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性格:勇敢、エネルギッシュ
寿命:12~15歳
体重:21~24kg
体高:49~52cm
毛色:グレー
値段相場:希少犬種のためペットショップ不明、ブリーダー50万(輸入になる)
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは8世紀ごろからスカンディナヴィア半島でエルク(ヘラジカ)や熊の狩猟で活躍してきた歴史の古い犬種です。その他にも家畜を守る警護犬や鳥猟犬、冬にはソリ犬としての役割も担っていました。
1877年にドッグショーに出陳され人気が高まり、1878年には英国へ渡りました。1920年代にへクラブが設立され個体数が増加し、1930年代にはアメリカで公認を受けました。ノルウェーでは現在でもヘラジカ猟で活躍する人気の犬種ですが、日本では非常に希少なので飼育するには輸入をする必要があります。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、大型の外敵に立ち向かう勇敢さと力強さを兼ね備えている犬種です。飼い主には従順で冷静な性格をしているので、番犬にも向いています。
ノルウェジアン・エルクハウンド・ブラックとは血縁関係にあり、外見や体格がよく似ています。1946年まではスウェーディッシュ・エルクハウンドと同一犬種として扱われていました。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは中型犬で、平均寿命は12~15年です。中型犬の平均寿命は13歳ほどなので、ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは平均的な寿命と言えます。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの平均体重はオスが約24kg、メスが約21kgです。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの体高はオスが52cm、メスが49cmが理想的です。
オーバーコートの先端が黒く、アンダーコートは明るいグレーなので、さまざまな色調のグレーの毛色になります。耳やマズルの前方はダークになっています。
グレーTiina Tuomaala/shutterstock.com
H2:ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーが成犬になるまでの期間
犬はサイズによって成長期の長さが異なります。中型犬のノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは約8~10か月ほどで成犬になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは番犬や警護犬としても活躍してきたので、知らない人に対して吠えてしまうことがあります。
力強さを感じさせる大きな鳴き声をしています。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
股関節形成不全 | 網膜が変性・萎縮して正常に働かなくなり、視力が低下する病気。遺伝性のものであり治療法は存在しない。 | 約40万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
膿皮症 | 皮膚のブドウ球菌が以上に増加して起こる。皮膚が赤くなり、かゆみやフケなどを伴う。 | 約1万円 |
進行性網膜萎縮症(PRA) | 網膜が萎縮していって、徐々に視力が低下していく遺伝性の病気。最終的には失明する。完治させる方法はなく、ビタミン剤や抗酸化剤などのサプリメントを与えて進行を遅らせる。 | ビタミン剤・抗酸化剤百円/1錠 |
腎臓病 | 腎臓が正常に機能しなくなる病気。「急性」と「慢性」の2種類があり、活動的でなくなる、嘔吐するなどの症状が出る。「慢性」は老犬に多い。 | 約8千円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
北欧原産のノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、厚いダブルコートの被毛をもっており、日本の高温多湿には弱いので、暑い時期にはこまめに様子をチェックしてください。
真夏の散歩は日中を避け、朝夕の涼しい時間帯に水分補給をさせながら行いましょう。
真夏以外でも熱くなりやすい車内や室内でも熱中症になることがあるので、室温には気をつけてください。
アメリカンケネルクラブによると、毛並みが粗いため体臭が強くない犬種です。
ただし、被毛に汚れが付いた状態で放置すると臭いが発生するので、散歩の後に汚れがついていたらキレイにふき取ってあげましょう。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、ヘラジカの猟やソリを引っ張る仕事をしてきたルーツを持つので、非常に活発で必要な運動量が多い犬種です。
毎日散歩に加えて、ドッグランなどでの運動の時間を確保しなければいけません。あらかじめ自宅の近くに運動をさせられる場所があるかどうかチェックしておきましょう。
また、飼い主側にも長時間の運動に付き合う体力が求められます。運動をさせる時間や体力に余裕がない方には飼育するのは厳しいでしょう。
エネルギッシュでトレーニングが得意なので、アジリティーなどのドッグスポーツに挑戦させたい方にも向いています。
飼い主に忠実で人と一緒に過ごすことが好きな犬種なので、室内での飼育に向いています。
中型犬用のケージやサークルを用意して、関節を痛めないように床に滑りにくいシートを敷いて環境を整えてあげましょう。
成長段階によって必要な栄養素やカロリーが異なるので、ドッグフードはライフステージに合った中型犬用の総合栄養食を与えましょう。ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーのような活動的な犬種は消化器官が弱い傾向にあるので、消化しやすいフードを選択しましょう。
