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性格:誠実で忠実、威厳があり独立心が強い
寿命:12~15歳
体重:8~10kg
体高:25~28cm
毛色:ブラック、ウィートン、ブリンドル
値段相場:ペットショップ15~45万、ブリーダー20~35万円
日本国内での犬籍の登録や血統書の発行、犬の飼育に関する指導などを行っている一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)のサイトによると、スコティッシュ・テリアはアナグマやカワウソの猟に用いられてきたという歴史があります。
性格は誠実かつ忠実、利口で勇敢と、いかにも猟犬らしいといえるでしょう。一方で自立心旺盛で負けず嫌いな面もあり、プライドも高い犬種です。
スコティッシュ・テリアはもともとスコットランドに住み着いていたテリアで、ケアーン・テリアとは同族だといわれています。当初はケアーン・テリアやスカイ・テリアなど、同じスコットランド原産のテリアとひとまとめにされ、同じ犬種として扱われていました。その後細分化され、今ではそれぞれ異なる犬種として区別されています。
著名人に愛されたスコティッシュ・テリアは多く、中でもアメリカ合衆国32代大統領のフランクリン・ルーズベルトが飼っていた黒いスコティッシュ・テリアのファラは有名です。
スコティッシュ・テリアの平均寿命は12~15年程度だといわれています。小型犬として平均的な寿命だといえるでしょう。
もちろん個体差はあり、20年に手が届くほど長生きする子もいます。
スコティッシュ・テリアの平均体重は8~10kgほどです。オスもメスも体格はあまり変わりません。
8.6~10.4kgがスタンダードとされており、この範囲内に収まっていれば理想体重だといえます。体つきはがっしりとしており、頑丈です。
スコティッシュ・テリアはもともと穴を掘って猟をするための猟犬なので、足も短く平均体高は25cm~28cmと低めです。
スコティッシュ・テリアは、口の周りやお腹周りの毛を長く伸ばすスタイルがよく似合います。毛色や質感、皮膚の健康を保つために、プラッキングを定期的にトリマーさんへお願いする場合も多いです。
プラッキングとは、身体全体の毛を専用のナイフや指で間引く技法です。プラッキングをすると、犬にとって良いコートコンディションを保てるようになります。
毛が溜まって不潔になるのを防いだり、抜け毛も減るため家庭での手入れも楽になります。
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スコティッシュ・テリアの毛色はブラック、実った小麦の色であるウィートン、ブリンドルの3色です。濃い・薄いといった色調は問いません。
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スコティッシュ・テリアは小型犬なので成長は早く、10~12カ月ほどで成犬になります。身体的な成長が止まったら、フードを切り替えていきましょう。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
スコティッシュ・テリアは、小さな体に似合わず太い鳴き声をしています。人間に対しては友好的で忠実なため、人に向かって吠えることはあまりありません。
しかし負けん気の強さから、ほかの犬や動物に吠えて立ち向かうことがあります。こういった性格から、番犬としては優秀だといえるでしょう。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
シスチン尿症による尿石症 | 尿路内にシスチン結石が形成される病気。オスに多い。 | 不明 |
フォン・ビルブランド病 | 止血異常を起こす遺伝子疾患。症状を改善する治療法はなく、輸血が必要になることもある。 | 不明 |
皮膚炎 | アトピー性皮膚炎など。3歳までに発症し、年齢とともに悪化していく。 | 5万円~ |
悪性腫瘍 | がんのこと。肥満細胞腫、リンパ肉腫、移行性上皮癌などにかかりやすい。 | 10~40万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
スコティッシュ・テリアの原産国であるスコットランドは湿度が低く、夏でも平均最高気温は20度ほどで、日本と比較するとかなり涼しいことが分かります。また、夏と冬の気温差が少なく、年間を通して寒暖差があまりないのも特徴です。
スコティッシュ・テリアはスコットランドの気候に適応している分、日本の暑い夏には弱く、熱中症には十分気をつけなくてはいけません。犬は気温22度、湿度60%を超えてくると熱中症のリスクが出てきます。
4月頃から対策をとる必要がある、というわけです。
真夏はエアコンを入れた部屋で過ごさせます。長い毛が特徴の犬種ですが、思い切って毛を短くカットするのもいいかもしれません。
暑い日は日中の散歩を避け、気温が下がった時間帯にします。夏場は夜になってもアスファルトに熱がこもっていますので、芝生や土の上を選んで歩かせるといいでしょう。
また、エアコンの効いていない自動車の車内に置いて行くのも、大変危険なのでやめましょう。
スコティッシュ・テリアの体臭は強くもなく弱くもなく、犬としては標準的です。もちろん個体差はあり、体質や食べているフードによっても変わってきます。
スコティッシュ・テリアは、口の周りの毛を残す独特なカットが特徴です。また、お腹周りの毛を横から見るとカーテンのように見える長さに整えることもあります。毛の長い部分はどうしても汚れやすく、放置しておくと臭いの原因にもなります。
周りをこまめに拭いたり、全身をブラッシングしたりして清潔に保ちましょう。
スコティッシュ・テリアは暑さに弱い犬種ですので、室内飼いが基本です。性格は人に対して友好的であるものの、従順さはあまり持ちあわせていません。
ダイハード(最後まで屈することのない頑固者)というあだ名があるくらいですので、それを踏まえた上で飼うことが重要です。その気質から、「散歩を断固拒否する」「必要以上に構うと怒る」ということもあります。
