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性格:利口でおとなしい、愛らしい
寿命:約12歳
体重:4~5kg
体高:25cm前後
毛色:白地に黒、白地に赤
値段相場:ペットショップ15~20万、ブリーダー12~24万、ブリーダー直販のペットショップ16~36万
732年に朝鮮から日本に献上された犬が狆の祖先と言われています。その後も朝鮮から狆の祖先が献上されたという記録が残っています。また、中国や朝鮮に派遣された使者が日本に持ち帰ったという記録もあります。
犬好きとして知られる徳川綱吉の時代には、江戸城で愛玩犬として飼われていました。
1853年にはペリー提督により数頭の狆がアメリカに持ち帰られ、イギリスのビクトリア女王に献上されました。
その後も日本で家庭愛玩犬として飼育され、2018年の飼育件数は32位に位置しています。
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、狆は利口でおとなしく、愛らしい性格をしています。繊細な一面もありますが、興奮して攻撃的になることは少ない犬種です。
狆はシーズーやペキニーズと外見が似ています。
狆は小型犬で、平均寿命は12年ほどです。2018年のデータでは小型犬全体の平均寿命は約14年なので、狆は比較的短命の犬種と言えます。
狆の平均体重は4~5kgです。オスとメスで体重に違いはありません。
ジャパンケネルクラブによると、狆のオスの体高は25cm前後です。メスの体高はオスよりやや低めです。
狆は被毛が長いので、全体的に短くするだけではなく、おしゃれなスタイルでサマーカットをする飼い主もいます。
サマーカットには以下のようなメリットがあります。
などです。
しかし被毛を短く切りすぎた場合には、太陽の紫外線やエアコンの冷風が皮膚に届きやすくなることで体調を崩したり、虫刺されも多くなり皮膚トラブルが起きることもあります。
失敗すると身体に悪影響が出ることもあるので、サマーカットはプロのトリマーにしてもらいましょう。
Rin Seiko/shutterstock.com
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、白地に黒の班または白地に赤の班です。
顔の班が目の周囲から耳全体にかけて左右対称で、マズルから頭頂にかけて幅広い白のブレーズがあることが望まれます。
Natalia Fedosova/shutterstock.com
Utekhina Anna/shutterstock.com
犬の成長期はサイズによって変わります。一般的には大型犬の方が成長期が長いです。
狆は約8~10か月で成犬になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
狆は利口で大人しいの性格なので、あまり吠えることはありません。
無駄吠えをしないので、マンションなどの集合住宅でも飼育することができます。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
レッグペルテス症 | 大腿骨頭が壊死して痛みを伴う。歩き方が不自然になる、足を上げたままの状態になる。子犬のころに多い | 約17万円/片足(外科的治療) |
短頭種気道症候群 | 短頭種の構造の問題で起こる呼吸器の病気の総称。興奮や暑さで激しい呼吸が続いたときに呼吸困難が起こる。 | 3~5千円/1回(内科的治療)、2~10万円(外科的治療) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
狆の成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
膝蓋骨脱臼 | 膝関節が横方向にズレて外れる。歩き方が不自然になったり、触ると痛がる。オスよりもメスの方が発症しやすい。 | 約6千円~約3万円(内科的治療)、約10万円~約40万円(外科的治療) |
水頭症 | 脳室に髄液が溜まってしまう病気。重度になると昏睡状態、けいれん発作を起こすこともある。先天性と後天性の2通りがある。 | 約9万円(MRI検査)、約35万円(外科的治療) |
短頭種気道症候群 | 短頭種の構造の問題で起こる呼吸器の病気の総称。興奮や暑さで激しい呼吸が続いたときに呼吸困難が起こる。 | 3~5千円/1回(内科的治療)、3~5千円/1回(内科的治療)、2~10万円(外科的治療) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
狆のような短頭種は、通常の犬よりも頭蓋骨の縦の長さが短い構造になってるため、鼻や気管などの呼吸器に問題が生じることがあります。
暑さで呼吸困難が起こりやすいので注意してください。
狆は被毛が長く暑さに弱いので、夏場の散歩は日中を避けて、朝夕の涼しい時間帯に行いましょう。散歩中に水分補給の時間を取るようにしてください。
