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性格:活発で明るく従順。他人には警戒心が強いとこともある
寿命:10~16歳
体重:6~10kg
体高:30~40cm
毛色:セーブル・トライ・ブルーマール・バイブラック・バイブルー・ブラック&タン
値段相場:20万〜40万
シェットランド・シープドッグはイギリスの北西部に浮かぶシェットランド島にいた牧羊犬が祖先で、牧羊犬として活躍していた頃を思わせる活発さがあります。
明るく人を喜ばせることが好きな犬種で、子どもとも仲良く遊ぶことができ、家族には従順な性格です。
ただ、牧羊犬時代の名残で警戒心の強いところがあり、知らない人に吠えたり噛みつこうとしたりすることはあります。しかし賢くて物覚えもいいため、問題行動はしつけで対処することが可能です。
外見が似ている犬種にコリーがいます。コリーは体高50cm以上になる大型犬で、シェットランド・シープドッグの改良にも関わった犬種です。シェットランド・シープドッグ同様に牧羊犬として活躍していたため賢く、温和な性格をしています。
同じコリーの仲間のボーダー・コリーも牧羊犬として有名です。現代でも牧羊犬として働いている犬も多く、賢さではほかの犬種に負けません。
シェットランド・シープドッグの寿命は、おおよそ10~16年です。
中にはそれ以上の、20歳近くまで長生きする個体もありますが、平均寿命としては12~14年程度です。
シェットランド・シープドッグの平均体重は6~10kg程度です。
オスの理想体重は7~10kg程度、メスの理想体重はオスよりも少し軽く、6~8kgが理想といわれています。
シェットランド・シープドッグの体高はおよそ30~40cmです。
国際的愛犬団体である、一般社団法人ジャパンケネルクラブでは、理想の体高はオスで37cm/メスは35.5cm、体高が30cm以下、もしくは40.5cmを超えてしまうと好ましくないといわれています。
シェットランド・シープドッグは、本来ほとんどカットする必要がない犬種です。そのため、耳周りや足元など、汚れやすい場所だけを部分的にカットするくらいで済みます。
ただし、ふかふかのアンダーコートがある犬種であるため、夏場は短くカットしたい、という希望の飼い主も多いです。
ライオンのたてがみにあたる部分と尾尻の毛を残し、残りの部分を短くカットしたライオンカットが人気です。
全体的に短くカットしてしまう、サマーカットも人気があります。サマーカットのなかには顔周りの毛を残すものや、耳の毛まで短くして短毛種のように見えるカットまで、バラエティがあります。
必要な部分だけカットした、スタンダードなカットLisjatina/shutterstock.com
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シェットランド・シープドッグのカラーは「セーブル」「トライ」、「ブルーマール」、「バイブラック」、「バイブルー」の5色がスタンダードです。
セーブルは顔や背中が茶色く、胸元が白いタイプで、トライは黒と茶色、白の3色が美しいカラー、ブルーマールは美しいシルバーグレーに白と茶色が部分的に発色しています。
バイブラックは白と黒の2色、バイブルーはシルバーグレーと白の2色です。
なお、日本には現在ほとんどいませんが、上記の5色以外に「ブラック&タン」と呼ばれる、黒と茶色の2色のカラーも正式な毛色です。
バイブルー/セーブル/トライカラーLisjatina/shutterstock.com
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シェットランド・シープドッグは生後8カ月をすぎると徐々に体重の増加が緩やかになり、成犬に近づきます。
また、成長過程としては生後4カ月から1年くらいまでが少年期とされており、1年くらいで成犬になると考えておけばいいでしょう。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
シェットランド・シープドッグは牧羊犬として仕事をしていた名残があり、吠えることで相手を威嚇しようとすることがあります。
見知らぬ人に対しての警戒心も強く、吠える頻度は多い傾向がある犬種です。
病名 | 時期と症状 | 治療費 |
---|---|---|