自分で考えて狩りをする猟犬であるため自立心も旺盛です。こういった性格は、初めて犬を飼う人にとっては手に余ることもあるでしょう。
また、体は小さくとも頑丈かつ活発で、見た目よりもパワフルな犬種でもあります。たっぷり運動をさせられる環境で飼うことが健康維持の秘訣です。
基本的に成長に合わせた総合栄養食を、記載量の通りに与えていれば問題ありません。
成長途中である子犬のうちは、丈夫な体を作るためのカルシウムやタンパク質が多く必要です。エネルギーを効率的に吸収でき、なおかつ消化のいい子犬専用のフードを与えましょう。
成長が止まったら、成犬用のフードに切り替えます。
1日2回に分けて与えます。成犬に栄養を与えすぎると肥満の原因にもなります。子犬用のフードでは栄養過多になってしまいますので、適切な時期に切り替えるのが重要です。
スコティッシュ・テリアは毛並みが特徴の犬種ですので、毛並みや毛艶のよしあしが気になることもあるでしょう。オメガ3脂肪酸が豊富に含まれているフードであれば、皮膚や被毛の状態を改善することができます。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
スコティッシュ・テリアの抜け毛の量は標準的で、とりわけ多いというわけではありません。
被毛はダブルコートで、オーバーコート(上毛)はワイヤーのように硬く、絡まりやすい性質があります。少なくとも週に1、2回はブラッシングやコーミングをしてあげましょう。
抜け毛はそれほど多くないものの、春と秋の換毛期にはそれなりの量が抜けます。また、アンダーコート(下毛)が抜けても、硬いオーバーコートに絡まって落ちてこないことがあります。死毛を取り除くためにも、換毛期にはまめなブラッシングやコーミングが欠かせません。できれば毎日行いましょう。
スコティッシュ・テリアは顔の周りやお腹周りの毛を長く保つ独特なカットが特徴ですが、スタイルを維持するには定期的なトリミングが必要です。自分でトリミングができないのであれば、プロに依頼することになります。トリミング代がかかる犬種だということを覚えておきましょう。
小型犬なので、洗面台や人間用のバスタブを利用してお風呂に入れることが可能ですが、犬用のバスタブなどがあると便利です。毛が絡まりやすいため、お風呂に入れる前にはブラッシングやコーミングをしておきましょう。
犬は毛が濡れるとブルブルと体を震わせて水しぶきを飛ばす習性があります。お風呂は浴室や屋外など濡れてもいい場所で行いましょう。もしくは、あらかじめビニールシートを敷いておくなどの対策が必要です。
ドライヤーは近づけすぎないよう注意します。
シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。
子犬と成犬それぞれのお風呂の入れ方について紹介します。
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活発でパワフルなスコティッシュ・テリアには、散歩などの運動が欠かせません。足は短いものの走るスピードは速く、機敏な動きをします。
運動不足からストレスがたまると、問題行動や病気の引き金ともなりかねないため、散歩は毎日行います。回数はできれば1日2回、30分から1時間程度の時間をかけましょう。そのうえで時々ドッグランで走らせたり、ボール遊びをしてあげたりするのが理想です。
スコティッシュ・テリアは、もともとアナグマやカワウソの猟に用いられてきた猟犬でした。獲物を狩るために土を掘り返していたため、今でも穴を掘る習性があります。ストレス解消のために、時々は庭などで思う存分穴を掘らせてあげるのもいいでしょう。
犬が現代社会の中で人間とともに暮らすには、しつけを欠かすことはできません。スコティッシュ・テリアは人間には友好的であるものの、自立心旺盛で人に従おうという気持ちがあまりなく、しつけには忍耐力が必要です。
プライドも高くリーダーだと認識した人のいうことは聞きますが、そうでない人のいうことは聞きません。的確かつ毅然とした態度で接し、しっかりと上下関係を築くようにしましょう。
スコティッシュ・テリアの「トイレ」「無駄吠え」「噛み癖」「待て」「留守番」のしつけ方法を紹介します。
室内で犬を飼うとき、もっとも重要なのがトイレのしつけです。スコティッシュ・テリアは基本的に頑固な性格で、その頑固さは歳をとるごとに増していき、年齢を重ねるほどしつけが困難になっていきます。子犬のうちにしっかりとトイレを覚えさせ、しつけることが重要です。
もし、里親制度や保護犬譲渡制度を利用して成犬を引き取るのであれば、子犬以上に根気よく地道にしつける覚悟が必要になってくるでしょう。
トイレシートを使っていた犬は、シートのある場所がトイレだと理解しているため新しい環境でも比較的スムーズにトイレを覚えますが、環境の差や個体差があるため一概にはいえません。
スコティッシュ・テリアは無駄吠えをすることは少ないものの、声は太く、吠え声がうるさいと感じる人もいます。特に住宅地などでは無駄吠えをさせないためのしつけが必要です。
噛むというのは犬の本能からの行動ではありますが、ほかの犬や人を噛んでしまっては日常生活に支障をきたします。噛み癖がつかないよう、しっかりとしつけをしましょう
スコティッシュ・テリアは興奮しやすい性質があり、負けん気の強さからほかの犬に吠えかかることもあります。行動をコントロールするためにも「待て」のしつけは重要です。
「待て」は「お座り」や「伏せ」ができることが前提のしつけです。「待て」の前に、「お座り」「伏せ」のトレーニングをしておきましょう。
愛犬がいくら可愛いくても、四六時中一緒にいるわけにはいきません。1匹で留守番させる場面は必ず出てきます。留守番をさせるたびにいたずらをされては困ったことになります。静かに留守番できるようしつけましょう。
留守番をさせるときは犬が快適に過ごせるよう夏や冬などはエアコンを効かせ、飲み水をたっぷり用意しておきます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619