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性格:活き活きとしている、用心深い、控え目
寿命:13~14歳
体重:13~19kg
体高:40~50cm
毛色:ブラック
値段相場:希少犬種のためペットショップ&ブリーダー不明
クロアチアン・シープドッグは、牧羊犬やガード・ドッグ(いざという時に飼い主を護衛出来る犬種のこと)として活躍しているクロアチア原産の犬種です。
起源は明らかになっていませんが、14世紀ごろにアジアから持ち込まれたトレセトニとソイェニツキという犬種と、プーリンを交配させた犬がルーツになっていると考えられています。
1374年の文書には、クロアチア人が新しい土地へ牧羊犬を連れて行ったという記述があり、これをクロアチアン・シープドッグと呼んだと記されています。1719年に書かれた文書にはクロアチアン・シープドッグは、1374年から容姿などが変化していないと書かれています。
歴史のある犬種ですが、本格的に種の繁殖が始まったのは1935年になってからで、1969年に国際畜犬連盟(FCI)に認定されました。その後、世界中で認知されるようになりましたが、頭数は少なく日本で飼育する場合には輸入をする必要があります。
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、クロアチアン・シープドッグは活き活きとした犬種で、用心深い一面があります。とても利口で我慢強く忠実なので、飼い主の言うことを良く理解してくれます。
ハンガリー原産のムーディはクロアチアン・シープドッグをルーツに持つ犬種なので、体型や被毛などがよく似ています。
クロアチアン・シープドッグは中型犬で、平均寿命は13~14年です。中型犬全体の平均寿命は13年ほどなので、クロアチアン・シープドッグは平均的な寿命と言えます。
クロアチアン・シープドッグの平均体重は13~19kgです。オスとメスに大きな体重差はありません。
クロアチアン・シープドッグの平均体高は、40~50cmです。性別による体高の違いはありません。
頭部、ボディ、尾以外のわずかなホワイトの斑は許容されます。
ただし、喉の下部や胸、胸の下部のホワイトの斑は好ましくありません。ストッキングやソックスのある個体は評価が低くなります。
Tea Ravnjak/shutterstock.com
犬はサイズによって成長期の長さが異なります。中型犬のクロアチアン・シープドッグは10~12か月ほどかけて成犬になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
クロアチアン・シープドッグは牧羊犬としての本能が強いことに加えて、ガード・ドッグとしても活躍してきたので、見知らぬ人に対して警戒して吠えてしまうことがあります。
非常に甲高い、響きやすい鳴き声をしています。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
股関節形成不全 | 網膜が変性・萎縮して正常に働かなくなり、視力が低下する病気。遺伝性のものであり治療法は存在しない。 | 不明 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
クロアチアン・シープドッグは体が丈夫で病気にもかかりにくいですが、クロアチア原産で日本の高温多湿の暑さに弱いので、熱中症には特に気をつけなければいけません。
夏場の散歩は日中を避け、朝夕の涼しい時間帯に水分補給をさせながら行いましょう。
真夏以外でも熱くなりやすい車内や室内でも熱中症になることがあるので、室温には気をつけてください。
Damir Kutlesa/shutterstock.com
クロアチアン・シープドッグはダブルコートなので、シングルコートの犬種に比べると臭いがこもりやすいです。こまめにブラッシングをして通気性を良くしてあげましょう。
被毛に汚れがついていると臭いの原因になるので、散歩の後に汚れがついていたらキレイに拭き取ってください。
クロアチアン・シープドッグは日本の高温多湿の暑さに強くないので、室内飼いに向いている犬種です。中型犬用のケージやサークルを用意して、滑らないように床にシートなどを敷いて対策してください。
牧羊犬として活躍してきたルーツを持つので、活発で必要な運動量が多く、飼い主側にも体力が求められます。毎日の散歩に加えて、ドッグランなどで運動をさせる時間を確保できない方が飼育するのは難しいです。
運動することが大好きなので、一緒にアウトドアなどを楽しむこともできます。
頭が良くアジリティなどのドッグスポーツでも活躍できるポテンシャルを持っているので、チャレンジさせてみるのも良いでしょう。
子犬と成犬、シニア犬は必要な栄養素やカロリーが異なるので、ドッグフードはライフステージに合った中型犬用の総合栄養食を与えてください。クロアチアン・シープドッグのような活動量が多い犬種は消化器官がデリケートな傾向にあるので、消化しやすいフードを選択しましょう。
