子犬をお風呂に入れ始める時期は?正しいお風呂の作法を知ろう
生まれたばかりの子犬たちはとてもか弱く、飼い主さんたちもどのように扱っていいか不安になります。
しかし、犬の成長は早いものです。1,2か月もすれば元気に走り回ります。好奇心旺盛なので、お家の中の色々なところに頭や身体を突っ込んだり、転げまわったりするようになります。
活発な子犬たちだからこそ当然、身体が汚れてきます。時には、まだ子犬なのににおいが気になってしまうこともあるようです。
そこで多くの飼い主さんたちの悩みが生まれます。それは「子犬をお風呂に入れていい時期はいつか?」という疑問です。
今回はそんな飼い主さんたちの疑問に答えつつ、正しいお風呂の作法をご紹介します。上手にお風呂に入れてあげるなら、子犬たちに対する愛情ももっと深まるに違いありません。
子犬をお風呂に入れ始める時期や頻度
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最初に、子犬をお風呂に入れ始める時期についてご紹介します。個体差はあるものの、基準が分かっていれば迷うことはないはずです。子犬たちを観察して、正しくケアしてあげましょう。
生後2か月ごろから
お風呂に入れ始める時期として目安になるのは、生後2か月ごろだと覚えておきましょう。ある程度身体がしっかりしてきて動き回れる時期です。
ペットショップで購入した子犬であれば生後2か月以降である場合が多いので、そのままお風呂に入れることも可能です。
ただし、環境に慣れさせることも大切なので、すぐにシャンプーするのではなく、まずは子犬との信頼関係を深めることに集中する方が大切です。
ワクチン接種が目安
子犬のお風呂開始時期は「生後2か月」という目安に加えてもう一つ、「ワクチン接種後1~2週間」を覚えておくと良いです。
子犬たちは生後2か月後にワクチン接種を受けるものです。ですから、正確な年齢が分からなくても、ワクチン接種を受けた後と考えておけばよいでしょう。
ただし、ワクチン接種後すぐにお風呂に入れるべきではありません。子犬たちは体力や免疫力が安定していないため、特にワクチン接種した後は安静にさせておくべきです。
頻度は1~2か月に1回
お風呂開始時期を知ることができました。次は、頻度についてご紹介します。
頻度は成犬とほとんど同じと考えて良いです。1~2か月に1回を目安にできます。これ以上頻繁に洗ってしまうと、子犬の敏感な皮膚にダメージを与えてしまうおそれがあります。
また、「子犬だからお風呂は全く必要ない」というわけでもありません。ある程度期間が空けばどうしても汚れが付着しますし、ダニやノミなどの影響もあります。子犬のうちから定期的にお風呂に入れる習慣をもっておくのをおすすめします。
子犬の正しいお風呂作法とは
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子犬のお風呂時期と頻度の次にご紹介するのは、正しいお風呂作法です。
成犬と比べて子犬たちは非常に敏感で怖がりです。乱暴にお風呂に入れてしまうと体調を崩したり、精神的にショックを受けてしまったりします。最初のお風呂でお風呂嫌いになることもありますので、十分前もって正しいお風呂作法を学んでおくことをおすすめします。
簡単な方法をご紹介しますので、これから子犬とお風呂に入る計画を立てている人は是非役立ててください。
その1:準備
子犬をお風呂に入れるためにまず意識したいのは、「素早くお風呂を終える」ということです。
子犬に負担を掛けないためにも、すべての作業を素早く行えるよう必要な道具を手元に準備し、事前に頭の中でシミュレーションしておくのがベストです。
いざシャンプー開始した後、道具がないことに気付き「取りにお風呂から出る」なんてことが無いようにしましょう。
その2:シャワー・温度チェック
子犬をお湯で濡らしたりすすいだりするためのシャワーの準備も欠かせません。
シャワーの威力は弱くします。子犬たちはシャワーの大きな音や身体へのプレッシャーでびっくりしてしまうものです。安心できるシャワー設定を事前に探しておきましょう。
さらに、温度チェックも重要です。温度が低すぎても高すぎてもダメです。基本的にお湯の温度は37~38℃を保つように設定しておいてください。
また、給湯器システムによっては、シャワーの出始めが熱すぎたり冷たすぎたりします。子犬にシャワーを当てる前には必ず自分に当てて、温度が順当か確かめてからの方が良いといえます。
その3:徐々に体を濡らす
シャワーの準備ができたなら、子犬を徐々に濡らしていきます。当然ですが、いきなり身体全体にかけたり、頭を濡らしたりしてはいけません。最初は足などの末端から徐々に濡らしていって、慣れてもらうようにします。
シャワーを身体から離してしまうと拡散するので、できるだけ子犬に近づけて徐々に身体全体が濡れていくようシャワーヘッドを動かしてください。
その4:顔の周りは手で覆って
最後に顔や頭を濡らしますが、この時に大切なのは子犬の顔を覆ってあげるということです。
敏感な目や鼻、耳にお湯をかける際には、手のひらで覆って直接シャワーがあたらないようにすべきです。
その5:子犬用のシャンプーを使う
全身がしっかりと濡れたなら、次は子犬用シャンプーで洗ってあげます。敏感な子犬にも対応している「子犬用」を必ず選んでください。
濡らす時と同じで身体の末端から徐々に洗ってあげ、最後に頭を洗います。強く洗う必要はありません。やさしくなでるように泡立ててあげましょう。
その6:敏感な部分からすすごう!
全身をしっかりとシャンプーで洗えたなら、すぐに泡を洗い流します。先ほどとは反対の手順で洗い流すべきです。最初は目を覆ってあげて、頭から流します。次に全身という具合です。
素早く洗い流したいところですが、そのせいで泡が残ってしまうことが無いように気を付けます。シャンプーが残ってしまうと子犬の敏感な肌や被毛にダメージが及びます。できるだけ素早く、しかし十分すすいであげることが大切です。
その7:十分な水切り
ドライヤー前の水切りもかなり大切な作業です。手で撫でるようにして水気を切ってあげてください。特に、お腹や尻尾などは水気が残りやすいので注意しましょう。
手で水気を落としたなら、乾燥したタオルでしっかりと拭いてあげてください。
その8:ドライヤー作法もかなり大切
最後にドライヤーをかけますが、こちらも大切です。しっかりと乾かさないと子犬たちは風をひいてしまします。雑菌の繁殖を助けることにもなるので、全身くまなく乾燥させてください。
ドライヤーの熱には注意すべきです。子犬の体からしっかりと離して、満遍なくドライヤーの風を当てます。火傷させてはいけません。
温風で乾かしたあとは、冷風で熱を冷まします。この時にクシなどで毛並みを整えてあげると良いです。