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こしょうは刺激がとても強く、猫が誤って食べてしまうと胃腸などの消化器官に負担がかかります。何回も繰り返して消化器官に負担を与えると、慢性的な内臓疾患のリスクが高まります。猫が誤ってこしょうを食べてしまわないように、飼い主がよく気をつけてあげてください。
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猫の年齢や体重によって、こしょうを食べてしまった時の危険や致死量が変わってきます。それは、年齢によって消化器官の発達具合や老化具合が異なるからです。ここでは、3つのカテゴリーに分けて致死量をご紹介します。
生後が12ヶ月未満の子猫の場合は消化器官が発達しておらず、体重も少ないので、ほんの少しの量のこしょうでも子猫の内臓に害を及ぼす危険があります。子猫にはこしょうを絶対に与えないでください。
年齢が12ヶ月から7歳までの成猫の場合は、少量を口にしてもすぐに症状は現れないかもしれません。しかし、こしょうはとても刺激が強く、消化器官に負担を与えます。たとえすぐに症状は現れなくても、確実に猫の内臓に問題を引き起こします。成猫にもこしょうは絶対に与えないでください。
年齢が7歳以上の老猫の場合は消化器官がすでに衰えています。また、何らかの内臓疾患を抱えている場合がほとんどです。ですから、こしょうのように刺激の強い食べ物を食べてしまうと内臓や消化器官に負担がかかり、病気などを発症するリスクを高めてしまいます。老猫にもこしょうを絶対に与えないでください。
猫がこしょうを食べてしまってもすぐに症状が現れないことがありますが、その際も大丈夫と過信しないでください。後から何らかの症状が出る場合もあります。
こしょうを摂取したとしても自分の判断で吐かせたりしないでください。素人がそのような行為を行うとさらに症状が悪化して最悪の事態になることがあります。必ず獣医師の診察を受けてください。
そのままにして様子を見てしまうと、後から重症化して最悪のケースに至ることがあります。注意してください。
獣医師の診察を受ける際にはいつ、どれくらいのこしょうを食べてしまったかを記録し、獣医師に伝えてください。それをもとに獣医師が診察をします。
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からしもこしょうと同じ香辛料です。やはり猫にとってはとても刺激が強い食べ物です。このような刺激の強い食べ物は消化器官を刺激し、胃腸にとても負担を与えます。ですから、からしもこしょうと同じく猫には与えてはいけない食べ物です。
ワサビも刺激の強い食べ物ですが、猫がワサビを少し舐めてしまっても問題はありません。しかし、大量に食べてしまうとやはり内臓や消化器官に負担を与え、重い症状を引き起こす可能性があるので注意が必要です。ワサビの刺激が胃壁や腸壁を傷つけて、内臓の炎症を引き起こしてしまいます。ですから、ワサビも猫には絶対に与えないでください。
こしょうやからし、ワサビなどの香辛料は猫にとっては刺激が強い食べ物です。人間でも辛いものや刺激の強いものを食べすぎると、胃腸に負担がかかり胃腸の調子が悪くなることがあります。猫は人間よりとても小さい動物です。ですから、ほんの少しの香辛料で胃腸の調子が悪くなってしまいます。
飼い主が注意してあげて、猫が誤って香辛料を食べてしまわないようにしてあげることが大切です。猫にはからしやワサビも絶対に与えないように気を付けましょう。