- 週間ランキング
○スウィートチョコレート100g…460~650mg
○ダークチョコレート…460~650mg
○ベーキングチョコレート…1,300~1,600mg(砂糖を含まないパン焼き用チョコレート)
この表によると、例えば体重が3kgの猫の場合、スウィートチョコレートの致死量は30gです。一般的な板チョコレートの量は50gなので、1枚食べてしまった場合は、すでに致死量を超えてしまっていることになります。
ちなみに同じチョコレートでも、テオブミンの含有量は異なります。そのため同じ量を摂取しても、ミルクチョコレートの場合は死亡する可能性が低くても、よりテオブミンを多く含むベーキングチョコレートを食べた場合は中毒や死亡の可能性は高くなります。
人間の場合、コーヒー1杯で夜眠れなくなってしまったり、動悸がしたりする人がいます。その一方でコーヒーを飲むとよく眠れるという人もいます。人間の場合でも同じものを摂取して違う反応が見られますが、猫も1匹1匹それぞれ体質が違います。
ここでは一般的に言われている中毒症状が出る摂取量と致死量を取り上げましたが、これはあくまでも目安です。少量のココアであったとしても個体によってはより早くより強烈に中毒症状が現れたり死に至る危険性があるので、絶対にカカオ製品は愛猫には与えないようにしましょう。
Nalaphotos/shutterstock.com
飼い主が自ら与えないとしても、猫がうっかりココアを口にしてしまう可能性は否定できません。では、どんな状況で愛猫がココアを口にしてしまう可能性があるのでしょうか。
いくつか考えられる状況について考慮しておきましょう。
飼い主が食べているものを愛猫に与える習慣がある場合、直接ココアを飲ませることがなくても、ココア(カカオ)を体内に取り込んでしまう可能性があります。
例えば、チョコレート味のパウンドケーキや、チョコ味のかかったコーンフレークなどを与えてしまうことによって、テオブミンを摂取することになります。
そもそも人間の食べ物を愛猫と共有するのはふさわしくありませんが、もし与える場合は、ココアが入っていないか、カカオが原料として使われているものが含まれていないかを必ず確認するようにしましょう。
お菓子作りなどをしていて、ココアパウダーを床にこぼしてしまった時に、猫が来て舐めてしまう可能性があります。
また、チョコレートやチョコ味のクッキーなどを食べこぼして床に落としていることに気づかず、それを愛猫が拾って口に入れて飲み込んでしまうことがあります。
ココアに限らず、飼っているペットが口にしてはいけない食材を扱う時には十分気をつけましょう。こぼしたり、落としてしまった時にはすぐに掃除し、取り残しがないように気をつけましょう。