- 週間ランキング
ERainbow/shutterstock.com
名称:日本スピッツ
性格:好奇心旺盛で明朗、利口
寿命:12~14歳
体重:7~11kg
体高:30~38cm
毛色:純白
値段相場:ペットショップ11~25万、ブリーダー10~28万、ブリーダー直販のペットショップ14~26万
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、日本スピッツは1920年ごろに渡来した大型の白いジャーマン・スピッツがルーツという説があります。
その後、カナダやアメリカ、オーストラリア、中国原産の白いスピッツと交配されて、1948年にはスタンダードが確立されました。
1950年代に人気に火がつき登録件数が急増しましたが、「無駄吠えをする犬」というイメージが広まりブームは収束しました。ですが日本スピッツの愛好家たちによる尽力によって、長い時間をかけて選択繁殖を続けた結果、現在では無駄吠えが少ない犬種になりました。
日本スピッツは、明るく好奇心旺盛で飼い主に甘えたがる性格をしています。
過剰な警戒心は少なくなりましたが、見知らぬ人や犬に対して神経質になってしまう一面もあります。
日本スピッツと同様の純白の被毛を持つマルチーズや、同じくスピッツ系統で外見が似ているポメラニアンは、購入時によく比較される犬種です。
また、アメリカン・エスキモー・ドッグにも外見が似ています。
日本スピッツは中型犬で、日本スピッツの寿命は、12~14年ほどです。
2018年のデータによると、中型犬の平均寿命が13歳程なので、日本スピッツは平均的な中型犬の寿命といえます。
日本スピッツの平均体重は7~11kgです。
個体差はありますがオスならば9~11kg、メスならば7~10kgが理想体重と言えます。
ジャパンケネルクラブによると、日本スピッツの平均体高はオスが30~38cmです。メスはオスよりも、やや小さいとされています。
日本スピッツは、被毛が長く暑さに弱いので、さまざまなスタイルでサマーカットをする飼い主もいます。
サマーカットには以下のようなメリットがあります。
しかし被毛を短くしすぎた場合には、紫外線やエアコンの冷風が皮膚に届きやすくなって体調を崩しやすくなったり、虫にさされやすくなるので皮膚トラブルにもなりやすくなります。
万が一失敗してしまうと身体に悪影響がでることもあるので、サマーカットはプロのトリマーにしてもらいましょう。
短めカットshutterstock.com
Lerner Vadim/shutterstock.com
ジャパンケネルクラブに認められている毛色は、純白のみです。それ以外の毛色は認められていません。
純白Lisjatina/shutterstock.com
日本スピッツは中型犬なので、10~12か月ほどかけて成犬になります。体重は生まれた時から約50倍になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
日本スピッツは「よく吠える犬」というイメージがついていたこともありましたが、現在は以前よりも無駄吠えをしない犬種に改善されました。
しかし、見知らぬ人や犬に対しては神経質になって吠えることもあります。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
皮膚炎 | 細菌や真菌、ダニなどが原因で皮膚が炎症を起こす病気。かゆみや湿疹、脱毛などの症状が出る。 | 7千円前後 |
膝蓋骨脱臼 | 膝関節が横方向にズレて外れる。歩き方が不自然になったり、触ると痛がる。オスよりもメスの方が発症しやすい。 | 約6千円~約3万円(内科的治療)、約10万円~約40万円(外科的治療) |
血友病 | 血液を固めるたんぱく質が欠損して血液が止まりにくくなる遺伝性の病気。オスの発症がほとんどで、メスは発症しにくい。血友病Aと血友病Bの2種類がある。遺伝性の病気なので、根本的な治療方法がない。 | 不明 |
落葉状天疱瘡 | 自己免疫の以上によって、瞼や鼻筋、耳、肉球や指の間に炎症が起き、かさぶたや脱毛になる。重度の場合は全身に広がる。 | 不明 |
スピッツ犬血小板障害 | 血小板に異常が発生して、傷口から血が止まらなくなる。 | 不明 |
真性てんかん | 脳の機能に異常が出て、大声で鳴いたりけいれんを起こしたりする。完治させるのではなく、発作を抑える治療を行う。 | 約2万円 |
流涙症(涙管閉塞) | 常に涙があふれる病気。涙が被毛にこびりついて黒く変色する。目やにが多くなったり、皮膚炎に発展することもある。 | 約6千円~約2万円(投薬治療)、約1万円~約2万円(涙管の洗浄)、約4万円(外科手術) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。日本スピッツは被毛が多く暑さに弱いので、夏場の散歩は日中を避けて朝夕の涼しい時間帯に行いましょう。散歩中に飲ませる犬用の飲み水や保冷剤なども用意すると安心です。
車内や室内でエアコンを付けずに置いておくことも熱中症を引き起こす原因になります。
日本スピッツは被毛の量が多いダブルコートの長毛なので、臭いがこもりやすいです。定期的にブラッシングをして通気性を良くしてあげましょう。
被毛についた汚れを放置すると臭いが発生します。食後や散歩後に毛が汚れていたらキレイに拭き取ってください。
joonasp/shutterstock.com
日本スピッツは頭が良いのでしつけがしやすいと言われています。飽きっぽい面があるので、おもちゃなどを使いながらしつけましょう。
活発な犬種なので、毎日30分以上の散歩を朝夕2回連れていく必要があります。その他にもドッグランなどで定期的に運動させてあげましょう。ただし、暑さに弱いので熱中症には注意してください。
