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性格:上品で威厳がある、疑り深い
寿命:12~15歳
体重:10kg前後
体高:25~26cm
毛色:ブラック、ダーク・グレー、ライト・グレー、フォーン、クリーム
値段相場:希少犬のため国内での入手は困難、輸入の場合50万円前後
犬の品種の認定や犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブによると、テリアの中でももっとも古い犬種とされるスカイ・テリアは、スコットランドのスカイ島で猟犬として用いられていました。テリアは、ラテン語で「土を掘るもの」という意味をもちます。
ビクトリア女王に飼われていたり、エドウィン・ランドシーアが絵のモデルにしたりしたことで知名度が上がり、人気に火が付きました。
しかし徐々にその人気も衰退し、現在では最も絶滅が危惧される犬種です。
スカイ・テリアは利口で温順な性格です。見た目からも想像できる通り、上品さも兼ね備えています。一方見知らぬ人には警戒し、疑り深く接することも。
個体差はありますがオスは活発で甘えん坊、メスはオスに比べて大人しくしつけやすい傾向があります。
もともとスカイ・テリアはスコティッシュ・テリアを土台に誕生した犬種です。しかし大きさこそ同じくらいですが、見た目はそれほど似ていません。スカイ・テリアは飾り毛に覆われた直立か半直立の耳をもつに対し、スコティッシュ・テリアは尖った立ち耳です。
スカイ・テリアは小型犬に属し、平均寿命は12~15年です。犬の平均寿命が12~15年なので、平均的な寿命をもつ犬種といえるでしょう。
スカイ・テリアの平均体重はオス9~11kg、メス8~10kgです。個体差はありますが、オスの方がほんの少し大きくなります。体重の割に見た目が大きく見えるのは、長い被毛に全身が覆われているためです。尻尾も長いので、さらに大きく見えるのでしょう。
スカイ・テリアの平均体高はオスれあれば25.4cm、メスであれば24.1cmでややオスの方が高いです。鼻の先端から尾の先端まで103cmが理想で、体長が体高のほぼ2倍ある胴長短足の体型です。
ジャパンケネルクラブで認められているスカイ・テリアの毛色は、ブラック、ダーク・グレー、ライト・グレー、金色がかったフォーン、クリームです。
鼻と耳がブラックなら、下毛の色はどんな色でも許容されます。
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スカイ・テリアは小型犬なので、生後約10カ月で成犬になります。体の大きさは生まれた時に比べて約20倍に成長します。
スカイ・テリアの最大の魅力である被毛は、完全な毛質になるまでに数年かかります。そのため子犬と成犬では毛質が異なるのも特徴の1つです。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
「本能のままに生きる」とされるテリア気質をもつスカイ・テリアは、本来吠えやすい犬種です。しつけを怠ると無駄吠えに悩まされることがあります。子犬の頃から、吠えないようしつけることが大事です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
異所性尿管 | 遺伝によって、尿管が尿道や膣に開口する病気。生後3~6ヶ月)のメスに多い。尿失禁によって膣炎や尿路感染症を併発する。 | 不明 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
スカイ・テリアの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
慢性肝炎 | 肝実質細胞が炎症を起こし、壊死した状態。食欲低下や嘔吐、腹水などの症状を生じる。 | 4万円前後 |
緑内障 | 眼圧が高まることによって、視野が悪化する。痛みを伴う。シニア期に多い。 | 2万円前後 |
水晶体脱臼 | 何らかの原因によって、水晶体が正常な位置からズレてしまう病気。視力低下や失明の恐れも。 | 5万円前後 |
椎間板ヘルニア | 脊椎にある椎間板が神経を圧迫し、痛みを引き起こす。悪化すると下半身麻痺の恐れも。 | 手術の場合25万円前後 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。目も見えないくらいの長い飾り毛をもつスカイ・テリアは、暑さに弱い犬種です。短足で地面から近いので、アスファルトによる照り返しにも注意が必要です。暑い時間の散歩を避ることはもちろん、散歩の際は水分補給をしっかり行いましょう。
真夏以外でも温度が上がる可能性のある車内や、室内でエアコンを付けずに置いておくことも熱中症を引き起こす原因になります。
一般的にシングルコートよりダブルコートの犬種の方が体臭があるとされています。さらにスカイ・テリアのように被毛が長い犬は、雑菌が繁殖しやすいのでにおいがちです。
特に顔回りはヨダレや目やになどで汚れやすいので、こまめに拭いてあげましょう。
