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性格:静かできれい好き、独立心が強く人に媚びない
寿命:12歳前後
体重:9〜11kg
体高:40〜43cm
毛色:ピュア・ブラック&ホワイト、レッド&ホワイト、ブラック&タン&ホワイト、ブラック、タン&ホワイト、ブリンドル
値段相場:ブリーダー20〜25万(国内のペットショップに並ぶことが少なく、主に輸入となる)
バセンジーは、「吠えない犬」として広く知られる犬種です。
その性格は慎重で注意深く、家族には愛情をもって寄り添う一方、独立心が強く人に媚びるということがありません。また、大変きれい好きで、「猫のようだ」といわれることもあります。
いつも眉間にシワをよせて困っているような顔つきと、くるりと巻かれた愛らしい尻尾も特徴的です。
血統証明書の発行のほかドッグショーの開催なども手がけるジャパンケネルクラブ(JKC)によると、バセンジーのルーツは中央アフリカのコンゴに住むピグミー族が用いていた狩猟犬です。
1895年にイギリスの探検家によって紹介されたあと、1937年以降にはイギリスやアメリカで飼育されるようになりました。それまで何千年もの間、バセンジーはアフリカのごく限られた地域で純血を保ってきたのです。
エジプトにもファラオ・ハウンドという古代種がいますが、古代エジプトの出土品にはバセンジーとよく似た犬の姿が描かれています。これはファラオの時代にエジプトと中央アフリカの間で交流があったためです。バセンジーとファラオハウンドとの間には似ている点も多く、血のつながりがあるのではと考えられています。
バセンジーは、日本の住宅事情にも適した飼いやすい犬です。
ただし、狩猟犬としての本能が残っているため、小動物などを攻撃してしまうことがある点には注意が必要です。
思わぬ事故を避けるため、犬以外の小さなペットと一緒に飼うことは避けたほうがよいでしょう。
バセンジーは中型犬です。平均寿命は12年前後であり、中型犬としては標準的といえます。
遺伝や体質によってかかりやすい病気もあるので、健康的に長く生きられるよう、食事や飼育環境に気を配りましょう。
バセンジーの平均体重は、9〜11kgです。オスは11kg、メスは9.5kgが理想的とされています。
筋肉質で骨格もしっかりしており、狩猟犬にふさわしい身体といえます。
バセンジーの平均体高は、40〜43cmです。オスは43cm、メスは40cmが理想的とされています。
体長と体高がほぼ同じで、やや足が長く、高貴な印象を与える体型をしています。
ジャパンケネルクラブで認められている毛色はピュア・ブラック&ホワイト、レッド&ホワイト、ブラック&タン&ホワイト、ブラック、タン&ホワイト、ブリンドルです。
胸や四肢、尻尾の先端にホワイトが入っていなけらばならず、ブリンドルは縞が濃いほどよいとされています。
ピュア・ブラック&ホワイト/ブラック&タン&ホワイト/タン&ホワイトRosa Jay/shutterstock.com
Sally Wallis/shutterstock.com
バセンジーは生後10〜12カ月程度で成犬になるといわれています。性格は大人しいですが身体能力が高く、多くの運動量を必要とする犬種です。ストレスを溜めないよう、子犬のうちから日常的に十分な運動量を確保するようにしましょう。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
バセンジーは吠えない犬だといわれており、静かなので家庭犬として向いています。
ただし、警戒したり自己主張をしたりするときには声を出すこともあります。「ヨーデルのよう」と形容されるハウリング音や「キャッ、キャッ」と笑うような声を出して鳴くのが特徴です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
尿石症 | ミネラル成分が結晶化し、排尿などの問題を起こす病気。食べ物に含まれるミネラルが原因のこともある。 | 2万〜17万円 |
ファンコーニ症候群 | 身体に必要な成分が尿とともに排出されてしまう、腎不全の一種。症状が進行すると、数年かけて虚弱状態になっていく。 | 不明 |
バセンジー腸疾患 | フードに含まれる成分や細菌、ウイルスなどが原因で、腸がアレルギー反応をおこす病気。水分や栄養を吸収できなくなってしまう。 | 7千円前後 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22〜23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。アフリカにルーツを持つバセンジーは暑さにはある程度強いですが、運動量が多くよく動き回る犬種です。
暑い日の散歩や運動のときは、積極的に水分補給をしたり日陰で休ませたりして、熱中症への対策を十分行うようにしましょう。
バセンジーはニオイが少ない犬種です。短毛でシングルコートの犬種は、もともと汚れやニオイを溜めにくいといわれていますが、バセンジーがきれい好きな性格であることも関係しています。
毛づくろいは猫がするものというイメージがありますが、バセンジーは自分で毛づくろいをする習慣があるのです。
