- 週間ランキング
性格:従順、警戒心が強い、独立心が強い
寿命:11~14歳
体重:20~22kg
体高:60~72cm
毛色:ホワイト・アンド・レッド、ホワイト、レッド
値段相場:希少犬種のためペットショップ不明、ブリーダー50万(輸入になる)
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、イビザン・ハウンドは、スペインのバレアレス諸島でウサギや大型の動物の狩猟で活躍していました。優れた嗅覚と聴覚を使って、複数で狩りをすることで知られています。
エジプトのファラオの墓碑に絵があることから、ルーツは紀元前3400年にまで遡るという説もありますが、近年のDNA鑑定の結果からこの説を否定する考え方もあります。8世紀ごろにエジプトと交易をしていたフェニキア人やカルタゴ人が、イビザン・ハウンドの祖先の犬種をバレアレス諸島へ持ち込んだとされています。
1950年代に熱心な繁殖が始まり、1956年にはアメリカに輸入され1979年にアメリカで公認されました。日本では非常に希少な犬種なので、飼育するには海外から輸入する必要があります。
イビザン・ハウンドは頭が良く飼い主に忠実ですが、いたずら好きな一面もあります。知らない人間に対して神経質になってしまうこともあるので、しっかり社会化をさせましょう。
スリムでスタイルの良い外見がファラオ・ハウンドやポデンコ・カナリオ、ポデンゴ・ポルトゥゲスによく似ています。
イビザン・ハウンドは中型犬で、平均寿命は11~14年ほどです。中型犬全体の平均寿命が13年ほどなので、イビザン・ハウンドは平均的な寿命と言えます。
イビザン・ハウンドの平均体重はオスが22kg、メスが20kgです。
イビザン・ハウンドの平均体高はオスが66~72cm、メスが60~67cmです。
イビザン・ハウンドの毛色はフォーンは理想に近い犬種の場合は許容されますが、スムースコートの個体のでは認められていません。
レッド・アンド・ホワイトSally Wallis/shutterstock.com
Kim Christensen/shutterstock.com
犬は体の大きさによって成長期の長さが異なります。中型犬のイビザン・ハウンドは、10~12か月ほどかけて成犬になります。
イビザン・ハウンドは警戒心が強いので、知らない人や犬が近づくと吠えることがあります。
大きくて力強い鳴き声をしているので、相手を怖がらせたり迷惑をかけたりしないようにきちんとしつけをしましょう。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
先天性難聴 | 生まれつき聴力に以上がある先天性の病気。遺伝性の場合が多く、生まれつき聴力を持たなかったり、生後すぐに聴力が失われるケースがある。 | 不明 |
アレルギー | アトピー性皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎、食物アレルギーの3種類がある。アレルギー性の皮膚炎になると、かゆみが発生する。食物アレルギーになるとかゆみや消化器の不調が起こる。 | 約7千円/1回(アレルギー性皮膚炎) |
股関節形成不全 | 網膜が変性・萎縮して正常に働かなくなり、視力が低下する病気。遺伝性のものであり治療法は存在しない。 | 不明 |
骨折 | 小型犬や四肢が細い犬に多い。フローリングで滑る、ドアに足を挟むなど日常的な原因でも骨折をする。 | 約12~28万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
イビザン・ハウンドの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
白内障 | 目の水晶体が白く濁り、視力が低下する。加齢によるものが多い。 | 約30万円 |
骨折 | 小型犬や四肢が細い犬に多い。フローリングで滑る、ドアに足を挟むなど日常的な原因でも骨折をする。 | 約12~28万円 |
アレルギー | アトピー性皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎、食物アレルギーの3種類がある。アレルギー性の皮膚炎になると、かゆみが発生する。食物アレルギーになるとかゆみや消化器の不調が起こる。 | 約7千円/1回(アレルギー性皮膚炎) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
イビザン・ハウンドは被毛が短いので、暑さにはある程度耐性がありますが、真夏は特に注意しましょう。暑い時期の散歩は日中を避け、朝夕の涼しい時間帯に水分補給をさせながら行いましょう。
真夏以外でも熱くなりやすい車内や室内でも熱中症になることがあるので、室温には気をつけてください。
イビザン・ハウンドは被毛が短いので、体臭がこもりにくいです。
長毛種に比べて散歩や食事で汚れが付くことも少ないですが、汚れがついていた場合には拭き取って臭いが発生しないようにしましょう。
イビザン・ハウンドは屋内外どちらでも飼育できますが、被毛が短く寒さに弱いので室内飼いに向いている犬種です。
ジャンプ力が強くフェンスを飛び越えてしまうこともあるので、屋外で飼う場合や庭で遊ばせる場合には高いフェンスなどで、庭を囲って脱走しないように対策するのをおすすめします。屋内飼いの場合は、床で滑ってケガをしないようにシートなどを敷いて対策しましょう。