スカイ・テリアは暑さに弱いので室内飼いが基本です。活動的な犬種ではありますが、小型犬なので室内でも飼いやすいです。運動不足解消及び社会性を育むためにも、散歩は毎日行いましょう。
椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種なので、床に滑りにくいマットを敷いたり、スロープ等を用いて段差を解消したりする工夫も必要です。散歩時はできるだけコンクリートを避け、土や芝生など柔らかいところを歩かせるのもよいでしょう。
狩猟犬としての本能から穴を堀るのが好きな犬種なので、個体によっては庭の花壇を荒す可能性があります。犬に入られないような対策をとりましょう。
飼い主には忠実ですが、知らない人には強い警戒心から吠えてしまう恐れがあるため、来訪者があるときはハウスで過ごせるようしつけることをおすすめします。同時に無駄吠えのしつけも必須です。
一度怒ると手がつけられなくなるテリア気質により、人を噛んでしまう心配があります。特に子どもがいる家庭は、犬と子どもだけにしないよう注意しましょう。
スカイ・テリアの被毛は、手入れを怠ると毛玉になったりからまったりする恐れがあります。チャームポイントである美しい被毛を保つには毎日のブラッシングが大切です。
またテリア種のお手入れ方法には、硬い毛質を保つために毛を抜く「プラッキング」という手法があります。
ドッグショーが目的ではない場合は顔の上に垂れた飾り毛はカットしてもよいでしょう。毛が目に入ることによって起こる、目の病気を予防するためです。
基本的にはライフステージに合った栄養素が含まれているドッグフードを与えます。
スカイ・テリアの最大の魅力といってもよい長い被毛を美しく保つには、良質な動物性タンパク質と不飽和脂肪酸を含む質のよい油脂が入ったドッグフードがおすすめです。
椎間板ヘルニアを発症しやすいので、肥満防止のために低脂肪のドッグフードを選んだり、コンドロイチンやグルコサミンのサプリメントを与えたりするのもよいでしょう。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本は1日2回、犬の体調を確認しながら与えましょう。スカイ・テリアは胃腸が弱いので消化のよいドッグフードを選ぶのも大事です。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
スカイ・テリアの被毛は、ロングコートです。密集して生えるフワフワの下毛が抜けやすいので、週2~3回スリッカーを使いブラッシングを行います。特に抜け毛の多い春と秋の換毛期は、毎日ブラッシングをして死毛を取り除きましょう。
スカイ・テリアを自宅でのシャンプーする場合は、シャンプー前にブラッシングを行い、被毛についた汚れやゴミを取り除くことが大切です。
子犬がシャンプーを嫌がる場合は、無理をせず日を分けて洗います。10分程度を目安にして、手際よく済ませることが大切です。
激しい運動を必要としないスカイテリアですが、活動的な犬種なので1日30分程度の散歩を行いましょう。
散歩が足りないとストレスがたまり、吠えやすくなったり噛みやすくなったりする恐れがあります。また運動不足は肥満につながるので注意が必要です。
スカイ・テリアは利口で温順な性格ですが、頑固な一面もあります。褒めて伸びるタイプの犬なので、上手にできたときによく褒めることが大事です。
スカイ・テリアの「トイレ」「吠え」「噛み癖」「散歩」「待て」のしつけ方法を紹介します。
トイレのしつけは、犬を迎えたらその日から始めるべきしつけの1つです。トレーニングが遅れると、犬はどこで排泄してもよいと覚えトイレを認識できなくなります。
1歳を過ぎた成犬でもトイレのしつけは可能です。ただし、犬は自分の寝床ではトイレをしない習性をもちます。成犬の場合は寝床とトイレを離した方がトレーニングがスムーズに進む可能性が高いです。
また、犬はきれい好きのため汚れたペットシーツでは排泄をしません。多頭飼いの場合はトイレの数自体を増やしたり、汚れたペットシーツはすぐに取り替えたりする必要があるでしょう。
スカイ・テリアは警戒心が強いので、見知らぬ人や来訪者に吠えることがあります。また、しつけを怠ると要求を通すために吠えるようになる犬もいるので、子犬のときからしつけることが大事です。
個体差はあるもののスカイ・テリアはテリア犬が本来もつ性質によって、怒らせると手が付けられなくなる恐れがあります。思わぬ事故やトラブルを防ぐため、噛まないようしつけることが重要です。
「待て」は犬の自制心を育て、さまざまな場所で役立つコマンドです。狩猟犬としての本能から、動くものを追ってしまうスカイ・テリアの急な飛び出し事故の予防にもつながります。
スカイ・テリアは利口な犬種なので、しっかりトレーニングを行えば留守番も可能です。留守番中犬が安心して過ごせるようになるまで、短時間の留守番で慣らしていきましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619