いつも清潔でいることを好むので、寝床やトイレなどはこまめに掃除をしてあげるようにしましょう。
バセンジーは中型犬であり、いつでも清潔にしているので室内で飼いやすい犬種です。うるさく吠えることもないため、住宅が密集している地域でも近隣に迷惑をかけることはほとんどないでしょう。
ただし、冬は注意が必要です。バセンジーはもともとアフリカの暑い気候のもとで暮らしていた犬なので、日本の冬の寒さには耐えられません。
身体が冷えると免疫力の低下などを引き起こしてしまうので、暖かく過ごせるように配慮しましょう。
寒い日はエアコンを入れるなどして、室温を20〜26度に保ちます。寝床に毛布を敷いたり、隙間風が入らないようにしたりといったことも防寒対策になります。
犬の健康的な成長には、栄養バランスのよい食事が大切です。バセンジーに与えるドッグフードには、ライフステージにあわせて最適な栄養素が配合された、総合栄養食を選びましょう。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3〜4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的に1日2回に分けて与えます。
また、バセンジーは、尿石症に注意が必要な犬種です。尿石症は食事に含まれるミネラル成分が原因のことも多く、体質にあったドッグフードを選ぶことである程度は予防できます。
定期的に尿検査などを行い、必要に応じて専門家による食事指導を受けるとよいでしょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
バセンジーの被毛は短いシングルコートで、抜け毛は比較的少なめです。ダブルコートの犬種のように、換毛期に一気に毛が抜け落ちるということもありません。
普段から自分で毛づくろいをするので、ブラッシングは必要最低限でよいでしょう。通常は週に数回ほどで十分です。固く絞った濡れタオルで拭いてから、獣毛ブラシをかけてあげましょう。
バセンジーは普段から清潔にしているので、お風呂には汚れが気になったときに入れる程度で十分です。シャンプーのしすぎは皮膚にダメージを与える原因にもなるので、月に1回を限度と考えるのがよいでしょう。
バセンジーは家族と一緒にいられれば満足してしまうところがあり、それほど散歩に行きたがる様子をみせないかもしれません。
しかし、運動不足はストレスを溜める原因になります。猟犬の血を引いていることから、本来は運動量が豊富な犬種でもあります。
ストレス発散と健康維持のため、毎日の朝と夕方に30分〜1時間程度の散歩を行うように心がけましょう。ドッグランなどの安全な場所で自由に身体を動かすことも、バセンジーにはよい運動になります。
冬場の散歩では、身体が冷えないように服を着用させましょう。
バセンジーは独立心がありマイペースな犬なので、最初のうちは接し方に苦労するところがあるかもしれません。
しかし、飼い主との信頼関係ができれば、賢くて落ち着きのあるバセンジーのしつけは、それほど難しくはなくなるでしょう。
犬のしつけで大切なのは、飼い主が犬のことを理解して、少しずつルールを教えていくことです。すぐにできないからといって怒鳴ったり叩いたりせず、愛情をもってトレーニングを続けましょう。
子犬のうちから根気強くコミュニケーションをとりながら、時間をかけて信頼を得ていくことが大切です。
トイレは子犬のうちにトレーニングを始めたほうが早く覚えるといわれています。しつけの方法自体は、子犬に教える場合も成犬をしつけ直す場合も変わりません。
できる限り失敗させないように気をつけながら、上手に褒めることでトイレのしかたを覚えさせましょう。
バセンジーはほとんど吠えないので、無駄吠え対策のしつけが必要になることはあまりないでしょう。
といってもまったく鳴き声を出さないわけではなく、嬉しいときなどには声で感情を表します。
家族以外の人を警戒して声を出すことがありますが、この場合も激しく吠えたてるようなことはありません。無駄吠えのしつけは要りませんが、興奮して噛みつかないように訓練する必要はあるでしょう。
狩猟犬の性質が残るバセンジーには、興奮して人に噛み付いてしまうことのないよう、きちんとしつけを行う必要があります。
ただし、噛むという行為は犬の本能によるものなので、噛むこと自体をやめさせることはできません。噛み癖のしつけとは、噛んでよいものといけないものの区別を教えるということです。
バセンジーは、狩猟犬ゆずりの優れた運動能力を備えています。普段は落ち着きがありますが、走るのが速くジャンプ力も高いので、いざというときのために「待て」の訓練をしておくとよいでしょう。
散歩中にすれ違ったほかの犬に対して必要以上に興奮してしまったときなどにも、飼い主の合図で衝動的な行動を抑えられるようになります。
犬にとって飼い主と離れるのは不安なものですが、バセンジーは独立心が強いため、ある程度なら留守番も苦にならない犬種です。留守番をさせるときは、できる限り安全でストレスのかからない環境を用意してあげましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619