- 週間ランキング
これらの症状が見られる場合は、犬がプルーンを食べた可能性があるかもしれません。呼吸困難やけいれん、嘔吐や下痢はアミグダリンによる青酸中毒の可能性が考えられますし、手足のしびれや筋力の低下、吐き気は高カリウム血症の症状です。強い下痢症状や脱水はソルビトールによるものです。
Sergey Chayko/shutterstock.com
実際に犬がどれくらいの量のプルーンを食べてしまうと危険なのかは、今のところ明確な研究結果は出ていないのが実情です。つまり、犬に危険が及ぶ摂取量は不明ということです。
もちろん体の大きさや体重によっても危険度は違うと思いますが、プルーンの場合は体重や犬種、年齢に関わらず体に影響を与えてしまう可能性があります。大量にプルーンを食べてしまったのに何の反応も見られなかった犬もいれば、ほんの少量口にしただけで下痢や嘔吐してしまった犬もいます。
いずれにしてもはっきり言えることは、犬の体重や年齢に関わらず、たとえほんの少しの量であっても「プルーンを食べさせてはいけない」ということです。
うちの犬がおばあちゃんが袋を落としたプルーンをほとんど食べました。半分ぐらいなくなったそうで。。出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1131817661?fr=sc_scdd&__ysp=
昨日は嘔吐をして、今日の朝下痢をしました。そしたら、プルーンがたくさんでてきました。
大丈夫なんでしょうか?
年齢に関わらずと述べましたが、子犬の場合は特に注意が必要です。なぜなら、子犬は成犬のように消化器官が発達していないので、下痢や嘔吐などの消化不良を起こしやすいからです。子犬が誤ってプルーンを口にしないように、より細心の注意を払うようにしてください。
Andrey_Kuzmin/shutterstock.com
犬が誤ってプルーンを食べてしまったことが分かったら、あるいは体に何らかの異変が見られるような場合は、素人判断をしたり無理に吐かせたりするのではなく、すぐに獣医師に指示を仰ぐようにしてください。
獣医師にはより正確な情報を伝えることが大切です。「いつ」「どのくらいの量」を食べたのか、現在の愛犬の健康状態はどうか、愛犬の犬種や体重、年齢、病歴など詳しく伝えるようにしてください。
生のプルーンだけではなく、乾燥させたプルーンやプルーンジャム、ジュースなどの加工品も与えてはいけません。
特に、乾燥プルーンに含まれるカリウムの含有量は100gあたり480mgと、生の状態の倍以上になってしまいます。成分がより凝縮されて危険度もより強まってしまうので、ドライプルーンも与えないようにしましょう。
プルーンジャムやジュースに関しては、プルーンそのものに含まれる危険な成分に加えて、砂糖や添加物なども含まれていることがあります。どれも犬の健康に良くないので、人間用に加工された食品は与えないようにしましょう。