ジェネッタってどんな猫?

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たくさんの猫種がいますが、現在でも新しい猫種がどんどんと作出されています。比較的最近の2006年に新しく誕生したのが今回紹介するジェネッタです。ベンガル猫のような野性味あふれる柄に、胴長短足のかわいらしい体形をしたジェネッタは、これからどんどんと人気を上げてきそうです。

野性味あふれる見た目をした、短足のかわいらしいジェネッタはどのようにして誕生するようになったのでしょうか?ジェネッタの歴史や特徴から、性格や飼い方まですべて解説します。

ジェネッタの歴史

ジェネッタが誕生したのは2006年12月13日のことです。ジェネッタを作出したのはアメリカのパウストラックキャッテリー(Pawstruk Cattery)のシャノン・キリー(Shannon Kiley)さんです。作出の目的は、ジャコウネコ科のアフリカンジェネット(アフリカジャコウネコとも呼ばれる)に似た猫を作りたいというものでした。

アフリカンジェネットは体が細長くて鼻が尖っているジャコウネコ科の肉食動物です。夜行性動物で、非常に運動神経がいいと言われています。胴長短足で尻尾が長く、ヒョウのような柄をしているエキゾチックな野生動物ですが、これに似た猫を作りたいという愛好家たちの願いを叶える形でジェネッタの作出が始まりました。

とはいえ野生のアフリカンジェネットを繁殖に使ったわけではありません。ジェネッタの作出にはアフリカンジェネットの特徴に似ている猫たちが使われました。

短足という特徴を出すためにマンチカン、野性味あふれるヒョウ柄を出すためにベンガルやサバンナキャットが交配に使われました。さらに、細長い体と長い尻尾が特徴のオリエンタルショートヘアも使われるようになりました。

こうしてヒョウ柄で短足のエキゾチックな新種の猫が誕生しました。とはいえまだまだ歴史が浅いため、すべてのジェネッタが短足に産まれてくるわけではありません。

中には通常の足の長さの個体が産まれてくることもあるようです。短足の個体はスタンダードですが、足の長い個体はスタンダードと認められておらず、取引価格も大幅に下がるようです。

足の長いジェネッタはベンガルとそっくりだと言われています。毛並みの質が若干違うだけでよく似ていると作出したパウストラックキャッテリーも言っており、今後足の長いジェネッタが減るように研究を続けていくとのことです。

現在ではTICAのエクスペリメンタルブリードとして認められています。実験種としての登録ですが、今後研究が進んで本格的に新しい猫種として登録されるようになるとさらに知名度が増すことでしょう。さらに、珍しい猫の登録を行っているREFRで公認されています。

ジェネッタの特徴

作出されてから歴史が浅いため、ジェネッタに関するデータはあまり公開されていません。しかし作出に使われた猫種をベースにだいたいの大きさを予想することができます。ジェネッタの平均体重はおよそ3㎏から6㎏になると考えることができるでしょう。

見た目の最大の特徴は短足であることです。体が細長いので短足がさらに際立つと言えるでしょう。そして野性味あふれる被毛の柄も特徴的です。

毛色にはブラウン、チョコレート、ブラック、シルバー、シナモンなどがあります。模様の入り方も様々で、スポット、マーブル、雲模様、大理石模様などのパターンがあります。

胴長短足でカワイイですが、野性味あふれるワイルドな印象でもあります。ジェネッタの目は大きくて丸く、ワイルドな見た目ですが、よく顔を見るとかわいらしさが引き立っています。目の色はブルーやグリーンが一般的だと言われています。

胴長の猫種ですが、尻尾はさらに長いのがジェネッタの特徴です。尻尾の長さが胴の長さよりも長いのが理想だとされています。ジェネッタはワイルドなのにカワイイという独特の魅力を持っている猫種です。今後さらに注目度を挙げていきそうなジェネッタから目が離せません。

ジェネッタの性格

ジェネッタは胴長短足ですが実はとても機敏に動くことができ、運動神経がいいと言われています。活発な性格で遊ぶことが大好きな性格です。短足はハンデとなるどころか、「猫界のスーパーカー」とも呼ばれるマンチカンの運動神経の良さをしっかりと受け継いでいるようです。

友好的な性格なので、飼い主やその家族と仲良く暮らすことができます。他のペットがいても仲良くやっていくことができるようです。警戒心の強さは猫らしいですが、飼い主と一緒にいることを好むことや、甘えん坊なところがあるところなどは犬のようだと言うことができそうです。

ジェネッタの入手方法

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カワイイとワイルドがミックスされた魅力的なジェネッタはどうやって入手できるのでしょうか?まだまだ珍しい猫種なのでペットショップに行って簡単に手に入れられそうにはありません。ジェネッタの入手方法を2つ挙げてみましょう。

ジェネッタのブリーダーを探してみよう

世界的にもまだ希少な猫種のジェネッタは、日本でも簡単に手に入れられる猫種ではありません。どうしてもジェネッタが欲しいという場合は専門のブリーダーを探してみるといいでしょう。マンチカンを扱っているブリーダーならジェネッタの入手方法を知っているかもしれませんよ。

作出されたのが2006年なので歴史が浅い猫種です。ジェネッタに関するデータがあまりないので、ブリーダーのように専門知識を持っているところから入手すると有益な情報を得ることができます。また、「マンチカン(ジェネッタ)」と表示されていることもあるので見逃さないようにしてくださいね。

里親サイトをチェックしてみよう

事情があってペットの里親を探している飼い主がいます。インターネットの里親募集サイトで「ジェネッタ」で検索してみるといいでしょう。里親募集サイトはいくつかあるのであきらめずに探してみてください。また、マンチカンやベンガルを扱っているブリーダーやペットショップで里親募集の情報を得ることができるかもしれませんよ。


情報提供元: mofmo
記事名:「 ジェネッタは最近誕生した新しい猫種!特徴や飼い方のポイントを解説します