手際よく済ませることが大切です。興奮すると手がつけられなくなる恐れがあるので、可能であれば二人がかりでシャンプーを行うとよいでしょう。
ケリー・ブルー・テリアは1日2回、1時間以上の散歩が必要です。
猟犬だったルーツを持つこの犬種は運動欲求が高いので、運動不足になるとストレスがたまりやすくなります。ストレスによってテリア特有の攻撃的な面が出る恐れがあるので、散歩や運動させる時間をかけられない人は飼わない方がよいでしょう。
警戒心が強く縄張り意識も高いので、ドッグラン等で遊ばせるのは他の犬とトラブルになる恐れがあります。リードはしっかり付けましょう。
ケリー・ブルー・テリアは気が強く頑固なので、しつけには時間を要する可能性があります。怒鳴ったり罰を与えたりするようなしつけ方法は、犬の反発心を生むため絶対にしないようにしましょう。
飼い主を喜ばせようと努力する犬種なので、褒めるしつけが効果的です。
ケリー・ブルー・テリアの「トイレ」「吠え」「噛み癖」「散歩」「待て」のしつけ方法を紹介します。
トイレのしつけは、犬を飼い始めたその日から始めるべきしつけの1つです。トレーニングが遅れると、犬はどこで排泄してもよいと覚えトイレを認識できなくなります。
1歳を過ぎた成犬でもトイレのしつけは可能です。ただし、犬は自分の寝床ではトイレをしない習性をもちます。成犬の場合は寝床とトイレを離した方がトレーニングがスムーズに進む可能性が高いです。
また、犬はきれい好きのため汚れたペットシーツでは排泄をしません。多頭飼いの場合はトイレの数自体を増やしたり、汚れたペットシーツはすぐに取り替えたりする必要があるでしょう。
警戒心が強く番犬としても重宝されるケリー・ブルー・テリアは、しつけを怠ると吠えやすくなります。鳴き声は大きくよく響くので、無駄吠えのしつけは必ず行いましょう。
1.犬が吠えたら、「待て」や「お座り」をさせ、吠えるのをやめさせる
2.犬が号令を聞き静かになったタイミングで褒め、ご褒美を与える
3.犬が吠え続けている場合は、無視をしたりその場から離れたりする
もともと家庭犬に不向きであったケリー・ブルー・テリアには、テリア特有の気性の荒さや喧嘩っ早さがあります。
知らない人や相性の悪い犬には容赦なく攻撃する恐れがあるので、子犬の頃から噛まないようしつけることが重要です。
また、歯が生え替わる時期は、しきりにものを噛もうとします。これは乳歯が抜ける前の違和感による行動で、通常は永久歯が生え揃えば落ち着くため問題ありません。
噛んでもいいおもちゃなどを与えましょう。
1.犬が噛んだら、毅然とした態度で「お座り」や「伏せ」の号令をかける
2.噛むのをやめたタイミングで褒め、ご褒美を与える
3.犬が噛むのをやめない場合は犬を無視する、その場から姿を消すなどする
しつけは中途半端にせず、一貫して行うことが大事です。
「待て」は犬の自制心を育て、さまざまな場所で役立つコマンドです。ケリー・ブルー・テリアは猟犬としての本能から、動くものを追いかける習性があります。
また攻撃性が高いので、他の犬を追いかけトラブルになる恐れも。急な飛び出し事故を防ぐためにも、待てのしつけは必須です。
ケリー・ブルー・テリアはマイペースな性格なので、比較的留守番が苦にならないといわれています。
ただし、犬が安心して留守番をこなすには、居心地のよいスペースやトレーニングが必要です。まずは短時間の留守番で慣らしていきましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619