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性格:陽気で友好的だが警戒心が強い
寿命:12~14歳
体重:18~29kg
体高:51~61cm
毛色:セーブル・アンド・ホワイト、トライカラー、ブルーマール
値段相場:珍しい犬種のためペットショップ不明、ブリーダー50万(輸入)
日本国内で犬籍の登録や血統書の発行、犬の飼育に関する指導などを行っている一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)のサイトによると、スムース・コリーはイギリス原産の牧羊犬です。
性格は陽気かつ友好的で、人と過ごすことが大好きです。その一方で、警戒心が強く人見知りするという繊細な面もあります。もともと牧羊犬として働いていたため、状況判断能力や行動力を備えており、教えたことをすぐに覚える賢さは魅力だといえます。
日本ではコリーといえば毛の長いラフ・コリーがメジャーで、スムース・コリーの飼育頭数は非常に少ないのが現状です。JKCの犬籍登録頭数を見ても、2016年はわずか5頭、2017年、2018年は登録そのものがありません。子犬を迎えたいと思っても、すぐに手に入る犬種ではないといえるでしょう。
ラフ・コリーとは積極的に交配されてきた歴史があり、毛の長さや耳の大きさが異なるものの、お互いによく似た性質を持っています。
スムース・コリーの平均寿命は12~14年ほどです。大型犬としては平均的といえます。
スムース・コリーの体重は、オスで20.5~29.5kg、メスで18.0~25.0kgがJKCでのスタンダードとされ、この範囲内に収まっていれば理想体重だといえるでしょう。平均体重は21~30kgほどです。
スムース・コリーの体高は、オスで56~61cm、メスで51~56cmがスタンダードとされています。個体差はありますが、オスのほうが一回り大柄な傾向にあります。
スムース・コリーの毛色は、セーブル・アンド・ホワイト、トライカラー、ブルーマールの3色が認められています。すべてのカラーで白いコリーの斑を持ちますが、全身がホワイトなものやホワイトが優勢なものは好ましくないとされています。
セーブル・アンド・ホワイトMartin Capek/shutterstock.com
Jne Valokuvaus/shutterstock.com
Golland/shutterstock.com
スムース・コリーが成犬になるまでの期間は、12カ月から15カ月程度です。大型犬のため、小型犬や中型犬と比べると成犬になるのに時間がかかります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
スムース・コリーは、外敵を警戒するという牧羊犬らしい性質から、ちょっとした刺激で吠えることがあります。吠えるのは、仕事をこなすうえで必要なことだったというわけです。
声は大きめでよく響きます。吠えない個体もいますが、通常は無駄吠えをさせないためのしつけが必要です。
スムース・コリーには、遺伝性の病気が少なくありません。コリー眼異常に代表される遺伝性疾患を避けるためには、しっかりと遺伝病対策をとっているブリーダーから子犬を迎えるなど、配慮が必要になってくるでしょう。
病名 | 時期と症状 | 治療費 |
---|---|---|
コリー眼異常 | コリーと名のつく犬種に見られる目の病気。重度になると失明することもある。先天性の疾患であり、治療法は存在しない。 | 不明 |
進行性網膜萎縮症 | 網膜が変性・萎縮して正常に働かなくなり、視力が低下する病気。遺伝性のものであり治療法は存在しない。 | 不明 |
下痢 | ストレスからくる下痢。 | 8千円~ |
膿皮症 | ブドウ球菌が異常に繁殖することで皮膚が化膿する病気。 | 1~5万円 |
肘関節脱臼 | 大型犬に多く見られる、肘の関節が脱臼してしまう病気。 | 15万円~ |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
また、暑い季節には熱中症の対策も必要です。犬は気温22度、湿度60%を超えてくると熱中症のリスクが出てきます。
暑い日は日中の散歩を避け、気温の下がった時間帯にします。アスファルトは、一度触って温度を確かめましょう。
留守番をさせるときに部屋のエアコンを切ったり、エアコンのついていない車内に放置したりすることも大変危険です。
スムース・コリーは臭いがきつい犬種ではありません。被毛が短い分汚れが落としやすく、汚れによる臭い対策もしやすいでしょう。
膿皮症などの皮膚病にかかると臭いがきつくなりますので、被毛のお手入れをしながら気にかけてあげることが大切です。
スムース・コリーは家族と一緒に過ごすことが大好きなので、室内で飼うのが望ましい犬種です。熱中症対策という観点からも、部屋の中で過ごすことを前提に、室内でトイレができるようにしつけておきましょう。
