ヒマラヤンとラグドールはどうやって見分けたらいい?それぞれの特徴と違いを解説!
ヒマラヤンってどんな猫?
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真っ白な体とフワフワな長毛が人気のヒマラヤンは、その美しさと社交的な性格から多くの人に愛されてきた猫です。静かに座っているだけで、ゴージャスで高貴な印象を与えてくれます。では、ヒマラヤンの歴史や特徴、性格をご紹介します。
歴史
ヒマラヤンの歴史は、スウェーデンでペルシャとシャムを掛け合わせたことが始まりだと考えられています。その後、非常に美しい見た目からアメリカやイギリスでも同様の交配が行われていき、1957年に公認されることとなりました。キャットショーなどでも見かけることが多く、人々から「美しい猫」と評されています。
「ヒマラヤン」という名称は、ヒマラヤ地方に生息するヒマラヤンウサギからとられています。真っ白な被毛と、ポイントカラーがこのウサギと類似していることから、猫にも「ヒマラヤン」と名付けられました。
身体的特徴
ヒマラヤンの最大の特徴は、なんといっても長くて白い被毛です。また、ポイントカラーと呼ばれる一部に表れる黒色もその美しさを強調しています。
ポイントカラーは顔、鼻、耳、足、尻尾などに表れており、白と黒のコントラストが見る人を魅了します。また、サファイアブルーの瞳をもっており、高貴な印象を与えています。
体型はペルシャ猫と同じくらいで、中型もしくはそれよりすこし大きい程度でしょう。体重は3.5kg~7kgです。やや丸みを帯びた体つきで、胴体ががっちりして足が短い傾向があります。
性格
ペルシャ猫の性格を受け継いでおり、ヒマラヤンはとても温厚で静かです。大きな鳴き声を上げることが少ないので、近所に迷惑をかけることはありません。
また、社交的なシャム猫の性格も受け継いでいるため、好奇心旺盛な面もあります。そのため、とても人懐っこく、人間や他の猫たちとも仲良く生活することができます。
それぞれの猫の良い点を受け継いでいるため、非常に飼いやすい猫といえるでしょう。
ラグドールってどんな猫?
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ラグドールもフワフワとした長毛とブルーの瞳が特徴的な猫です。「ぬいぐるみ人形」と呼ばれることもあるほど、とても可愛らしく、飼い主さんに抱っこされることが好きです。ヒマラヤンと同じように飼いやすいため、多くの人から愛されています。
歴史
ラグドールは、アメリカ原産だといわれています。起源にはいくつかの説があり、はっきりしたことは分かっていません。しかし、その中でもペルシャ猫をバーマンやバーミーズと交配させたという説が有力だとされています。
ラグドールが生み出されてからも、しばらくの間は血統登録団体に登録されておらず、1970年代に入ってからやっと正式に登録されました。
身体的特徴
ラグドールもヒマラヤンと同じく、フワフワとした白くて長い被毛が特徴的です。加えて、サファイアブルーの瞳がその美しさを際立たせています。
ポイントカラーを持っている点も同じです。顔や耳、尻尾や足が黒色をしています。足全体は黒ですが、足先だけは白く、白い靴下を履いているように見えます。
体つきは、全体的にがっしりとしており、厚い胸板が特徴です。平均体重は4.5kg~9kgで、平均よりはやや大きめのサイズです。
性格
先ほども述べたように、ラグドールは非常に人懐っこく、飼い主さんに抱っこされるのが好きです。猫の中には構い過ぎることでストレスを感じてしまう子もいますが、ラグドールは飼い主さんとのスキンシップを自ら求める傾向があります。
ラグドールはかなり穏やかな性格をしているため、猫とのスキンシップを楽しみたい方にはピッタリの猫といえるでしょう。初めて猫を飼う人でも比較的飼いやすい猫です。
ヒマラヤンとラグドールの違い
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それぞれの特徴をご紹介しました。では、このそっくりな2種をどのように見分けらたらよいのでしょうか。見分ける際の簡単なポイントをご説明します。
鼻
ヒマラヤンはペルシャの特徴であるペチャ鼻を受け継いでいます。しかし、ラグドールは通常の猫のように鼻筋が通っています。2種の鼻を見るなら判断が簡単です。
足先
足先の色でも違いがはっきり分かります。ヒマラヤンはポイントカラーを有しています。足先が白いヒマラヤンは存在しません。一方、ラグドールは靴下を履いたような白い足先をしています。
ラグドールとヒマラヤンのミックスも存在する
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「ラグドール」と「ヒマラヤン」のミックスも存在します。もともと似ている2種をミックスするので、それぞれの特徴がどのように表れるかは実際に生まれてみないと分かりません。
片方の特徴しか持たずに生まれてくる可能性もあります。ヒマラヤンだと思ったら、実はミックスだったなんてこともあるでしょう。正確な血統を大事に考えているなら、血統書を確認するのが一番です。