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こうしたことを踏まえて誕生しているのが、チワワとダックスフンドから生まれた「チワックス」、コークシャーテリアとトイプードルから生まれた「ヨープー」、マルチーズとトイプードルから生まれた「マルプー」、ポメラニアンと柴犬の「ポメ柴」などです。
ほとんどが人気の高い犬種同士を掛け合わせたものです。これらミックス犬は人間が人工的に交配した、それぞれの純血種が持っている特徴を持つ犬種ともいえるでしょう。
最近はペットショップではこうしたミックス犬が増えてきていますね。
Africa Studio/shutterstock.com
ではここからはそれぞれのメリットやデメリットを簡単に紹介したいと思います。
・メリット
純血種は古くから他の犬種の血を混ぜず、身体的、性格的特徴を大事にしてきています。そのため見た目や性格は犬種ごとにわかりやすいものとなっています。この犬種は賢いとか、甘えん坊とか、警戒心が強いので番犬に向いているなどです。小型犬はずっと小型犬ですし、大型犬はずっと大型犬です。
そのため成犬になった時にどんな性格の犬になるか、どの程度の身体の大きさになるのか、被毛の質や色はどうなるか、遺伝子疾患はどんなものがあるかなど、あらかじめある程度予測が可能なのです。
そして純血種ということで血統書がでますから、ドッグショーや競技会にも参加ができます。
・デメリット
デメリットは長年の同犬種間での交配のため遺伝的なリスクを抱えていることがあるので、遺伝疾患に注意しなければなりません。
・メリット
雑種犬はたくましさがあります。そのため近年日本では純血種が好まれる傾向にありますが、海外に目を向けてみると介助犬や警備犬として活躍する雑種犬も多くいます。あえて雑種を好むブリーダーもいるようですよ。
また、特定の犬種にこだわらずいろいろな犬種の血が流れているため、性格や個性も様々ですし、健康面でもいろいろな犬種の遺伝子を受け継いでいるため、遺伝的欠陥が補われて免疫力が強くなり、特定の病気にもかかりにくくなるので、丈夫で長生きする傾向にあります。
そして雑種犬の多くは自然の中で犬同士が交配して生まれた犬たちです。ですからその地域の気候にもなじみやすいといえるでしょう。暑さや寒さなどにも適応しやすいケースが多いといえます。家の中で温室育ちさせなくてもよく、外でたくましく生きていくことができます。
・デメリット
デメリットとしては、親の血統がわからない(特定できない)ため、どんな成犬へと成長するのか予測ができないということです。
純血種の場合は子犬の段階で、すでに成犬の身体の大きさや被毛の感じなどもすべて予測できますが、雑種の場合は大きくなるのか小さいままなのかなど予測が難しいでしょう。両親とも小型犬だったのに、隔世遺伝などによって大きく成長したりその逆になったりすることもあります。
どんな成犬に成長するかわからないといった点は、外見だけではなく性格にも現れます。
どんな気質の犬に成長するのか予測が難しいですし、賢かったり、気難しかったり、頑固だったり、人懐こかったり性格はいろいろです。そのためその子に合わせたしつけの仕方が必要になっています。マニュアル通りにはいかないことでしょう。
・メリット
ミックス犬は血統書付きの両親から生まれてくる犬ですので、父犬と母犬のそれぞれの良いところを持って生まれることがほとんどです。それでいてどっちに似るかによって毛色や顔立ちなども変わってきますので、単一な純血種に比べると変化を楽しむことができます。
成長過程は非常に楽しみなのではないでしょうか?また飼いたい犬種が2種類ある場合、ミックス犬なら1匹で2匹分の可愛さを味わえるでしょう。ミックス犬には独特の可愛さがありますよ。
さらにミックス犬は純血種よりも販売価格が比較的安くなっています。ですから購入しやすいのも魅力の一つですね。
・デメリット
デメリットはメリットとも似ているのですが、例えばどっちに似るかによって体の大きさが変わることもあります。
小型犬と中型犬の交配をした場合は予想以上に体が大きくなることもあるでしょう。兄弟犬であったとしてもそこは違いが出てきます。ここはメリットでもありデメリットでもありますね。
また予想外の部分を受け継いでいたり、中には両親それぞれの遺伝疾患を受け継いで体が弱かったりなんてことも考えられます。そのため寿命が短い可能性があります。
また両親は血統書がありますが、ミックス犬には血統書がありません。ですから将来ドッグショーに出したいと考えたとしても出すことは出来ません。ドッグショーは純血種のショーです。
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では最近増えている人気のミックス犬を紹介したいと思います。人気筋はトイプードルやチワワ、ミニチュアダックスフンドなどの交配で生まれたミックス犬のようです。
■トイプードルとの交配
・マルプー(マルチーズとトイプードル)
・ポメプー(ポメラニアンとトイプードル)
・ヨープー(ヨークシャーテリアとトイプードル)
・シュナプー(ミニチュアシュナウザーとトイプードル)
・キャバプー(キャバリアとトイプードル)
■チワワとの交配
・チワプー(プードルとチワワ)
・ポメチワ(ポメラニアンとチワワ)
・ヨーチワ(ヨークシャーテリアとチワワ)
・チワピン(ミニチュアピンシャーとチワワ)
・チワズー(シーズーとチワワ)
■ミニチュアダックスとの交配
・マルックス(マルチーズとミニチュアダックスフンド)
・ダップー(トイプードルとミニチュアダックスフンド)
・シークス(シーズーとミニチュアダックスフンド)
・ぺキックス(ペキニーズとミニチュアダックスフンド)
■その他
・ラブラドゥードル(ラブラドールレトリーバーとスタンダードプードル)
ラブラドゥードルは賢いラブラドールレトリーバーと抜け毛が少なくアレルギーが出にくいプードルを交配させることで、アレルギーフレンドリーな犬種を繁殖させようという目的の元誕生した犬種です。現在はセラピー犬として活躍しています。
・ポメ柴(ポメラニアンと柴)
・ポンスキー(ポメラニアンとシベリアンハスキー)