ウサギや大型の動物の狩猟してきたルーツがあるので、小動物を飼っている場合には部屋を分けるか、最初はケージ越しに対面させて慣れさせる必要があります。
エネルギッシュで必要な運動量が多いので、毎日の散歩に加えてドッグランで走らせたり、ボールやフリスビーを使って遊んであげたりしましょう。運動をさせる時間が確保できない方や、体力に自信がない方が飼育するには厳しい犬種です。
成長段階によって必要な栄養素やカロリーが異なるので、ドッグフードはライフステージに合った中型犬用の総合栄養食を与えてください。活動量が多いので、消化しやすいフードを選択しましょう。
子犬は免疫機能が発達する時期なので、ビタミンEなどを含む抗酸化物質を含んだフードが適しています。骨を発達させるカルシウムやリン、マグネシウムなどがバランスよく含まれているフードもおすすめです。
ただし、成長期に過剰にカルシウムを与えると必要以上に吸収されて成長に悪影響を与えるので注意しましょう。
被毛や健康な皮膚を維持するために、EPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸を含むフードも適しています。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。成犬になれば基本的は1日2回与えましょう。
フードやおやつを与えすぎると肥満になってしまいます。肥満はイビザン・ハウンドがなりやすい股関節形成不全の原因にもなるので注意してください。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
イビザン・ハウンドはスムースコートとワイヤーヘアーの2種類の個体がいますが、どちらも抜け毛はあまり多くありません。
いずれのタイプも被毛が短いので、毎日ラバーブラシでマッサージを兼ねて軽くブラッシングするだけで十分です。アレルギー性の皮膚炎にかかりやすいので、ブラッシングをしながら皮膚に異常がないかチェックするようにしましょう。
イビザン・ハウンドは月1回を目安にシャンプーをしてあげましょう。シャンプーの頻度が高いと必要な皮脂まで洗い流してしまい、皮膚が荒れることもあるので注意してください。
被毛が短いのでシャンプーやドライはあまり時間がかかりませが、丁寧に行うようにしましょう。
イビザン・ハウンドは野ウサギや大型の獣の狩猟や回収で活躍してきたルーツがあるので、活発で散歩が好きな犬種です。1回1時間の散歩に毎日2回連れて行き、定期的にドッグランや広い公園などでも運動させてください。
散歩時間が足りないと、運動不足でストレスが溜まったり肥満になってしまいます。肥満は股関節形成不全の原因にもなるので、しっかり運動させましょう。
イビザン・ハウンドは聡明で飼い主の言うことを良く理解する犬種ですが、自立心が強いのでしつけは根気よく行う必要があります。
防衛本能が強く、知らない人に対して攻撃的になってしまうこともあるので、トラブルにならないように、子犬の頃からしっかりトレーニングをしましょう。
飼い犬が言うことを聞かないから感情的に怒鳴りつけたり、暴力で押さえつけようとしては「虐待」になります。
犬はトレーニングを重ねることでしつけを覚える生き物なので、根気よく繰り返し教えてください。
イビザン・ハウンドの子犬を家に迎えたら、すぐにトイレのしつけを開始しましょう。しつけができていないと勝手に排泄場所を決めてしまうので、部屋が汚れて衛生的に良くありません。
1歳以上のイビザン・ハウンにトイレのしつけをする場合も子犬と同様の方法でトレーニングしますが、覚えるのに時間がかかる傾向にあります。
多頭飼いの場合は他の犬とトイレを共有する方法がありますが、犬のストレスになるようなら個別のトイレを用意しましょう。
イビザン・ハウンドは知らない人や犬に対して吠えてしまうことがあります。とても活発な犬種なので、無駄吠えの頻度が高いとトラブルになってしまうかもしれません。子犬の頃からトレーニングを始めましょう。
子犬の頃の甘噛みがエスカレートして、噛み癖になることがあります。慣れている家族には友好的な性格ですが、噛み癖がついていると犬自身は遊んでいるつもりでもケガにつながる危険性があります。
甘噛みの段階からトレーニングをして噛み癖にならないようにしつけましょう。
かつては狩猟犬だったルーツを持つため、狩猟本能が残っています。噛むという行動は本能的なものなので完全にやめさせることはできませんが、噛んでもよいものといけないものの区別を教えることは可能です。
歯が生え替わる時期は、しきりにものを噛もうとします。これは乳歯が抜ける前の違和感による行動で、通常は永久歯が生え揃えば落ち着くため問題ありません。
噛んでもいいおもちゃなどを与えましょう。
知らない人に対して興奮することがあるイビザン・ハウンドを抑えるために「待て」を覚えさせましょう。
また、小動物を見かけると飛び掛かってしまうこともあるので、「待て」をさせて落ち着かせます。
日常的に役立つ「待て」は、子犬の頃からしつけておくといいです。
普段は落ち着いている性格でも、留守番に慣れていないと不安になって暴れたり粗相をしたりなどの問題行動を起こすことがあります。イビザン・ハウンドは華奢で骨折しやすいので、むやみに動き回ると危険です。
外の物音に対して警戒することもあるので、あらかじめさまざまな音に慣れさせておく必要があります。
留守番をさせるシチュエーションは避けることができないので、子犬の頃からトレーニングを始めましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619