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性格:機敏、力強い、優しく安定している
寿命:12~17年
体重:20~34kg
体高:58~71cm
毛色:レモン&ホワイト、オレンジ&ホワイト、レバー&ホワイト、ブラック&ホワイト、単色、トライカラー
値段相場:ペットショップ不明、ブリーダー10~30万円、ブリーダー直販のペットショップ10~30万円
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、イギリスを原産とするイングリッシュ・ポインターは、鳥猟犬種において最も優秀で有名な犬種とされています。20世紀に入り狩猟犬としてのニーズが低下すると、ショードッグとしても活躍しました。
その後家庭犬として改良されたため、利口で穏やかな性格の飼いやすい犬種です。活動的で飼い主との作業を好むので、一緒にスポーツやアウトドアを楽しむこともできます。
人とのコミュニケーションを多く必要とする犬種なので、留守番等で1匹になると強い不安を感じる一面もあります。長い時間、留守番をさせるのは避けましょう。
性格が似ている犬種にイングリッシュ・セターがいます。同じイギリスを原産とする犬種で、両者の違いは被毛にあります。短毛のイングリッシュ・ポインターに対し、イングリッシュ・セターはフワフワの長毛で優雅な印象です。
イングリッシュ・ポインターは大型犬に属し、平均寿命は12~17年です。高い身体能力をもつ一方で、過度の運動は臓器や関節への負担が大きいので寿命を縮めます。適度な運動が長生きのコツです。
イングリッシュ・ポインターの平均体重は、オスであれば25~34kg、メスであれば20~30kgです。筋肉質で無駄のないスレンダーな体型をしています。
イングリッシュ・ポインターの平均体高は、オスなら63~71cm、メスなら58~66cmです。個体差はありますが、オスの方が若干高くなる傾向があります。
ジャパンケネルクラブで認められているイングリッシュ・ポインターの毛色は、レモン&ホワイト、オレンジ&ホワイト、レバー&ホワイト及びブラック&ホワイトです。単色(セルフカラー)やトライカラー(3色)もあります。
レモン&ホワイトDragoNika/shutterstock.com
Anna Pozzi - Zoophotos/shutterstock.com
izzet ugutmen/shutterstock.com
Jelena Safronova/shutterstock.com
大型犬であるイングリッシュ・ポインターが成犬になるまでには、約15~18カ月かかります。生まれたときに比べると、体の大きさは約70倍にも成長します。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
イングリッシュ・ポインターは、鳥猟犬として獲物の場所を静かに教える役割がありました。鳴いて役割を果たす狩猟犬や牧羊犬とは違い、吠えにくい犬種です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
白内障 | 目の水晶体が白く濁り、視力が低下する。加齢によるものが多い。 | 約30万円 |
眼瞼内反症 | 何らかの原因によって瞼が内側に巻き込み、目の炎症を引き起こす。 | 約10万円 |
股関節形成不全 | 股関節の異常により、歩行困難を生じる。大型犬に多い。 | 約40万円 |
外耳炎 | 耳の中にカビや細菌などが繁殖する。痒みを伴い、悪化すると中耳炎や内耳炎を起こすことも。 | 約3千円 |
胃捻転 | 胃が空気で膨張し、捻じれる病気。命に関わるケースもある。大型犬に多い。 | 約20万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
ヨーロッパ原産のイングリッシュ・ポインターは、高温多湿の日本の夏が苦手な犬種なので、暑い時間の散歩は避けましょう。日が落ちてからも、飲料水を持ち歩くなどの対策が必要です。
真夏以外でも温度が上がる可能性のある車内や、室内でエアコンを付けずに置いておくことも熱中症を引き起こす原因になります。
イングリッシュ・ポインターは、比較的体臭の少ない犬種です。
しかし日頃のケアを怠ると、ニオイの原因になります。月1回のシャンプー以外に、汚れたときはタオルで拭いたりブラッシングを行ったりしてニオイ予防をしましょう。
垂れ耳なので耳の中が汚れやすく、臭いやすい犬種です。こまめに耳掃除をすることも、ニオイ対策につながります。
飼い主に従順かつ利口な性格をもつイングリッシュ・ポインターは、室内飼育が可能です。
ただし、運動欲求が高く室内でも遊びたがるので、ある程度の広いスペースを必要とします。滑りやすいフローリングは関節を痛める恐れがあるので、マット等を敷きましょう。
