犬が眉間にしわを寄せるときの心理とは?表情から分かる犬の気持ちを紹介!
表情は気持ちを伝える手段
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私たち人間にとって「表情」は、コミュニケーションをとる上でとても大切な役割を果たします。なぜなら、自分の気持ちを表情で伝えたり、顔の表情から相手の気持ちを読み取ろうとするからです。
犬も同じです。特に犬は、人間のように言葉で気持ちを表すことが出来ません。そのため、犬にとって表情は「自分の気持ちを飼い主さんに伝える手段」の一つなのです。犬をよく観察すると、自分の気持ちを伝えようといろいろな表情をしてくれていることに気づくでしょう。
眉間にしわが寄りやすい犬種は?
顔の皮が多かったり、伸びやすい種類の犬は眉間にしわが寄りやすいといわれています。例えば、ブルドックやパグなどが挙げられます。また、顔の皮が多くなくても、柴犬などの日本犬は表情が豊かなので、眉間にしわが寄りやすいといわれています。
では、犬が眉間にしわを寄せる時どのような心理なのでしょうか。詳しく取り上げてみましょう。
眉間にしわを寄せている時の7つの心理
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眉間にしわを寄せている時の気持ちは一つではありません。ここでは、犬が眉間にしわを寄せている時の犬の気持ちをいくつかご紹介します。犬の気持ちがわかれば、それに合わせて対応してあげることができるでしょう。
1.機嫌が悪い
私たち人間は怒っていたり、機嫌が悪いと眉間にしわが寄ります。同様に、犬も怒っていたり、機嫌が悪いと眉間にしわを寄せることがあります。
他の犬とケンカしている時や、威嚇している時に眉間にしわが寄っているようなら、とても興奮している状態です。安易に近づくと巻き込まれて噛まれてしまう危険があります。まずは犬の気持ちを落ち着かせるようにしましょう。おやつで気を紛らわせたり、おもちゃで気分を変えてあげることができます。
2.周囲の状況を確認している
犬は嗅覚に優れているので、匂いで周りの状況を確かめます。そのため、知らない場所に初めて行った場合など、夢中になって周囲の状況を確認していると顔に力が入ってしまい、眉間にしわを寄せることがあります。
3.嫌なことをされた
苦い薬を飲まされたり、動物病院で注射をされた時など、痛いことや嫌なことをされると眉間にしわが寄ることがあるようです。また、普段の生活で何か嫌なことをされてストレスを感じた時にも眉間にしわが寄ることがあります。
4.気分が高揚している
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楽しい時など、気分が高揚している時にも眉間にしわが寄ります。例えば、大好きなオモチャで遊んでいると気分が高まって、遊びが本気モードになることがあります。そのような時、顔に力が入り無意識のうちに眉間にしわが寄ってしまうようです
5.気分が下がっている
困っていたり、落ち込んでいたりなど、気分が下がっている時にも眉間にしわが寄ります。例えば、家でひとりお留守番をしなければいけないことが分かった時など、困った顔または寂しそうな顔と一緒に眉間にしわを寄せることがあります。そのようにして飼い主に寂しいという気持ちを伝えているようです。お留守番を頑張った後は、時間をとっていっぱいかまってあげるようにしましょう。
6.我慢している
「マテ」といわれ、おやつを我慢している時にも犬の眉間にしわが寄ることがあります。私たち人間も何かを我慢している時に無意識に顔に力が入ることがありますが、犬も同じです。犬も何かを必死に我慢していると顔に力が入り、眉間にしわが寄ります。
犬が飼い主さんの指示をきちんと聞いたなら、いっぱい褒めてあげてください。褒めてもらえれば次も頑張ろうという気持ちになるに違いありません。
7.嬉しい
犬は嬉しい時にも顔に力が入り、眉間にしわが寄ることがあるようです。「怒っているのかな?」と思っても、実は喜んでいるということもあります。
環境によって犬の表情は変化する
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犬は相手に弱みを見せない動物なので、本来眉間にしわを寄せるという表情はしません。しかし、人間と生活する中で様々な表情を学習し、感情表現が豊かな動物に変化したといわれています。
例えば、眉間にしわを寄せた時におやつがもらえたりなど何かいいことがあると、犬は学習能力が優れているため「こういう表情をすれば自分にとっていいことがある」と学習します。そして次も同じような表情をするようになるのです。
このように環境や学習によって犬の表情は変化していきます。ゆえに、眉間にしわを寄せている時の心理もまた変化していくのかもしれません。