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いずれかの症状が見られる時は、犬が玉ねぎが入ったものを食べてしまった可能性が考えられます。玉ねぎによる中毒症状は1日以内と早く出ることもあれば、3,4日経ってから見られる場合もあります。
玉ねぎ中毒が特に怖いのは、体内に潜伏して見えないところで赤血球が壊れるなどして症状が悪化してしまうことです。時間が経って症状が出た時には重症化している場合もあるので、玉ねぎを口にしたなら早い処置が大切です。
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玉ねぎ中毒はごく少量の玉ねぎ、もしくはエキスだけ口にしただけで症状が出た犬もいれば、たくさん食べても何の症状も出ないケースもあるなど、犬によって個体差があります。柴犬や秋田犬などは症状が出やすいとも言われていて、犬種によっても異なります。
個体差があるので一概には言えないものの、一般に体重1kgあたり5~10g以上の玉ねぎを口にすると危険が高まると言われています。犬の体重によって危険が及ぶ玉ねぎ摂取量も違ってくる場合があるということです。
超小型犬とは体重が4kg未満の犬のことです。トイプードルやチワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、マルチーズといった犬種がいます。
体重が1~3kg程度の超小型犬の場合、5~15g程度の量から玉ねぎ中毒になる危険は高くなります。玉ねぎ中サイズ1個で200g前後です。5gは玉ねぎをスライスにしたほんの少しの量程度です。
小型犬とは体重が10kg以下の犬種のことです。柴犬やミニチュアダックスフンド、狆(チン)、ボストンテリア、ミニチュアシュナウザーといった犬種が含まれます。小型犬は25g~50g程度で中毒になる可能性があります。
中型犬は体重が25kg以下の犬種です。パセンジーやビーグル、バセットハウンド、日本スピッツ、ブルドッグやフレンチブル、ボーダーコリーなどがいます。中型犬は50g~125gで中毒症状が出る可能性は高くなります。
体重25kg以上の犬種を大型犬といいます。セントバーナードやドーベルマン、レトリーバー、ダルメシアン、ロットワイラーやボクサーなどの犬種が含まれます。大型犬は125g前後で中毒になることがあります。
子犬は体重や犬種に関わらず、カレーライスを含め玉ねぎが入ったものを絶対に与えることがないようにしてください。子犬は消化器官がまだ発達していないので、消化不良を起こして中毒症状を起こす可能性が高いからです。
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愛犬が匂いにつられて目を離したすきにカレーライスを舐めたり、食べてしまったりした場合は、量に関わらずまずは獣医師に連絡を取って相談するようにしましょう。飼い主が自分で無理に吐かせようとしてはいけません。逆に犬にケガなど不必要なリスクを負わせてしまうことになるからです。
玉ねぎ中毒は時間が経ってから、あるいは体内の見えないところで症状が進んでしまう可能性もあります。数日間は様子を見守ることが大切です。適切な処置を早めにすることが愛犬の命を守ることにつながるので、すぐに動物病院に連れていくのが一番良いと言えます。
シチューやポトフにも玉ねぎが入っているので、やはり与えないようにしてください。シチューやポトフで使用するコンソメにも玉ねぎエキスが使用されています。コンソメは他にもさまざまな香辛料や調味料が入っていますし、塩分も犬には過剰になる可能性があります。犬にとってはデメリットでしかありません。