尻尾を振る力が強いため、尻尾の高さにある物はぶつけて落としてしまう恐れがあります。尻尾の毛も薄いので、家具等にぶつけて怪我をする可能性も否定できません。犬の尻尾の高さに配慮し、事故がおきないようにしましょう。
なお、家族と過ごすことに喜びを感じる犬種のため、スキンシップを多く必要とします。長い時間留守番させるような家庭での飼育は不向きといえるでしょう。
基本的にはライフステージに合った栄養素が含まれているドッグフードを与えます。
エネルギッシュなイングリッシュ・ポインターには、良質なタンパク質を豊富に含むドッグフードがおすすめです。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的は1日2回ですが、胃捻転のリスクが高い犬種なので、1日3回に分けて与え食後はあまり動かないよう静かに過ごさせましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
イングリッシュ・ポインターは、オーバーコートとアンダーコートをもつダブルコートです。そのため春と秋の換毛期には、多くの抜け毛があります。
普段はラバーブラシやスリッカーブラシを使った週2~3回程度のブラッシングで十分ですが、換毛期中は毎日念入りにブラッシングを行いましょう。
イングリッシュ・ポインターは短毛犬種なので、自宅でのシャンプーが可能です。
ですが大型犬なので、シャンプーには時間と手間がかかります。可能であれば二人がかりで行うとスムーズでしょう。
イングリッシュ・ポインターの成犬と子犬のお風呂の入れ方を紹介します。
イングリッシュ・ポインターの子犬のお風呂の入れ方子犬がシャンプーを嫌がる場合は、無理をせず日を分けて洗います。10分程度を目安にして、手際よく済ませることが大切です。
鳥猟の際、獲物の位置知らせるポインターとして活躍していたイングリッシュ・ポインターは、山を駆け巡っていたルーツを持ちとてもスタミナがある犬種です。
朝晩1時間程度の散歩が必要となります。
運動欲求が高いので、毎日の散歩だけでなく週1回はドッグランで走らせたり、ハイキングや海などへたくさん運動できる場所へ出かけるとよいでしょう。
運動が不足すると筋力低下を招いたり、ストレスがたまったりする恐れがあります。ストレスは吠え癖や噛み癖、破壊行動等の問題行動につながるため注意が必要です。
イングリッシュ・ポインターは賢く飼い主に従順ですが、気の強い一面もあるので、子犬の頃からしつけを行うことが重要です。
トイレのしつけは、犬を飼い始めたその日から始めるべきしつけの1つです。トレーニングが遅れると、犬はどこで排泄してもよいと覚えトイレを認識できなくなります。
1歳を過ぎた成犬でもトイレのしつけは可能です。ただし、犬は自分の寝床ではトイレをしない習性をもちます。成犬の場合は寝床とトイレを離した方がトレーニングがスムーズに進む可能性が高いです。
また、犬はきれい好きのため汚れたペットシーツでは排泄をしません。多頭飼いの場合はトイレの数自体を増やしたり、汚れたペットシーツはすぐに取り替えたりする必要があるでしょう。
静かに獲物の位置を知らせるポインターとして活躍してきたので、比較的吠えにくい犬種です。
しかし、しつけを怠ったり主従関係が崩れたりすると吠え癖がつくこともあります。
また、しつけを怠ると要求を通すために吠えるようになる犬もいるので、子犬のときから吠えないようにしつけることが大事です。
愛情深く飼い主のことが大好きなイングリッシュ・ポインターにとって、飼い主にかまってもらえないことは最も望ましくない状況ですから、繰り返すうちに無駄吠えはなくなるでしょう。
イングリッシュ・ポインターは鳥猟犬として獲物を見つけ、獲物の位置を教える役割をもっていました。そのため獲物を自ら捕獲する犬種と比べると、噛みにくい性質ではあります。
しかし思わぬ事故やトラブルを防ぐため、子犬の頃から噛まないようしつけることが重要です。
また、歯が生え替わる時期は、しきりにものを噛もうとします。これは乳歯が抜ける前の違和感による行動で、通常は永久歯が生え揃えば落ち着くため問題ありません。
噛んでもいいおもちゃなどを与えましょう。
「噛むと飼い主にかまってもらえなくなる」と理解すると、噛み癖はなくなるでしょう。
「待て」は犬の自制心を育て、さまざまな場所で役立つコマンドです。
ポインターとしての本能から、イングリッシュ・ポインターは動くものを追いかける習性があります。
飛び出し事故を防ぐためにも、待てのしつけは必須です。
イングリッシュ・ポインターは愛情深く、飼い主との作業を好む犬種であるため留守番が苦手です。犬が安心して過ごせるスペースやトレーニングが必要になります。
まずは短時間の留守番で慣らしていきましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619