肥大性骨形成異常(HOD) | 脚の関節部に痛みを伴った炎症が発生し、発熱することもある。4~8カ月のオスの子犬がかかりやすい | 不明 |
外耳炎 | 細菌や寄生虫などが感染することで耳の中にかゆみや赤み、炎症などが起こる。0~1歳 | 内科的治療1~2万円/外科的治療が必要になれば片側10万円弱程度 |
皮膚疾患 | アトピー性皮膚炎をはじめ、さまざまな皮膚疾患がある。多湿になる梅雨など | 7千円程度 |
下痢 | 軟便から水溶性の下痢、血便まで原因や症状はさまざま。0~1歳 | 数千~1万円 |
股関節形成不全 | 股関節の発育が不十分で亜脱臼を起こす。生後1年までの成長期 | 片側15万円程度 |
コリーアイ症候群 | 眼球の脈絡膜という部分の発育異常で先天性疾患。軽症では無症状のこともあるが、重症化すると眼底出血や網膜剥離が起こることもある。生後数カ月~1年 | 不明 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
成犬がかかりやすい病気・目の病気病名 | 時期と症状 | 治療費 |
---|---|---|
肥大性骨形成異常(HOD) | 脚の関節部に痛みを伴った炎症が発生し、発熱することもある。4~8カ月のオスの子犬がかかりやすい | 不明 |
肥大性骨形成異常(HOD) | 脚の関節部に痛みを伴った炎症が発生し、発熱することもある。4~8カ月のオスの子犬がかかりやすい | 不明 |
外耳炎 | 細菌や寄生虫などが感染することで耳の中にかゆみや赤み、炎症などが起こる。生後1年以上~ | 1~2万円 |
皮膚疾患 | アトピー性皮膚炎をはじめ、さまざまな皮膚疾患がある。多湿になる梅雨など | 7千円程度 |
関節疾患 | 関節に炎症が起こる関節炎や関節リウマチなど。生後1年以上~ | 数万~数十万円 |
甲状腺機能低下症 | 甲状腺ホルモンの分泌が減り、肥満や脱毛、元気がなくなるなど症状はさまざま。主に高齢犬。 | 通院1回あたり1万円程度 |
てんかん | けいれんしたり泡を吹いたりする発作を起こす。脳腫瘍など原因がある場合もあるものの、原因の見当たらない突発性てんかんが起こることもある。生後1年以上~ | 通院1回あたり1~2万円 |
白内障 | 眼球の中の水晶体が白く濁る病気。高齢犬に多いが、若い時期に発症する若年性白内障もある | 片眼20~30万円 |
角膜ジストロフィー | 黒目に濁りが生じる遺伝性疾患。生後1年以上~ | 不明 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
一般的に気温が22度以上、湿度が60%を超えると、犬は熱中症の危険があるといわれています。
特に、ダブルコートで被毛の密度が濃いシェットランド・シープドッグにとっては、人間が大丈夫だと感じる気温や湿度でも辛いことがあります。
散歩や外で遊ばせるのは涼しい朝か夕方にしましょう。室内にいるときも直射日光が当たらないようにする、風通しをよくして湿度を下げる、適度な温度でエアコンをかけるなどの対策があります。
また、十分水分補給できるようにしておくことも大切です。
シェットランド・シープドッグの体臭としては、それほど強いものではありません。
ただし被毛が長く、ダブルコートなので日頃のブラッシングなどのお手入れを怠っていると、臭いがこもってしまうことは多いです。
耳の周辺にも毛が多いことや、半折れ耳の通気性の悪さも、臭いが強くなる原因です。
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子犬が安心して過ごせる場所を作ることは大切です。ケージの中で静かにしていることに慣れさせておくと、1人で留守番をさせるときも苦労しません。
できれば、成犬になっても使えるような余裕のある大きさを選ぶといいでしょう。
ケージやサークルの中にトイレや寝床になるようなペット用ベッドなどを置いて、快適に過ごせる空間を作ってあげましょう。
子犬は子犬用ドッグフードの目安量を、1日3~4回に分けて与えるようにします。
ドライフードは生後3カ月くらいまでふやかして与え、その後は徐々に固いまま与えるようにして、7~8カ月をすぎれば少しずつ成犬用のドッグフードを混ぜながら切り替えましょう。
子犬のときは体や骨をつくるための良質なたんぱく質やカルシウム、ビタミンDなどが必須の栄養素です。ただし心配しなくても、通常これらの栄養素はドッグフードに含まれています。
