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性格:明るく穏やか、臆病で繊細
寿命:13歳前後
体重:5kgまで
体高:32〜38cm
毛色:ブラック、グレー、イザベラ
値段相場:ペットショップ20万〜、ブリーダー20〜30万、ブリーダー直販のペットショップ20〜40万
イタリアン・グレーハウンドは、明るく穏やかな性格をしています。従順で愛情深いため、しつけもしやすい犬種です。甘えん坊で家族と一緒に遊ぶことを好むため、多頭飼いや子どもがいる家庭にもよく馴染みます。手入れが楽で吠えることも少ないので、集合住宅での飼育や飼育初心者にもおすすめの犬種です。
一方で、臆病な面もあります。感受性が強く、繊細で神経質なため、乱暴な言動をされたりベタベタと構われたりするのは苦手です。我慢強い性質からストレスを溜めてしまいがちなので、言葉づかいや関わりかたには十分注意しましょう。
血統証明書の発行やドッグショーの開催などを行っているジャパンケネルクラブ(JKC)によると、イタリアン・グレーハウンドは古代エジプトのグレーハウンドを小型化した犬種だとされています。スレンダーで洗練された外見は気品にあふれ、古くから上流階級の人々に大変愛されてきました。
イタリアン・グレーハウンドは、子鹿が飛び跳ねるような走りかたをします。バネのようにしなやかで可憐な動きは美しいものですが、この瞬発力が臆病な性格とあいまって、パニックになると衝突や落下などの事故につながりかねません。臆病さが前面に出ないように、子犬の頃から社会性を養ってあげるようにしましょう。
イタリアン・グレーハウンドは、小型犬です。平均寿命は12〜15年程度で、最も長生きする犬種ともいわれています。
気候の変化には弱いですが、快適な飼育環境を用意し健康状態に気を配ってあげれば、平均よりも長生きすることも珍しくありません。
イタリアン・グレーハウンドの体重は、オス・メス共に5kgまでが理想的とされています。狩猟犬であった祖先のグレーハウンドの面影が残る、筋肉質で引き締まった身体をしています。
イタリアン・グレーハウンドの体高は、オス・メスともに32〜38cmが理想的とされています。横から見るとスクエアに近いボディをしており、深い胸から引き締まった腹部までのラインは、優雅なアーチを描いています。
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、ブラック、グレー、イザベラ(ペール・イエローのようなベージュ)の単色です。胸と足に限り、ホワイトのマーキングも許容されます。茶色の斑が入ったものや、虎毛などは認められていません。
グレー、イザベラsteamroller_blues/shutterstock.com
イタリアン・グレーハウンドは、生後8〜10カ月ほどで成犬になります。耳先が横に垂れていることがこの犬の特徴ですが、成長する過程で立ち耳になる個体や、子犬の頃からずっと立ち耳のままという個体もいます。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
イタリアン・グレーハウンドは、吠えることが少ない犬種です。
家族以外の人を怖がって吠えてしまうケースもありますが、子犬の頃から人と触れ合いながら育った個体であれば、ほとんど吠えることはありません。
ただし、飼い主の態度によっては、無駄吠えを助長させてしまう場合があります。無駄吠えを防ぐには、適切な方法でしつけを行うことが大切です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
白内障 | 目の中の水晶体が白く濁り、視力が低下する。加齢にともなってかかることが多い病気。 | 30万円前後 |
緑内障 | 眼球内の圧力が上昇することによって、視神経や網膜の機能に障害がおこる病気。 | 1万7千円前後 |
皮膚炎 | 細菌や真菌、ダニなどが原因で皮膚が炎症を起こす病気。かゆみや湿疹、脱毛などの症状が出る。 | 7千円前後 |
骨折 | 骨の損傷全般。骨そのものが弱っている場合や、弱い力でも慢性的に加わることによって骨折してしまうケースがある。 | 12万円前後 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
イタリアン・グレーハウンドの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
歯周病 | 歯垢の中の細菌が原因で、歯肉やその周囲に起こる炎症。3歳以上の犬のうち約8割が歯周病であると考えられている。 | 10万円前後 |
皮膚腫瘍 | 皮膚にできる腫瘍で、悪性のものと良性のものとがある。検査のうえ、大きくならないうちに切除するのが基本。 | 16万円前後 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22〜23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。暑さが厳しいときは散歩を避け、エアコンの効いた室内で十分な運動ができるように環境を整えてあげましょう。
また、イタリアン・グレーハウンドは短毛で皮下脂肪も少ないため、寒さにも非常に弱い犬種です。冬場は気温に応じて洋服を着用し、体温を逃がさないようにしてあげましょう。暖房器具を活用して、暖かく過ごせるように工夫することも必要です。
イタリアン・グレーハウンドは短毛でシングルコートのため、汚れやニオイを溜め込みにくく、体臭が少ない犬種です。
ただし歯周病を発症しやすい犬種だといわれています。ニオイ対策というだけでなく、健康維持の観点からもオーラルケアを定期的に行ってあげることが大切です。
