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性格:素直で飼い主や家族に従順
寿命:8~10歳
体重:42~50kg
体高:56~68cm
毛色:ブラック
値段相場:ペットショップおおよそ40万前後、ブリーダー20~30万円
国際的愛犬団体である、一般社団法人ジャパンケネルクラブによると、ロットワイラーの起源は古代ローマ時代にさかのぼり、最古の犬種のひとつだとされています。
大型で力強い体形をしていることから、家畜を追いたてたり人間を護衛したりする使役犬として活躍してきました。
見た目のイメージとは打って変わって、温厚で落ち着きのある性格で、人間の子供と遊ぶのが好きな一面もあります。飼い主や家族に大しては非常に忠誠心が強く、周囲への用心深さも持ち合わせた犬種です。
ロットワイラーに似た大型犬としては、グレートデーンやドーベルマンなども、穏やかで従順な性格をしています。特に、ブラックカラーのドーベルマンは体形の違いこそあるものの、ロットワイラーと良く似た外見です。
ロットワイラーの平均寿命は8~10年とされています。短めですが、大型犬としては一般的な寿命です。
メスなら42kg、オスであれば50kg程度が理想体重だとされています。ロットワイラーの平均体重は45~50kgになります。個体差はありますが、メスよりもオスのほうが大柄であることが多いです。
ロットワイラーの平均体高は、61~68cmです。
体高もメスよりオスのほうが高めの傾向にあります。オスであれば65~66cm、メスであれば60~61cmが理想的な体高です。
ブラックがベースになり、赤茶色のタン・マーキングが頬や口まわり、のど、胸部、脚、目の上、尾の付け根下に見られます。
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大型犬は小型犬に比べて成長のペースがゆっくりです。ロットワイラーの場合、約1年半かけて成犬になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ロットワイラーは基本的に穏やかな性格なので、日常生活においてはうるさく吠えることはありません。
ただし、警戒心が強いため飼い主や家族に対して危険を感じたときなどは、大きく鳴いて知らせることもあります。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
股関節形成不全 | 骨盤に炎症が起こることで傷みが生じ、歩行が不安定になる。成長期に起こりやすい。 | 手術片側15万円程度 |
肘関節形成不全 | 肘関節に炎症が起こることで痛みが生じ、前脚に体重をかけにくくなる。成長期に起こりやすい。 | 不明 |
皮膚炎 | 細菌や真菌などによって皮膚に炎症が起こることでかゆみや湿疹が出る。免疫力が落ちているときに起こりやすい。 | 診察、検査、薬代合計で1万円前後 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
前十字靭帯損傷 | 膝の靭帯が切れてしまい、曲げ伸ばしが困難になる症状。加齢や肥満によって起こりやすい。 | 40万円前後 |
拡張型心筋症 | 心臓の筋肉が薄くなり、収縮ができなくなる。加齢によって起こりやすく、症状が進むと呼吸困難に陥ることもある。 | 不明 |
骨肉腫 | 骨に腫瘍が発生すること。四肢に見られ、進行すると歩行困難になる。中高齢に発生しやすい。 | 30~40万円 |
胃捻転 | 胃がガスで膨れ、ねじれてしまうこと。よだれを垂らしたり、嘔吐したりする。原因ははっきりしていないが、加齢により起こりやすい。 | 18万円~ |
白内障 | 目の水晶体が白くにごり、視力が低下すること。さまざまな原因があるが、加齢もそのひとつ。 | 20~25万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ロットワイラーは被毛が黒いため、熱を吸収しやすい犬種です。暑い時期は熱中症にも注意しなければなりません。
一般的に犬は気温が22度、湿度が60%を超えると危険だといわれています。この時期はなるべく朝夕の、涼しい時間帯に散歩するのが望ましいです。
ロットワイラーの場合は、白いTシャツを濡らして着せるのも熱中症対策になります。
また、車の中は高温になりやすいため、車内に置いてでてしまうと熱中症にかかりやすく、命にかかわることもあります。決して犬だけを置いて出てしまわぬよう注意しましょう。
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ロットワイラーは垂れ耳なので、お手入れを怠ると汚れがたまり、臭うことがあります。
また、唇が垂れているのでよだれも多めです。皮膚によだれがついたままだと、雑菌が繁殖して臭いの原因となってしまいます。
口周りはよく拭いてあげましょう。
ロットワイラーは暑さ・寒さ共に弱いので、室内飼いが望ましいです。大型犬ということもあり、ある程度部屋の広さがないとストレスが溜まってしまいます。
運動できる庭があれば、なお理想的だといえるでしょう。
力が強く護衛本能がある犬種のため、しつけができていないと人に襲いかかるなどの、トラブルに発展する危険もあります。
これらの理由から、犬の飼育初心者には向きません。飼育に慣れている方も、子犬の頃からしっかりと主従関係を築くことが重要です。
生後10カ月くらいまでは関節が弱いため、過度な運動は避けるようにしましょう。
落ち着けるスペースの確保やしつけには、ケージの活用も有効です。ロットワイラーは大型犬なので、子犬であっても大型犬用のケージを用意しましょう。
ロットワイラーの活動量は飼育の環境や個体の性格によってバラバラです。基本的には各メーカーが提示する適正量に従って与えますが、肥満にならないように調整しながら与えましょう。