成犬になれば、1日の目安量を2回に分けて与えます。肥満傾向のある成犬は低カロリータイプを選ぶといいでしょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載しておますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も、控えたほうが無難でしょう。
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シェットランド・シープドッグの換毛期は、夏毛が抜ける秋と、冬毛が抜ける春です。
被毛は二重構造のダブルコートのため、抜け毛は多い犬種だといわれています。
特にふかふかの冬毛が抜ける春の換毛期は、抜け毛の量が最も多い時期です。
シェットランド・シープドッグは被毛が長くてもつれやすいこともあり、こまめにブラッシングをしてあげることで、もつれをほぐすとともに家の中に落ちる抜け毛を減らすことができます。
犬は体に汗腺がなく、汗もかかないため、頻繁にお風呂に入れる必要はありません。
しかし被毛が長く、ダブルコートで密に毛が生えているシェットランド・シープドッグは、シャンプーをしないと臭いがきつくなることがあります。風通しが悪いことで皮膚の状態が悪くなったり、被毛のつやがなくなったりすることもあります。
シェットランド・シープドッグは毎日のブラッシングに加えて、月に1度程度はシャンプーをしてあげることが必要です。シャンプー前のブラッシングおよび、乾かすときに犬用のコームやスリッカーと呼ばれる、トリートメントブラシがあると便利です。
シェットランド・シープドッグのお風呂の入れ方、シャンプーの仕方について、子犬と成犬それぞれで詳しく紹介します。
子犬のシャンプーの仕方シェットランド・シープドッグは牧羊犬だったこともあり、活発で運動量もあります。散歩も好きですから、1回60分程度、1日2回合計で2時間程度は散歩が必要です。
散歩時間が不足するとストレスにつながり、無駄吠えすることもあります。自由に走らせることができるドッグランなどがあれば、連れて行ってあげるのもいいでしょう。
シェットランド・シープドッグを家族の一員として迎え、楽しく生活するためには、必要なルールを覚えてもらうことが必要です。
「トイレ」と「吠え」、「噛み癖」、「散歩」、さまざまなところで役に立つ「待て」をしつける方法について詳しく紹介します。
トイレのしつけ開始が遅れると、犬はトイレをしていい場所はここ、という認識がないままになってしまいます。
そうならないよう、しつけは子犬が家に来てすぐにはじめることが大切です。
しつけの仕方は1歳以上の成犬をしつけ直すときや、保護犬を迎えたときでも基本的には同じです。
ただ、成犬や保護犬の場合、すでにトイレの場所や仕方に関して習慣づいていて、新しい環境に馴染むのに時間がかかることがあります。
もともと牧羊犬だったシェットランド・シープドッグは、警戒心の強さから知らない人などに対して、吠えてしまうことがあります。
活発で遊ぶことが好きなシェットランド・シープドッグの噛み癖を放置しておくと、家の中でもあちこち噛んで家具などに傷が付いてしまうことがあります。
また、人を噛んでしまうと怖がらせたり、怪我させたりすることにもつながります。次のような点に注意して、噛み癖を直すようにしましょう。
「待て」は生活するうえで、さまざまな場面に応用できるしつけの基本です。
おとなしくさせたいときや、飛び出しそうな状況を防ぐなど、活発なシェットランド・シープドッグに“我慢させたり落ち着かせる方法”としても役立ちます。
犬を置いて外出するとき、おとなしく待っていてくれなければ安心して出かけることができません。
留守番のしつけができていないと、活発で遊び好きなシェットランド・シープドッグは悪戯などをしてしまう可能性もあります。落ち着いて留守番できるように、以下の点を考慮しながらしつけをしましょう。
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家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。
新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619