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・呼吸促拍、息が荒くなる
・けいれん、体の震え
・うっ血、出血
・興奮状態、落ち着きがなくなる
カフェインの致死量は「体重1キロ当たり150mg」とされています。これは、体重1キロの小型犬がエスプレッソコーヒーを1杯飲むと危険という量です。体重10キロの柴犬の場合、コーヒー1リットルが危険ラインになります。
一気に中毒症状が起こるリスクが高まる量について言えば、かなりの程度飲まないと症状は表れません。苦みの強いエスプレッソコーヒーを犬が喜んで飲むこともあまり考えられないため、犬がカフェイン中毒を起こす危険性はそれほど高くないと言えます。
しかし、カフェイン中毒の治療法はありません。毒性というよりは、覚醒作用や興奮作用による中毒症状であるため、対症療法が主な治療になります。血液検査や尿検査を受けて調べるのが一般的ですが、症状が顕著に認められる場合は催吐や胃洗浄が施されます。
飼い主が自分で処置するよりは、一刻も早く動物病院を受診する方が賢明です。診察を受ける際は犬が飲んだ飲み物や食品のパッケージを持っていくと、より正しくスムーズな診察を受けられます。
カフェインはお茶や紅茶、コーヒーなどの飲み物に含まれているというイメージがほとんどかもしれません。ところが、紅茶クッキーやコーヒーゼリーなど、カフェイン入りの食品や食材も多数存在します。
これらは砂糖を含んでいることが多いので、犬が甘さに誘われて口にしてしまうことがあります。紅茶やコーヒーを避けていれば大丈夫と思っていると、思わぬところでアクシデントが発生するかもしれません。