体の大きさから、飼うにはそれなりのスペースが必要になります。かじられたら困るものや、飲み込んでしまいそうなものは届かない場所に収納し、キッチンなど入ってはいけない場所はフェンスで仕切ります。自由に走れる庭があれば理想的です。
スムース・コリーは牧羊犬ですので、一日中牧場を走り回れるほどの体力があります。運動量も多めで、散歩は1日1時間を2回してあげましょう。散歩のほか、広い場所を走り回ることも大好きです。時々は広々としたドッグランなどに連れていき、思う存分走らせてあげると喜びます。
運動不足はストレスになり、スムース・コリーはストレス性の下痢をしやすいため、運動不足にならないよう気をつけましょう。
成長に合わせた総合栄養食を、記載量の通りに与えていれば問題ありません。成長途中である子犬のうちは、丈夫な体を作るためのカルシウムやタンパク質が多く必要です。エネルギーを効率的に吸収でき、なおかつ消化のいい子犬専用のフードを与えましょう。
成長が止まったら、成犬用のフードに切り替えます。成犬に栄養を与えすぎると肥満の原因にもなります。子犬用のフードでは栄養過多になってしまいますので、適切な時期に切り替えるのが重要です。ドッグフードに記載されている規定量を1日2回に分けて与えます。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
スムース・コリーには年に2回、春と秋に換毛期があり、この時期は特に抜け毛が多くなります。換毛期を迎えたら毎日ブラッシングをしてあげましょう。ラフ・コリーと比較すると、毛が短いぶん、ブラッシングはしやすいといえます。
スムース・コリーは大型犬なので、日本の住宅にあるお風呂で洗うのは少し窮屈かもしれません。庭や屋外でも洗える環境だと、シャンプーしやすいでしょう。お風呂に入れる前にはブラッシングをして、ある程度汚れを落としつつ毛並みを整えておきます。
シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。
子犬と成犬それぞれのお風呂の入れ方について紹介します。
スムース・コリーの子犬のお風呂の入れ方牧羊犬として広い牧場を走り回っていたスムース・コリーは、散歩が好きな犬種です。散歩は毎日朝夕の2回、1回につき1時間程度は連れていってあげましょう。
歩くだけではなく、一緒にジョギングをするなど、軽めの運動を取り入れるとより効果的です。
また、時々はドッグランなどで自由に走らせてあげると喜びます。旅行やハイキングなど、様々な場所へ連れていき運動させるといいです。
スムース・コリーは物覚えがよく、人間の言いたいことをすぐに理解する賢さもあり、しつけのしやすい犬種です。覚えがいいことに加え、やや飽きやすい面もあるので、しつけは手早く短時間で終わらせましょう。
ですが厳しく叱るとそれがトラウマになってしまい、萎縮してしまうことがあります。スムース・コリーの繊細な部分をよく理解しながら、室内や街中で問題なく暮らしていけるよう、しっかりと教えていくのが大切です。
大型犬は何かあってからでは遅いので、大型犬を得意とするしつけ教室へ預けたり、プロの手を借りたほうがいいでしょう。
室内で犬を飼うときに重要なのがトイレのしつけです。スムース・コリーの子犬を迎えたらすぐにトイレのしつけをしましょう。大体は1週間もあれば覚えます。
もし、里親制度や保護犬譲渡制度を利用して成犬を引き取るのであれば、子犬以上に根気よくしつける覚悟が必要です。ただ、スムース・コリーは飼育頭数自体が非常に少ないため、成犬を引き取る機会はあまりないかもしれません。
スムース・コリーは外敵から羊を守ってきたため警戒心が強く、音や気配を警戒して吠えることが多い犬種です。犬が何を警戒しているかを察知して、無駄吠えをやめさせるしつけが必要になってくるでしょう。
子犬の時期は牧羊犬としての習性から噛むことがあります。通常は自然にやらなくなりますが、もし成長しても噛むようであれば、噛み癖をつけないしつけを行います。
犬の行動をコントロールするための「待て」は、いたずらをやめさせるときなどにも役に立つしつけです。ドッグランやドッグカフェ、動物病院など、社会性を求められる場所でも効力を発揮します。
スムース・コリーのような大型犬は、周囲の人や犬を怖がらせないためにも、しっかりと「待て」を教えましょう。
「待て」は、「おすわり」や「伏せ」ができることが前提のしつけです。「待て」の前に、「おすわり」「伏せ」のトレーニングをしておきます。
犬を飼うと、1匹で留守番をさせる場面が必ず出てきます。しかし、もともと群れで行動する習性のある犬は基本的に留守番が苦手です。犬が寂しさや不安を感じていたずらをすれば、後で困ったことになります。スムース・コリーのような大型犬であれば、なおさらです。
不安な気持ちで過ごすのは犬にとってもよくありません。留守番をさせるとき、犬も人も安心できるようにしつけましょう。
留守にする前に犬が快適に過ごせるよう夏や冬などはエアコンを効かせ、飲み水をたっぷり用意しておきます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619