成犬用のドッグフード選びのポイントは、筋肉を維持するための良質なたんぱく質や、骨や関節を守るためのグルコサミンやコンドロイチンなどが配合されているものが、良いとされています。
一度に大量に与えると胃捻転の恐れもあるので、給餌回数は1日に2回が理想的です。
生後18カ月までの子犬に関しては、成犬になるために必要な高栄養の子犬用フードを選びます。
具体的には、成長期に必要なたんぱく質や免疫機能を高める、ビタミンEなどの抗酸化成分が配合されているものが望ましいです。メーカーの表示に従い、適切な量を1日に3~4回に分けて与えましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく・ニラ・玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ロットワイラーの毛はダブルコートと呼ばれ、アンダーコートとオーバーコートの二重構造です。
換毛期は春と秋に訪れますが、特に抜け毛が多いのは春です。冬の寒さから身を守っていた毛が、一気に抜けます。
抜けた毛がほかの毛にからまってしまうと蒸れて不衛生になってしまうだけでなく、細菌が繁殖して皮膚炎の原因になる場合もあります。
そうならないためには、マメにブラッシングを施すことが大事です。ピンブラシを使い、皮膚を刺激しながらブラッシングすると血行も良くなります。
ロットワイラーの被毛はダブルコートであるため抜け毛は多めです。清潔で美しい毛並みを保てるように、ブラッシングだけでなく定期的にお風呂にも入れてあげましょう。
お風呂に入れる前準備として、ブラッシングをしておくと汚れが浮き、洗いやすくなります。
シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。
ここでは、ロットワイラーのお風呂の入れ方を子犬の場合と成犬の場合、それぞれで紹介します。
ロットワイラーの子犬のお風呂の入れ方ロットワイラーは体力があるので、運動をしたいという欲求が強い犬種です。散歩して適度な運動をさせることで、健康的な肉体を保つことができます。
散歩時間は1日に1~2時間程必要とし、最低でも朝と夕の1回ずつ行くのが理想的です。
ただし、骨格がまだ弱い子犬の時期は、負担がかからないようあまり激しい運動は避けるようにしましょう。
散歩が足りないと、ストレスから人に対して攻撃的になってしまう場合もあります。また、運動不足から肥満になり、さまざまな病気を引き起こしてしまうこともあるので、注意しましょう。
穏やかで優しく、賢さも兼ね備えているロットワイラーですが、護衛本能が強い一面があります。場合によっては飼い主以外の人に対して攻撃的になってしまうこともあるので、しつけはとても大事です。
大型犬は、プロのドッグトレーナーにもしつけ指導をお願いた方がいいでしょう。飼い主にも勉強になることばかりです。
ここではロットワイラーの「トイレ」「吠え」「噛み癖」「散歩」「待て」のしつけ方法を紹介します。
トイレのしつけは子犬、成犬を問わず、犬を迎えたらすぐに行うのが基本です。
しつけの開始時期が遅れると、どこでも排泄して良いと思い込んでしまう可能性があり、トイレの場所を認識させるのが難しくなってしまいます。
ただし、1歳以上の成犬になると子犬に比べて排泄回数が少ないため、その分だけトレーニングに時間がかかることを覚えておきましょう。
保護犬を迎える場合は環境がガラッと変わるため、さらに時間を要する場合がありますが、根気よくしつけすることで覚えるようになります。
また、先住犬がいるなどで多頭飼いになる場合は、先住犬の性格を重視しましょう。トイレが共有できるようであれば同じ場所でしつけしますが、先住犬のテリトリー意識が強い場合は、別のトイレ場所を新たに設置する必要があります。
トイレのしつけ方は、以下の手順を参考にしてみましょう。
ロットワイラーはもともと使役犬として活躍してきた歴史のある犬種です。そのため、人間に何かを知らせるときや、テリトリーに何者かが入ってきたときに警戒して吠えてしまうことがあります。
しかし、きちんとしつけをしないと来客時などでも吠えてしまうことがあり、トラブルになりかねません。子犬の頃から家族以外の人と過ごす時間を作ると、次第に慣れて吠えなくなることがあります。
以下のような方法を参考にして、吠えて良いときと悪いときを教えましょう。
ロットワイラーは基本的に穏やかな性格ですが、防衛本能が強いため、ときには噛むという行為におよぶ場合もあります。
また、十分に運動できていなかったり、飼い主とのコミュニケーションがとれていなかったりすると、ストレスから噛むということも考えられます。
小型犬と違い、噛む力も強いので、重大なトラブルに発展しないようにしっかりしつけしなければなりません。
以下の方法を参考にして、なるべく早い時期から噛み癖を治しておきましょう。
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ロットワイラーのような大型で力が強い犬種は、飼い主がコントロールできてこそ、本来の従順で忠誠心の強い犬へと育っていきます。
早い時期に「待て」を教えることは、主従関係を上手に築くうえでとても大切です。
トレーニングは以下のような方法で行いましょう。
人間と犬との生活において、犬の留守番は避けては通れません。留守番に慣れていないと、ストレスや不安で暴れてしまうこともあります。
特にロットワイラーのような大型犬が留守中に暴れると、部屋が散らかったり物が壊されたりして大変です。
以下の方法で、留守番も日常生活の一環だと認識させるようにしつけましょう。
普段から飼い主の姿が見えない時間を作ることも大事です。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619