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偏った食事をしていると、身体に必要なミネラルやアミノ酸、ビタミン類などが不足し、メラノサイトの働きが低下します。
・ストレス
過度なストレスがかかると、自律神経のバランスが乱れて白髪の原因となります。
・皮膚病などの病気
皮膚病や胃腸疾患、甲状腺疾患などの病気は、白髪が増える原因になります。
・睡眠不足
十分な睡眠をとらないと、メラニンを生成するための成長ホルモンを睡眠中に分泌することができず、白髪の原因になります。
・水分不足や血行不良
水分不足や血行不良は血液の循環を悪くするため、毛根に十分な栄養を運ぶことができずに白髪になりやすくなります。
メラニン色素を作り出すチロシンとは、タンパク質を合成するアミノ酸の一種で、メラニン色素の生成に欠かせない物質です。チロシンは、納豆や豆腐などの大豆製品、肉や魚、たまご、乳製品に多く含まれています。
愛犬に与える場合は、納豆や煮干し、チーズ、ヨーグルトなどがおすすめです。
過酸化水素水とは、オキシドールや漂白剤など主原料になる物質のひとつです。動物の場合は新しい毛を生産するために、毛包の活動によって活性酸素である過酸化水素水を毎日生成しています。
若いうちはこの過酸化水素水を分解し、無害化するためのカタラーゼという酵素が体内にたくさん存在しています。しかし、年齢を重ねるごとにカタラーゼは減少していくため、分解することができなかった過酸化水素水が犬の体内に蓄積されていきます。その結果被毛は脱色を起こし、色が薄くなっていきます。
カタラーゼは鉄分を中心とした酵素なので、レバーや赤みの肉など鉄分が多く含まれている食品を意識的に摂取する必要があります。
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犬のひげや被毛に白髪が生える原因には、加齢、ストレス、白髪になりやすい遺伝子、血行不良、栄養不足、皮膚疾患、受動禁煙などが挙げられます。
犬の白髪の多くの原因は、加齢です。
一般的にまず顔周りから始まります。それにはひげやまつげ、口周り、目元周辺の被毛などが挙げられます。その後、背中周辺から少しずつ広がっていきます。
犬の白髪の原因で、加齢の次に多いのがストレスによる白髪です。たとえば、犬にとってどのようなことがストレスの要因となるのでしょうか?
■環境の変化
引っ越しなどで住まいが変わることは、犬にとって大きなストレスとなります。また、飼い主さんの家族に赤ちゃんが生まれたり、新しい犬や猫などのペットが増えたりするなど、家族構成の変化もストレスとなることがあります。さらに、家族の不仲も犬にとってはストレスとなることがあるようです。
■騒音
家の近くで騒音のする工事が始まったとか、テレビやラジオなどの騒音が犬のストレスになることがあります。愛犬の生活スペースに大きな音がでるものがないか、環境を見直してみましょう。
■運動不足
個々の性格や犬種によって運動量は異なりますが、満足のいく運動をしないと運動不足でストレスになります。
血行不良を起こしていると体内の血液循環が悪くなり、毛根に十分な栄養素を運ぶことができません。そのため、白髪になりやすくなります。
メラニン色素を作るために欠かせないチロシン不足や、そのほかの栄養素のバランスが崩れてしまうと、体調不良による血行不良を引き起こし、白髪の原因になります。
白髪が生えている部位にフケや外傷など皮膚の異常がある場合、皮膚病を患っている可能性があります。
適切な治療を受けることで白髪が改善されることがありますので、まずは動物病院を受診されることをおすすめします。
タバコに含まれているニコチンなどの有毒物質は、白髪の要因になります。人間もニコチンを摂取することで体内に血行不良が起こりますが、犬にも同じことが起きます。
さらにニコチンなどの有毒物質を体外に排出しようとして、体内に蓄積されていたビタミンCがたくさん使われるため、栄養不足になってしまい、白髪の原因になります。
人間の喫煙による煙で犬も受動喫煙をしてしまい、それが間接的に白髪の原因となるだけでなく、発がん率も通常の1.6倍以上も増えることが研究結果により分かっています。
飼い主さんの中で喫煙している方は、愛犬の健康を守るために気を付ける必要があるでしょう。
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犬の被毛が変わる理由はとして、主に4つの理由が考えられます。
犬の中には、成長するとともに被毛の色が褪せてしまう犬種がいます。その代表的な犬種として、トイプードルが挙げられます。もちろんすべてのトイプードルの被毛が褪せてしまうわけではなく、色褪せてしまう“傾向”があるということです。
トイプードルは基本、ホワイト、ブラック、シルバーの3つのカラーが本来の被毛の色ですが、これらを基本として繁殖が繰り返し行われ、クリーム、レッド、アプリコットなどのカラーが誕生しました。
このようなカラーは色素が不安定なため、成長とともに被毛の色が褪せてしまう傾向にあります。また、食事や栄養不足、遺伝なども被毛の色褪せに関係しているのではないかと考えられています。
ほとんどの犬種が、成長とともに被毛のカラーが濃くなってきます。
たとえばチワワの場合、子犬の頃はホワイトやクリーム色だった被毛が、成犬になると薄いブラウンや濃いブラウンに変わることが一般的です。またパピヨンやシーズーの場合、成長とともに被毛の色が濃くなるだけでなく、色柄もはっきりしてきます。
さらにマルチーズのように、成長とともに皮膚の一部だけ色が濃くなるケースもあります。
上記でもみたように、犬も人間のように、老化現象のひとつとして被毛の色が変わってくることがあります。子犬の頃は被毛の色素が薄く、成長とともに色素が濃くなりますが、シニア期に入ると色素が少しずつ薄くなっていきます。
また、換毛期は被毛の色が変わりやすいことで知られています。被毛が抜け落ちたときや、新しい被毛へと生え変わったときに被毛の色の変化を感じることがあります。
被毛の色が変わる原因として、病気の可能性が考えられることもあります。
■栄養不足
被毛の色素にはメラニン色素が関係しています。メラニン色素の生成に欠かせないアミノ酸などが不足していると、被毛の色素が薄くなる原因となります。
■ストレス
人間の場合、ストレスが原因で白髪になることがありますが、犬にも同じことが言えます。
■皮膚病
皮膚病を患っていると白髪になることがあります。愛犬の白髪になっている部分の皮膚の状態をチェックしてみましょう。
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では、愛犬の白髪を予防する方法はあるのでしょうか?次の予防法を実施してみることができるでしょう。
白髪に有効なチロシンという物質を意識的に摂取するなら、白髪予防を期待できます。
チロシンは主にタンパク質の多い肉や魚類、乳製品などに多く含まれています。ヨーグルトやチーズ、かぼちゃの種などを、犬が食べられる範囲で与えてみましょう。
ストレスは白髪になりやすい大きな要因です。つまり、愛犬にストレスを溜めさせないことが白髪予防につながります。生活環境や食事、運動量などを見直してみましょう。
栄養バランスのとれた食事をすることも大切ですが、皮膚と被毛のお手入れも白髪予防につながります。定期的にシャンプーやブラッシングをし、清潔さをキープしましょう。