子犬は免疫機能が発達する時期なので、ビタミンEなどを含む抗酸化物質を含んだフードが適しています。骨を発達させるカルシウムやリン、マグネシウムなどがバランスよく含まれているフードもおすすめです。
ただし、成長期に過剰にカルシウムを与えると必要以上に吸収されて成長に悪影響を与えるので注意しましょう。
美しい被毛や健康な皮膚を維持するために、EPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸を含むフードも適しています。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。成犬になれば基本的は1日2回与えましょう。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは股関節形成不全になりやすいので、フードやおやつを与えすぎて肥満にならないように注意しましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、粗く真っ直ぐなオーバーコートとやわらかいアンダーコートから成るダブルコートの犬種で、抜け毛は多めです。
春と秋にある換毛期には普段よりも抜け毛が増えるので、毎日ブラッシングしてあげましょう。
主にスリッカーブラシで毛並みと逆方向にブラッシングして抜け毛を処理して、コームやラバーブラシで毛並みを整えてください。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは体臭が強くない犬種なので、汚れが気になったときにシャンプーをしてあげるだけで十分です。シャンプーの頻度が高いと必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。
被毛の量が多いのでシャンプーとドライに時間がかかりますが、シャンプーの洗い残しや生乾きにならないように注意しましょう。シャンプーが残っていたり、毛が濡れていたりすると皮膚病にってしまうかもしれません。
あらかじめブラッシングで抜け毛を処理しておくと、スムーズにシャンプーを行えます。
狩猟犬として活躍してきたノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、活動的でスタミナがあるので、散歩が好きな犬種です。毎日30分以上の散歩に2回連れていき、定期的にドッグランなどで運動させてあげましょう。
散歩の時間が足りないと運動不足でストレスが溜まったり肥満になってしまうので、しっかり運動させて運動欲求を解消させてあげましょう。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、飼い主の言うことを理解する頭の良い犬種です。
ただし、自立心が強い一面もあるので、しつけは信頼関係を築いて飼い主がリーダーシップを発揮しながら行いましょう。
飼い犬が言うことを聞かないから感情的に怒鳴りつけたり、暴力で押さえつけようとしては「虐待」になります。
犬はトレーニングを重ねることでしつけを覚える生き物なので、根気よく繰り返し教えてください。
トイレのしつけは、ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの子犬を家に迎えたらすぐに開始しましょう。開始時期が遅れると勝手に排泄場所を決めてしまって、矯正するのが大変になります。室内で飼う場合には、きちんとトレーニングができていないと部屋の中が汚れてしまいます。
1歳以上のノルウェジアン・エルクハウンド・グレーにトイレのしつけをする場合も子犬と同様の方法でトレーニングしますが、覚えるのに時間がかかる傾向にあります。
多頭飼いの場合は他の犬とトイレを共有する方法がありますが、犬のストレスになるようなら個別のトイレを用意しましょう。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは警戒心が強く、知らない人や犬がテリトリーに近づくと吠えてしまうことがあります。
鳴き声はかなり大きいので、近隣のトラブルにならないように子犬の頃からしつけをしましょう。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーはとてもパワフルな犬種なので、噛み癖がついていると遊んでいるつもりでもケガやトラブルの原因になることがあります。子犬の頃の甘噛みが発展して噛み癖になることがあるので、成長期の段階でトレーニングをしましょう。
かつては狩猟犬だったルーツを持つため、狩猟本能が残っています。噛むという行動は本能的なものなので完全にやめさせることはできませんが、噛んでもよいものといけないものの区別を教えることは可能です。
歯が生え替わる時期は、しきりにものを噛もうとします。これは乳歯が抜ける前の違和感による行動で、通常は永久歯が生え揃えば落ち着くため問題ありません。
噛んでもいいおもちゃなどを与えましょう。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは力が強いので、興奮したときに制御できるようにトレーニングしなければいけません。「待て」を覚えさせて、クールダウンするまで待機させましょう。
「待て」は散歩中や病院などでも役に立つので、子犬の頃から覚えさせましょう。
留守番に慣れていない犬は飼い主がいなくなって不安になると、家具を噛んだり無駄吠えしたりなどの問題行動を起こすことがあります。
ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーの吠え声は非常に大きく、留守番中の飼い主が制御できない状態で無駄吠えを続けると、トラブルになる可能性もあります。
外の物音に対して警戒することもあるので、あらかじめさまざまな音に慣れさせておく必要があります。
留守番をさせるシチュエーションは避けることができないので、子犬の頃からトレーニングを始めましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619