蚊取り線香は猫の近くで使っても大丈夫?注意点を解説‼
猫と蚊の関係
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耳障りな音と共に近づいてくる蚊は、私たちにとって非常に煩わしいものです。噛まれるとその部分が腫れてしまい、強い痒みが生じることでしょう。
そのため、人間たちは蚊対策をしっかりと行ってきており、特に「蚊取り線香」は蚊を撃退し、私たちを痒みから守るのに有用です。
蚊と人間はいわば敵対関係にありますが、猫はどうなのでしょうか?猫も蚊を嫌がっており、人間と同じように対策してあげることが必要なのでしょうか?
猫だって蚊が嫌い
人間ほどではありませんが、猫などの動物も蚊に刺されることがあります。特に、夏から秋にかけては多くの猫が蚊の犠牲になっていることでしょう。
特に猫たちが気を付けたいのは、蚊を媒介とするフィラリア症です。蚊に噛まれることでフィラリアに寄生されてしまうことがあるため、猫たちもできるだけ蚊を避けたほうがよいのです。
猫たちにとっても蚊は敵というわけです。ゆえに、飼い主さんは猫のためにも蚊対策を考えてあげるとよいでしょう。
人間と猫のためにも対策を!
蚊対策として一番に挙げられるのは、蚊取り線香ではないでしょうか?比較的安価でしっかりと効果を発揮してくれるので、誰しもが使ったことのある道具でしょう。
飼い主さんたちは猫のためにも蚊取り線香を使おうと考えるかもしれません。しかし、人間でも蚊取り線香が苦手な人がいます。では、猫に蚊取り線香を近づけても大丈夫なのでしょうか?
猫に蚊取り線香を近づけても大丈夫?
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これから蚊取り線香の安全性を、その成分から解説したいと思います。また蚊取り線香にはさまざまなタイプがありますから、そのタイプごとの安全性もご紹介します。
蚊取り線香の成分
現在ほとんどの蚊取り線香に使用されているのは、「ピレスロイド」と呼ばれる合成化合物です。
もともとは「ピレトリン」と呼ばれるキク科の植物からとられた天然成分が使用されていましたが、同じ効果を発揮する合成化合物「ピレスロイド」が徐々に使用されるようになりました。
蚊取り線香は猫にも安全なのか?
では、蚊取り線香に使用されているピレスロイドは猫に対しても安全なものなのでしょうか?
ピレスロイドの作用を考えるなら安心できます。ピレスロイドは蚊などの昆虫類に対しては即効性のある神経毒として作用しますが、哺乳類や鳥類などの体内に入った場合には速やかに分解され、体外へと排出されるようになっています。
そのため、蚊には効果がありますが、猫や人間に対しては無害であるとされているのです。人間だけでなく、猫に対しても安心して使用し続けられるでしょう。
ペット用の蚊取り線香のメリットは?
蚊取り線香の中には「ペット用」もあるのではないでしょうか?このペット用と人間用の違いはいったい何なのでしょうか?やはりペットにはペット用が安全なのでしょうか?
実は、ペット用も人間用も成分的には大きく変わりません。違っているのは想定されている使用環境なのです。ペット用の蚊取り線香は、基本的に野外でも使用できるようになっています。室内用とは異なり持続時間が長く、煙が多く出るようになっているのです。そのため、ペット用を室内で使用する際にはいつもよりも頻繁に換気してあげる必要があるでしょう。
もちろん、香り成分など細かい違いはあります。購入の際は成分や持続時間などを調べてみると良いです。ただし、ほとんどの成分は同じなので、基本的にはどっちを使っても大丈夫です。
天然成分の蚊取り線香は使っても安心?
「天然成分」を押している蚊取り線香も存在します。つまり、合成化合物ピレスロイドではなく、天然成分「ピレトリン」が配合されているのです。こちらの蚊取り線香は猫に使用しても大丈夫なのでしょうか?
基本的には、天然成分でも合成成分でも大きな違いはないといわれています。ですから、天然成分の蚊取り線香も猫に使用して構いません。
しかし、「合成成分よりは天然成分の方が害は少ない」という意見もあるようです。はっきりとした答えが出ているわけではないので、飼い主さんが猫の状態を見つつ判断すると良いでしょう。
猫の近くで蚊取り線香を使用する際の注意点
蚊取り線香を猫の近くで使用しても安全だと分かりました。しかしもちろん、蚊取り線香の使用には注意が必要です。
どの蚊取り線香にも共通する点ですが、換気は十分に行わなければいけません。特に、猫のために使用する際はこまめな換気を心がけましょう。
また、火をつけるタイプや電気タイプを利用する場合は、猫の火傷や火事に気を付けなければなりません。猫が直接触れられないようにすることは大切ですし、倒してしまって火事の原因にならないよう、しっかりと固定させたり囲ったりすべきです。
このように、蚊取り線香を使用する際にはしっかりとした対策が必要です。猫の安全を確保できるなら、蚊が多くなる時期でも安心して猫と一緒に過ごせるでしょう。