marekuliasz/shutterstock.com
イタリアン・グレーハウンドは、室内でも飼いやすい小型犬です。長く健康的に生きてもらうためにも、室内飼いを基本と考えるのがよいでしょう。
室内では、フローリングなどの滑りやすい床が、股関節を痛めてしまう原因になります。特にイタリアン・グレーハウンドは骨折に注意が必要な犬種なので、カーペットを敷くなどして対策しましょう。
瞬発力が高いことも、イタリアン・グレーハウンドの特徴です。突然思いもよらないような飛び跳ね方をすることがあり、部屋の中で棚などにぶつかって物が落ちてくると事故につながるケースもあります。普段から安全対策を心がけることはもちろんですが、屋外で思い切り運動をさせてエネルギーを発散させることも必要です。
イタリアン・グレーハウンドのバネのように強い身体をつくるには、成長期の食事が大切です。ドッグフードは、必要な栄養素をバランスよく摂取できる総合栄養食を与えるようにしましょう。ライフステージにあわせたフードが販売されており、適切なものを選ぶことで成長の段階に応じた栄養を摂ることが可能です。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3〜4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的に1日2回に分けて与えます。適正体重をキープできるよう、飼い主が責任を持ってカロリーコントロールを行いましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
イタリアン・グレーハウンドの被毛はシングルコートで、抜け毛は少なめです。少ないといっても、短毛のため生え替わる周期が早く、換毛期かどうかに限らずいつでも毛がパラパラと散らばります。
部屋の中では、こまめな掃除が必要になるでしょう。
ほかの犬種と比べれば、トリミングの必要がなく日頃のお手入れも簡単です。ブラッシングも週に1〜2回、ラバーブラシか獣毛ブラシで行う程度で十分でしょう。
ブラッシングと同様、イタリアン・グレーハウンドはお風呂に入れるのもそれほど手間がかかりません。しかし皮膚が弱い犬種のため、洗いすぎるとかえって肌にダメージを与えてしまいます。シャンプーは月に1回程度を限度と考えるのがよいでしょう。
どうしても気になる汚れがある場合は、固く絞った濡れタオルで優しく拭いてあげるだけでも、ある程度きれいになります。
冬の乾燥する時期には、保湿スプレーなどで皮膚に潤いを与えてあげるとよいでしょう。
子犬と成犬それぞれのお風呂の入れ方について紹介します。
イタリアン・グレーハウンドの子犬のお風呂の入れ方イタリアン・グレーハウンドは、活発で運動することが大好きです。朝と夕方に30分ずつの散歩を基本とし、できれば広い場所で思い切り走れる時間もつくってあげましょう。
その時ものすごいスピードで飛ぶように走るので、怪我をしにくい平らな場所を選んであげてください。
温度変化に弱いイタリアン・グレーハウンドは、冬の寒さや真夏の暑さの中での運動が苦手です。この時期はエアコンの効いた屋内で身体を動かさせて、運動不足によるストレスを溜めないように気をつけましょう。
イタリアン・グレーハウンドをブリーダーから購入するcynoclub/shutterstock.com
イタリアン・グレーハウンドは物覚えがよく、我慢強さもあるため比較的しつけがしやすい犬種です。
ただし、あまり我慢をさせ過ぎるとストレスが溜まり、病気につながってしまうこともあります。罰を与えるよりも、褒めることを中心としたしつけを心がけましょう。
そのためには、好ましくない行動を未然に防ぐための工夫が必要になります。
犬をしつけるということは、家族の一員として一緒に暮らしながらトレーニングを積み重ねていくことで、少しずつルールを教えていくようなものです。怒鳴ったり叩いたりといった方法で、無理矢理いうことを聞かせることではありません。愛情をもって、気長に行いましょう。
トイレは成犬よりも子犬のほうが、覚えるのが早いといわれています。トイレのしつけは、家に犬を迎え入れたらすぐに始めましょう。
しつけの方法そのものは、子犬の場合も成犬の場合も変わりません。
また、トイレの場所が変わってしつけをやり直す必要がある場合なども同じです。しつけを行ううえで大切なのは、失敗をさせないということです。
イタリアン・グレーハウンドは、基本的には無駄吠えが少ない犬種です。しかし、家族以外の人を警戒するあまり必要以上に怯えてしまい、恐怖心から吠えるということがあります。
無駄吠えをなくすには、社会性を養うようにするとよいでしょう。
犬の噛み癖は、早いうちに直しておかないと危険です。子犬のうちは大丈夫だからと甘くみていると、いつか来客にも怪我をさせてしまう恐れがあります。
噛み癖のしつけは、物を噛ませないようにすることではありません。噛んでよいものといけないものの区別を教えるということです。
イタリアン・グレーハウンドは学習能力が高いので、飼い主が曖昧な態度をとりさえしなければ十分にしつけは可能です。
「待て」を覚えさせれば、犬が危険な行動をとろうとしたときに声で抑止できるようになります。「待て」のしつけは「お座り」から始まりますが、イタリアン・グレーハウンドの学習能力があれば、どちらもすぐに覚えてしまうでしょう。
ご褒美のおやつを用意すれば、楽しくトレーニングできます。
イタリアン・グレーハウンドは我慢強いため、留守番にも比較的耐えられる犬種です。留守番をさせるときは、犬の安全を確保するとともに、なるべくストレスのかからない環境を用意してあげましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619