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これらの音は猫が反応する音だといわれています。では一つずつ見ていきましょう。
一つ目は獲物の音です。獲物とはネズミや小動物、昆虫などです。
これは当然かもしれませんね。野生の中で生きてきた猫にとってこれらの音は聞きなれたものでしたし、またずっと集中して聞いてきた音です。
現在は家庭でペットとして飼われるようになってきたため狩りをする必要はないのですが、トリの鳴き声やネズミの音、さらにはネズミ同士の会話音といった超音波まで聞きとれるのです。これは猫の本能ですね。
ちなみに獲物に似ている音として、袋のカサカサする音は猫が好きな音の一つです。小動物や昆虫が気の葉っぱの上を動いた時に発する音に似ているからだといわれています。
簡単に言うと猫の鳴き声に反応するということです。特に子猫の鳴く声にはよく反応します。私たち人間も、赤ちゃんの泣く声には反応しますよね。猫も同じです。これは本能的に反応するものといえるでしょう。
猫同士の会話音とは人間よりも1オクターブ高い周波数で、ハープが細くなるようなものをイメージすると良いでしょう。最近は猫が反応する猫の声の周波数を取り入れた、猫のための音楽もあるようです。
こうしたことを考えると、猫は男性の声よりも女性の高い声が好きというのも納得できますね。猫に好かれたかったら女性のような高くて小さい声で話しかけると良いでしょう。
次に猫が反応する音は、猫同士のケンカの音です。猫がケンカしているときに発せられる音は独特ですね。鋭い鳴き声をあげています。それで誰かが猫の喧嘩の音をまねすると、猫が反応することがあります。
縄張り意識の高い猫たちにとって、ケンカは日常茶飯事のことです。そして自分のテリトリーを守るためにもケンカをします。自分のテリトリー内、また近くでけんかの音がすると気になってしまうのでしょう。
猫を呼ぶ時、あなたはどうやって呼びますか?日本で猫を呼ぶ時は名前を呼んだり、「おいでー」と呼んだり、舌打ち「チッチッ」とするかもしれませんね。実はこの舌打ち呼びは世界共通ではないんです。
ヨーロッパ方面では「プスプスプス」と呼びます。息を思いっきり吐きだすように「プスプス」と呼びますが、猫はこの音に良く反応するんですよ。国が変わると呼ぶ音も変わるなんて興味深いですね。
他にも猫は大きな音にも反応します。ただしこれは猫が好きな音ではなく「反応」するだけの音です。
聴力の優れた猫はネズミの会話やアリの歩く音まで聞きとれるということですので、当然大きな音もしっかりと聞き取ります。
雷の音、掃除機の音、くしゃみや咳などの音、重たいものを落としたとき、大声などの大きな音によく反応します。びっくりして逃げ出してしまうこともあります。
しかしこれらの音は生活音で気を付けていても鳴ってしまいますよね。家に来たばかりの猫や神経質な猫、小心者の猫はこうした大きい音にびっくりしますが、しばらくたてば徐々に慣れていき反応しなくなることでしょう。
新たな猫を家庭に迎え入れたときは、こうした大きな音に十分気を付けてくださいね。
最後は飼い主さんの声です。呼んでも反応してくれないように感じたり、無視されたと感じさせるようなツンツンした行動をとったりすることもある猫ですが、飼い主の声はちゃんとわかっており反応しているんですよ。
飼い主さんも気が付かないような感じで耳をぴくっとさせたり、尻尾を動かしたりして反応することがあります。ですから名前を呼んだら「無視された!」と思わず、反応をよく観察してみてください。
Alena Ozerova/shutterstock.com
ここまでは猫が反応する音についてみてきましたが、ここからは猫が好きな音と嫌いな音についても見てみましょう。
上記でも見ましたが猫が好きな音は小さくて高い音です。子猫の鳴き声のような高くて小さい音が好きです。ですから男性の低い声よりも女性の高い声を好みます。猫に好かれたい男性は少し意識して自身の声よりも高い声でゆっくり話しかけてみてはいかがでしょうか?
また獲物の音に反応するということで、獲物を連想させる袋がカサカサする音も好きです。茂みに隠れているネズミや小動物が動く音に似ているため、野生の本能が刺激されるのでしょう。ビニール袋を丸めて投げるだけでも夢中になって喜びますよ。
猫が嫌いな音は大きい音です。花火や雷などの大きな爆発音は猫が苦手な代表的な音です。
また生活音の中でも掃除機やドライヤー、道路工事の音、洗濯機の音、電話の音、チャイムの音など機械的な大きい音も苦手にしています。