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Kuznetsov Alexey/shutterstock.com
では、とにかく冷房をガンガンに効かせて部屋を冷やしておけば、ワンちゃんが熱中症にかかることはないのでしょうか?
確かに、熱中症のリスクは室温を下げることで大幅に減らせますが、今度は冷房にまつわる体調不良や健康リスクが発生します。
夏の暑い日には、冷房ガンガンに効かせた部屋でゆっくりするのが最高ですが、ワンちゃんにとっては体調を壊してしまう理由になってしまうことがあります。
「冷房病」にかかってしまうと、ワンちゃんも人間と同じように様々な体調不良を起こしてしまうのです。
外気温との激しい落差によって自律神経が乱れて体調不良になったり、冷房が直接当たる場所に長時間いることや冷えすぎた床に体をずっと当てることで、体温が下がり過ぎて適切な状態に保てなくなったりします。
冷房によって体調を壊してしまうと、ワンちゃんは夏バテと同じように元気がなくなったり食欲不振などに陥ります。
全くもって人間と同じような体調不良ですが、ワンちゃんも恒常性を維持して生きる動物であるため、極端な体温の上下には非常に弱いのです。
冷房によって過度に不調に陥った場合は、下痢や嘔吐に苦しんだり、息を快適にすることができず、咳や荒い息になったりすることもあります。
“鼻が濡れていると健康の証”と言いますが、体調を崩した場合は鼻水がやたらと出るケースが見られます。
熱中症になりやすいのと同じように、体の小さいワンちゃんは冷房による体温低下の影響も受けやすい状態にあります。
体が小さく発熱量が少ないため、中型犬や大型犬に比べて体温が下がりやすく、エアコンの風を直接受け続ければ、簡単に下痢や食欲不振になってしまいます。
留守中にエアコンをつけっぱなしにして出かけた場合、人間によっては快適な温度に設定しているのに、ワンちゃんにとっては家の中が冷えすぎてしまうことがあり、気がつけばゲージの中で凍えていることも決して珍しくありません。
基本的に、小型犬は暑さにも寒さにも弱く、こまめに世話してやらなければ簡単に体調不良になってしまうことを忘れないでください。
体を温めるために外に出してやるのも一つの方法ですが、真夏日や猛暑日であれば、ほんの少し外に出るのも危険という場合もあります。夏場も冬場もやはり、人手でこまめに世話してやらなければ健康的な環境はなかなか作り出せません。