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これから鼻パクの訓練方法をご紹介します。一芸とはいえ、しつけであることには変わりません。そのため、しつけの基本的なポイントを押さえるならしっかりとトレーニングしてあげられます。
ぜひポイントを押さえながら、愛犬に鼻パクの訓練をしてあげましょう。
鼻パクの訓練を開始する前に、必要なものや環境を整えましょう。
まず、周囲の雑音がないところで訓練を開始するのは大切です。なぜなら、犬は人間の言葉の意味ではなく、発音を聞いて号令を見分けているからです。
そのため、飼い主さんは愛犬にはっきりとした発音で短い号令をかけてあげる必要があります。例えば「お座り」「待て」「良し」などです。
そして、犬の訓練で大切なのはご褒美です。最初は訓練しやすい「おやつ」を用意してあげましょう。特に嗜好性の高いおやつであれば、より効果的だといえます。
食べ物をご褒美とするわけですから、当然ながら空腹時がベストです。また、一度にたくさんの量を与えるのではなく、犬が「もっと欲しい」と感じるわずかな量をご褒美とすることも大切です。
環境が整ったなら、最初は普通の「お座り」ができるようにトレーニングしましょう。そしてお座りができるようになったなら、次は「待て」です。
おやつを目の前に持ってきて、犬が食べてしまわないように握って隠します。この時に「待て」といって、犬がおやつを食べられないようにします。そして握った状態でしばらく待ってから、「良し」という号令とともに手を開いておやつを与えます。
慣れてきたら何もいわずに手を開きます。愛犬が「良し」という号令の前に食べようとする時は再び手を閉じてください。
単純な方法ですがこれを繰り返すことで、犬は「待て」という号令で待ち続けるならご褒美がもらえることを学びます。加えて、「良し」という号令がおやつを食べていい合図だと理解するようになるのです。
普通の「待て」を習得したなら、次は鼻の上で「待て」できるようになりましょう。
まず愛犬にお座りしてもらいます。こうすることで鼻が水平になりやすく、おやつを置きやすくなるので、後々重要になってきます。
次に、通常と同じ感覚で「待て」といいながら、おやつを握った手を鼻の上に乗せます。ここで「待て」ができるなら、おやつを口に持ってきて「良し」といって食べさせてあげてください。
これを何度か繰り返すことで、犬は鼻の上におやつが乗っていても「待て」ができるようになりますし、鼻の上のおやつを口でそのまま食べることを学習します。
最後のステップとして、ご褒美であるおやつを鼻の上に乗せてしまいましょう。最初は一瞬で大丈夫です。鼻の上に乗せた瞬間に「良し」といって愛犬に食べてもらいます。
その方法が上手にできれば、続いて「待て」を挟みます。おやつを置いたあと「待て」といって1秒待ち、その後すぐに「良し」と号令をかけて食べてもらいます。これを何度も繰り返すうちに、愛犬は鼻パクできるようになります。
もちろん、一瞬で食べてしまっては一芸として誰かに見せることができません。徐々に「待て」の時間を伸ばすことで、テレビや動画でよく見る「待て」に近づいていくはずです。
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このトレーニングには繰り返し行うための忍耐強さが必要になります。どんな犬でも最初から覚えることはできませんし、1日に何度も行って大量のおやつを食べさせるわけにもいきません。粘り強く時間をかけて繰り返し教えてあげましょう。
完全に鼻パクができるようになれば、ご褒美の種類を変えることもできます。最初は嗜好性の高いおやつがおすすめですが、行動が身についた後は他の食べ物でも代用できるはずです。
ドッグフードなどでも鼻パクしてくれるなら、鼻パクし過ぎで健康を害することもありません。