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猫ちゃんのおしゃぶりって実は肉球だけに限ったことではないようです。では、ほかにどのようなところでおしゃぶりをするのでしょうか?
飼い主さんの指でおしゃぶりをする猫ちゃんは多いと思います。人差し指の第一関節くらいまでをくわえて「チュッチュ」したり、歯が生えてきているなら「カミカミ」したりなど、そんな様子を観察することができるでしょう。
また、子猫を腕枕しているのなら、飼い主さんの柔らかい二の腕を「チュッチュ」してきたり、「カミカミ」してきたりもするでしょうね。
そんな経験のない飼い主さんからしてみると、なんとも言えないくらい羨ましい光景かもしれませんが、歯が生え始めてきていると少しは痛いですし、くすぐったい感じもしますよね。でも、安心しきっている子猫の顔を眺めているといつまでも「チュッチュしていてもいいよ〜」なんて優しい気持ちになったりもしてしまいます。
飼い主さんの耳たぶを「チュッチュ」してくるときは、ベッドで横になっている時や胸に抱きかかえている時ではないでしょうか。
ベッドで寝ている時などは夜中であろうと明け方であろうと時間も構わずに「チュッチュ」してくるので寝不足になってしまう飼い主さんも多くいるようです。
自分のしっぽをおしゃぶりする猫ちゃんもいます。そんな時の体勢は、丸くなって前足でしっぽをつかんで「チュッチュ」する猫ちゃんが多いようです。
猫にとってしっぽは様々な感情を表現したり、バランスを取る時に使うツールだったりと役割はたくさんあります。おしゃぶり好きな子猫にとってはおしゃぶりにも使われてしまうようです。
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母親に甘える仕草の一つであるおしゃぶりはいつ見ていてもかわいいのですが、いずれは直した方が良いのでしょうか?
猫ちゃんが自分の肉球やしっぽをおしゃぶりしているだけならまだしも、おしゃぶりの対象が飼い主さんの手や耳たぶへと移行していく可能性も十分考えられます。
そうなれば飼い主さんは痛みを感じ、何度も同じところを吸われることで皮膚炎を起こしてしまうことも考えられます。また、熟睡することも難しくなるかもしれません。
常に飼い主さんがおしゃぶりに答え応じてあげられるわけではないため、猫ちゃんにとってはおしゃぶりしたい時にできないとストレスの原因になってしまう場合もあります。
そしておしゃぶりの対象は「ウールサッキング」につながってしまうこともあるのです。「ウールサッキング」については下記で説明しますが、結論としておしゃぶり癖は治してあげた方が良いでしょう。
では、「ウールサッキング」とはどのようなものなのでしょうか? 猫ちゃんにとって危険なものなのでしょうか?
「ウールサッキング」とは、猫が毛布やセーター、タオルなどにお母さんのおっぱいを吸うように「チュッチュ」と吸いつく行動です。母猫の温もりを思い起こさせるウールなどを好んでしゃぶります。
しゃぶっているくらいならまだ良いですが、ひどくなるとウール製品や布を食べてしまう「異嗜(いし)」に発展することもあります。当然消化することができないので、腸に詰まってしまうことも考えられます。便と一緒に出てくれれば良いのですが完全に詰まってしまうと手術をしなければならなくなってしまうかもしれません。
「ウールサッキング」の原因には様々なことが関係しているようですが、やはり離乳前から人間に育てられた子猫や、早期離乳した子猫に多いと考えられます。
子猫のかわいいおしゃぶりではありますが、癖が治らず放置しているとエスカレートして「ウールサッキング」につながりかねないかもしれません。
できるだけスキンシップの時間を取り、不安な気持ちを取り除いてあげる必要があります。