子犬は免疫機能が発達する時期なので、ビタミンEなどを含む抗酸化物質を含んだフードが適しています。骨を発達させるカルシウムやリン、マグネシウムなどがバランスよく含まれているフードもおすすめです。
ただし、成長期に過剰にカルシウムを与えると必要以上に吸収されて成長に悪影響を与えるので注意しましょう。
キレイな被毛や健康な皮膚を維持するために、EPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸を含むフードも適しています。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。成犬になれば基本的は1日2回与えましょう。
クロアチアン・シープドッグは股関節形成不全になりやすいので、フードやおやつを与えすぎて肥満にならないように注意してください。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
クロアチアン・シープドッグは、巻き毛のオーバーコートとやわらかい密集したアンダーコートから成るダブルコートの犬種ですが、抜け毛はあまり多くありません。
基本的に週1~2回のブラッシングで十分ですが、春と秋にある換毛期には抜け毛が増えるので、こまめにブラッシングしてあげましょう。
主にスリッカーブラシで抜け毛の処理をしてラバーブラシやコームで毛並みを整えるようにブラッシングしてください。
シャンプーの頻度が高すぎると必要な皮脂まで洗い流してしまって皮膚トラブルに発展する可能性があるので、月1~2回を目安にシャンプーをしましょう。
元気な犬種なので散歩で被毛が汚れることがありますが、濡れたタオルなどで汚れを拭き取ってあげましょう。
あらかじめブラッシングをして抜け毛をとっておくと、スムーズに洗うことができます。
ダブルコートで被毛が多く手間がかかりますが、シャンプーの流し残しがあったりドライが十分でない状態だと皮膚病になってしまう可能性があるので、注意して丁寧に洗ってあげましょう。
クロアチアン・シープドッグは走り回って羊の群れを集めていた牧羊犬のルーツを持つので、非常にスタミナがある犬種です。
毎日1時間以上の散歩に加えて、定期的にドッグランや広い公園で運動させましょう。また、フリスビーやボールなどを使って遊んであげると喜びます。
散歩の時間が足りないと、運動不足になってストレスが溜まってイタズラが増えたり、肥満になってしまいます。肥満はクロアチアン・シープドッグがかかりやすい股関節形成不全の原因にもなるので、毎日しっかり運動させて健康的に飼育しましょう。
Damir Kutlesa/shutterstock.com
クロアチアン・シープドッグは飼い主に忠実で利口なので、しつけを覚えるのが得意でトレーニングしやすい犬種です。
ただし、警戒心が強い一面があるので、社会化期にしっかりとトレーニングをする必要があります。
飼い犬が言うことを聞かないから感情的に怒鳴りつけたり、暴力で押さえつけようとしては「虐待」になります。
犬はトレーニングを重ねることでしつけを覚える生き物なので、根気よく繰り返し教えてください。
トイレのしつけは、クロアチアンシープドッグの子犬を家に迎えたらすぐに始めましょう。
開始時期が遅れると、勝手に排泄場所を決めてしまって矯正するのが大変になります。室内で飼うことが多い犬種なので、しつけができていないと部屋が汚れてしまう可能性もあります。
1歳以上のアイリッシュ・テリアに、トイレのしつけをする場合も子犬と同様の方法でトレーニングしますが、マスターするには時間がかかる傾向にあります。
多頭飼いの場合は他の犬とトイレを共有する方法がありますが、犬のストレスになるようなら個別のトイレを用意しましょう。
クロアチアン・シープドッグは縄張り意識が強いので、知らない人間がテリトリーに近づくと吠えてしまうことがあります。鳴き声が甲高く、頻繁に無駄吠えをすると近隣の迷惑になるので、しっかりしつけをしましょう。
クロアチアン・シープドッグはエネルギッシュな犬種なので、噛み癖がついているとケガをさせたりトラブルに繋がってしまう可能性があります。子犬の甘噛みがエスカレートして噛み癖になることがあるので、成長期の段階でトレーニングをしましょう。
歯が生え替わる時期は、しきりにものを噛もうとします。これは乳歯が抜ける前の違和感による行動で、通常は永久歯が生え揃えば落ち着くため問題ありません。
噛んでもいいおもちゃなどを与えましょう。
「待て」は散歩中や病院など、さまざまなシーンで役に立つ便利なコマンドです。
活発で元気がある、クロアチアン・シープドッグが興奮すると制御するのが難しいので、「待て」をさせてクールダウンさせられるようトレーニングをしましょう。
留守番に慣れていない犬は、飼い主がいないと不安になって暴れたり、粗相をしたりなどの問題行動を起こすことがあります。
クロアチアン・シープドッグはパワフルなので、被害が大きくなるだけでなく、自身がケガをしてしまうかもしれません。
留守番中に外から聞こえる物音に対しても警戒してしまうことがあるので、さまざまな音や刺激に慣れさせる必要があります。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619