膝の関節がズレてしまう「膝蓋骨脱臼」になりやすいので、フローリングの床で滑らないようにシートやマットを敷き詰めて対策してください。
また、被毛が多く熱中症になりやすい犬種です。室内で飼う場合でも室温には注意しましょう。夏場に留守番をさせるときはクーラーをつけるのを忘れないようにしてください。
ドッグフードはライフステージにあった総合栄養食を与えましょう。
子犬は免疫機能が発達する期間なので、ビタミンEなどの抗酸化物質が含まれているフードを与えましょう。
日本スピッツの美しい被毛を保つために、成犬にはEPAやDHAが含まれているフードがおすすめです。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的は1日2回与えるようにしましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
日本スピッツはダブルコートの長毛種で、抜け毛が多い犬種です。春と秋に1回ずつある換毛期には普段よりも抜け毛が多いので、毎日ブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングは毛が絡まって毛玉になることも防ぐことができます。
換毛期以外の時期にも抜け毛はあるので、こまめにブラッシングを心掛けましょう。抜け毛を放置していると、臭いがこもったり皮膚病になってしまう可能性もあります。
日本スピッツは皮膚病にかかりやすい犬種なので、ブラッシングをしながら皮膚のチェックもするようにしましょう。
月1~2回を目安にシャンプーをしてあげましょう。シャンプーの頻度が多いと必要な皮脂まで落としてしまい、皮膚トラブルになることもあるので注意してください。
あらかじめブラッシングをしておくと、シャンプーがスムーズに行えます。
日本スピッツは中型犬の中では比較的小柄ですが、被毛が長く毛量も多いのでシャンプー後に乾かすのが大変です。生乾きのままだと皮膚病の原因にもなってしまうので、ドライヤーを使ってしっかりと乾かしてください。
日本スピッツは活発な犬種なので、1回30分以上の散歩を1日2回行いましょう。定期的にドッグランなどで遊ばせるのもおすすめです。
十分に散歩に連れて行ってあげないと肥満になってしまいます。
肥満は日本スピッツがかかりやすい「気管虚脱」や「膝蓋骨脱臼」の原因にもなるので、適切な運動をさせてあげてください。
しかし、激しい運動をさせると「気管虚脱」や「膝蓋骨脱臼」になる可能性があるので、注意しましょう。
日本スピッツは頭が良く飼い主に従順な犬種なので、しつけはしやすいと言われています。
集中力に欠けるところもあるので、ご褒美やおもちゃなどを使いながらしつけに飽きさせない工夫が必要です。
知らない人や犬に対して神経質になることもあるので、子犬のころからさまざまな経験をさせて慣れさせてあげましょう。
飼い犬が言うことを聞かないからと言って、感情的に怒鳴りつけたり、暴力で押さえつけようとしては「虐待」になります。
犬はトレーニングを重ねることでしつけを覚える生き物なので、繰り返し教えてあげましょう。
トイレのしつけは、子犬を家に迎えてすぐ始めましょう。しつけの開始時期が遅れてしまうと、「どこで排泄をしても良い」と勘違いしてしまいます。
日本スピッツは室内で飼うことが多いので、トイレのしつけができていないと衛生面でも問題が生じます。
日本スピッツは被毛が長く排泄物が毛についてしまうこともあるので、キレイに拭き取ってあげましょう。
1歳以上の日本スピッツにトイレをしつけ直す場合も子犬と同様の方法で教えますが、子犬よりも習得するのに時間がかかります。
多頭飼いの場合は先住犬とトイレを共有する方法もありますが、先住犬のストレスになってしまうこともあります。その場合は、専用のトイレを用意してあげてください。
トイレのしつけを開始する最適な時期について説明してください。開始時期が遅れるデメリットについても記述してください。
日本スピッツは以前は「無駄吠えをよくする犬」というイメージがありましたが、現在では無駄吠えは改善されています。
しかし見知らぬ人や犬に対して神経質になりやすく、吠えてしまうこともあります。
無駄吠えは近隣トラブルになりやすいので、子犬のころからしっかりとトレーニングをしましょう。
無駄吠えのしつけは原因を探ることから始めます。
日本スピッツは飼い主に甘えたがる性格なので、構ってほしくて甘噛みをすることがあります。甘噛みは犬にとって遊びの一環ですが、そのまま成犬になると噛み癖が残ってしまう可能性もあります。
見知らぬ人に対して神経質な一面もあり、攻撃的になってしまうこともあります。トラブルに発展しないように、子犬のころからにトレーニングをしましょう。
日本スピッツは慣れない環境や知らない人が多い場所では、神経質になることがあります。興奮してしまった場合に、クールダウンさせられるように「待て」のしつけをしましょう。
「待て」は病院の待ち時間などでも役立つしつけなので、子犬のころからトレーニングを始めましょう。
普段は穏やかな性格をしている犬も、飼い主が近くにいないと不安になって問題行動を起こすことがあります。特に日本スピッツのように飼い主に甘えたがる性格の犬種は、その傾向が強いと言われています。
犬だけを残して留守番をさせるという状況は避けられないので、子犬のころからトレーニングをして留守番に慣れさせましょう。
shutterstock.com/foster_parent
家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。
新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619