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日本では「イタグレ」とも呼ばれて人気があるイタリアングレーハウンドは長頭犬種です。グレーハウンドは狩猟犬として優れた能力を持つ犬種ですが、それをさらに小型にしました。ローマ貴族の間で人気が高かったイタリアングレーハウンドは、小型でほっそりとしていながらエレガントな印象を与える犬種です。
落ち着きがあって愛情深い性格のイタリアングレーハウンドは、日本でも人気のある犬種です。とはいえ狩猟犬の血が流れているため、運動が得意で活発でもあります。足が速いので、散歩のときに急に走り去ってしまうことがないように注意する必要があるでしょう。
・ウィペット
イギリス原産のウィペットはグレーハウンドを祖先犬としており、小さな頭と長いスカルが特徴的な長頭犬種です。ウサギなどから畑を守るために作出されたとされる犬種ですが、やがてドッグレースでも活躍するようになりました。時速60㎞ほどの速さで走ることができるとも言われている優秀なスプリンターです。
ウィペットの体形は流線型と呼ばれ、バランスの取れた体つきをしていることで知られています。無駄のない筋肉と骨格など、美しくてバランスの取れたルックスは世界中の愛犬家の注目を得ています。おとなしくて争いを好まない性格を持ち、飼い主や家族に愛情深いことでも知られています。
・ダックスフント
胴長短足の代表的な犬種であるダックスフントもマズルが長い長頭犬種です。アナグマ猟で活躍してきた犬種ですが、巣穴に入り込みやすいように改良されて胴長短足になったと言われています。スカルが長いのもそのためかもしれませんね。足が短いですが、素早く走ることができます。
アナグマだけでなく、キツネやウサギなどその他の小動物の狩猟にも適するように、サイズの小さいダックスフントが作出されました。現在ではスタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3種類のダックスフントがいます。
日本で人気があるのはミニチュアダックスフントですね。とても活発で陽気なかわいらしい犬種ですが、頑固なところもあるので手強いとも言われています。
長頭犬種は鼻が高いため、運動中やふりかえったときに鼻先をぶつけてケガをすることがあるので注意が必要です。全体的に運動が好きな犬種が多いですので、十分な運動量を確保する必要もあります。またエリザベスカラーをつけるときは、小型犬の場合、Sサイズだとスカルが出てしまうことがあるので注意しましょう。
長頭犬種は走るスピードが速い犬種が多く、散歩中に勝手に飛び出してしまわないようにしっかりとしつけておく必要があります。小動物を追いかけて走り始めると、夢中になって帰ってこないということもあります。
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1番種類が多いとされる中頭犬種の中から代表的なものを紹介します。中頭犬種を飼育する上での注意点も解説しますね。
・コーギー
日本でも人気のあるコーギーはスカルと頭蓋骨の長さのバランスがいい中頭犬種です。日本でコーギーと言うと、ウェルシュコーギー・ペンブロークのことを指します。似たような犬種でウェルシュコーギー・カーディガンもいますが、どちらもウェールズで牧畜犬として活躍してきた犬種です。王室でも飼育されてかわいがられてきた犬種ですよ。
牛や羊のかかとに噛みついて追いかける仕事をしてきました。その時に踏まれないように、胴長短足の体つきに改良されたと言われています。非常に活発で明るい性格の犬種で、食いしん坊なことでも知られています。食べ過ぎて肥満にならないように気をつけないといけませんね。
・ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーも言わずと知れた人気犬種ですよね。イギリス原産のこの大型犬は実用犬として非常に高い能力を持っているため、盲導犬、麻薬探知犬、災害救助犬などとして活躍しています。飼い主に対して従順で攻撃性もないので、飼育しやすいとして世界中で人気があります。
泳ぐことが得意で体力があるラブラドールレトリバーは、アクティブな飼い主にとってピッタリのパートナーになるでしょう。性格が良くて判断力にも優れていますが、大型犬なので飼育スペースが必要になります。
・柴犬
日本犬の一種で昔から日本人の生活に身近な存在となってきた犬種です。柴犬は日本だけでなく世界でも人気のある犬種です。狩猟犬または番犬として活躍してきた犬種ですが、現在では家庭犬として人気があります。柴犬を題材にした映画などもたくさんあるので非常に親しみやすいですよね。
柴犬は家庭犬として人気がありますが、初心者にはあまり向いていないと言われることがあります。狩猟犬として活躍してきた犬種であり、指示がなくても自分で判断して行動する能力に優れています。そのため自立心が強く、扱うのが難しいことがあります。
スカルが長すぎず短すぎずの中頭犬種はバランスの取れた犬種だということができます。中頭犬種ゆえの注意点はあまりありませんが、それぞれの犬種の特徴をよく知るようにして、特徴に合わせて飼育するようにしましょう。