室内でエアコンを付けないことも熱中症を引き起こす原因になります。室温には十分気を付けましょう。
狆は被毛が長いので臭いがこもりやすい犬種です。毛についた汚れを放置しておくと臭いの原因になるので、散歩後や食後には汚れをキレイに拭き取ってあげましょう。
垂れた耳は通気性が悪く、汚れが溜まると臭いが発生することもあります。こまめに掃除してあげてください。
狆は大人しくあまり吠えないので、集合住宅などでも飼いやすい犬種です。運動が長時間必要な犬種ではないので、散歩時間も1日2回30分程度と少なめです。
被毛が多く暑さに弱いので、基本的に室内で飼いましょう。室内で留守番をさせるときには、熱中症にならないように室温を管理するようにしましょう。
また、短頭種気道症候群という呼吸器の問題が生じることがあるので、注意が必要です。
室内で飼う場合には、小型犬用のケージやサークルを用意しましょう。狆は関節が弱いので、フローリングで滑らないようにシートなどを敷くようにしてください。
ドッグフードはライフステージに合わせた総合栄養食を与えます。子犬は免疫機能が発達する時期なので、ビタミンEなどを含む抗酸化物質を含んだフードが適しています。
狆の美しい被毛を保つために、EPAやDHAといったオメガ3系不飽和脂肪酸を含むフードを与えることをおすすめします。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的は1日2回を目安に与えましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
狆はシングルコートの犬種で抜け毛も少ないですが、ダブルコートの個体もいるようです。
ダブルコートの犬種は、春と秋に換毛期があります。抜け毛を処理しないと臭いが臭いがこもってしまったり衛生的にも良くありません。
狆は長毛で毛量も多く、絡まらないように毎日ピンブラシやコームを使ってブラッシングをしてあげましょう。
長い毛は衣服やカーペットなどにくっつきやすいので、粘着テープなどで掃除をするのがおすすめです。
1カ月に1回を目安にシャンプーをしましょう。シャンプーの頻度が多いと必要な皮脂まで洗い流してしまって皮膚トラブルにつながることもあります。
狆は長毛なのでドライが大変ですが、皮膚が湿ったまま放置しておくと皮膚病の原因になるので、しっかりと乾かしましょう。
シャンプーをする前にブラッシングをして抜け毛をある程度取り除いておくと、スムーズに洗うことができます。
狆は1日2回30分程度散歩させましょう。
ただし、短頭種なので激しい運動をすると呼吸しづらくなってしまうこともあります。あまり興奮させないようにしましょう。
被毛が長く暑さに弱いので、熱中症に注意する必要があります。夏場の散歩は朝夕の涼しい時間帯に行うようにしてください。
あまり散歩に連れていけないと、運動不足でストレスが溜まったり肥満になってしまいます。肥満は狆がかかりやすい「膝蓋骨脱臼」の原因にもなるので、十分に運動させてあげてください。
狆は飼い主に従順で利口なので、しつけはしやすい犬種です。
ただし、プライドが高い面もあるので、厳しくしすぎずに根気よく教えましょう。
飼い犬が言うことを聞かないからと言って、感情的に怒鳴りつけたり、暴力で押さえつけようとしては「虐待」になります。
犬はトレーニングを重ねることでしつけを覚える生き物なので、繰り返し教えてあげましょう。
トイレのしつけは、狆を家に迎えてからすぐ行いましょう。しつけの開始が遅れると勝手に排泄場所を決めてしまって、矯正するのに時間がかかります。
また、狆は室内で飼うことが多いので、トイレのしつけができていないとお部屋が汚れてしまいます。
1歳以上の狆にトイレのしつけをし直す場合も、子犬と同じ方法でトレーニングをしますが、子犬よりも排泄の頻度が少ないのでしつけに時間がかかります。
多頭飼いの場合は、他の犬とトイレを共有する方法があります。しかし、他の犬のストレスになってしまうようなら個別のトイレを用意してください。
狆は大人しいので無駄吠えはあまりしない犬種です。
しかし、見知らぬ人間や他の犬に慣れていないと吠えてしまうことがあるかもしれません。子犬のころから、さまざまな人や犬と会わせるようにましょう。
狆は大人しく落ち着いているので、人や犬に対して攻撃的になることは少ない犬種です。
しかし、甘噛みからエスカレートして噛み癖がついてしまう可能性もあるので、子犬のころからしつけをしましょう。
「待て」は病院や散歩中など日常の中で使える便利なしつけです。子犬のころからトレーニングを始めましょう。
狆は短頭種なので、興奮すると呼吸がしづらくなることもあります。興奮してしまったときには「待て」をさせて落ち着かせてください。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619