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アニマルセラピーには以下のような活動スタイルがあります。
◆施設訪問タイプ:施設(高齢者・障がい者)や病院(小児・ホスピス・精神科など)を訪問する。
◆施設飼育タイプ:各種施設において動物を飼育する。
◆在宅訪問タイプ:独居や自分では動物を飼えない高齢者の自宅を訪問する。
◆屋外活動タイプ:乗馬療法(一部訪問タイプも)・イルカ療法など。
アニマルセラピーに使われる動物としては、犬や猫が一般的と言えるかもしれません。「乗馬療法」や「イルカ療法」は有効性があるものの、特別な設備が必要で活動場所も限られるため、一般的とは言えないかもしれません。
わんちゃんは歴史を通して使役犬(猟犬・番犬・牧羊犬など)、愛玩犬として人と暮らしてきたので親しみが湧くかもしれませんし、人間の気持ちを察することもできます。
ねこちゃんも自由気ままに生きているようなイメージですが、「癒し手」として優秀な存在です。あの「モフモフ」とした毛並みを触っているだけでも癒し効果があるのです。ですから基本的には犬や猫がメインになるでしょう。
活躍するわんちゃんの中には殺傷処分を免れた保護犬たちもいます。例えば以下の動画では『アプルール秦野』で活躍する保護犬たちが紹介されています。
https://videotopics.yahoo.co.jp/video/news24/323468
介護施設では、衛生面や安全面からペットを飼うことはタブー視されていましたが、アプルール秦野では、2017年から保護犬を受け入れています。犬たちは、施設内のドッグランやスタッフルームで過ごしています。そして決まった時間になると、お年寄りのもとへいき笑顔を引き出してくれます。
セラピー犬に育てるために、専属ドッグトレーナーが常駐しています。過去の経験から警戒心が強かった保護犬たちも、たっぷり愛情を注がれることで人好きに変わります。毎日の訓練では、“待て”や“来い”などの基本動作から、寝転んだり、回ったりという芸も覚えます。芸を披露すると、お年寄りたちは笑顔になります。
単調になりがちな老人ホームでの生活にセラピー犬は刺激を与えます。さらに、従業員にも変化があったようです。過酷といわれる介護の現場ですが、疲れていても犬たちに癒やされるという職員も多く、職場の雰囲気が変わりました。
このような動画を見ていると犬たちにとっても、お年寄りにとっても、また介護スタッフにとってもエネルギーがプラスに働いていると感じます。