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これは寝ているときも同様です。
猫と触れ合うときは、適切なタイミングを計る必要があるんですよ。
獲物を狙う猫の習性から、顔の周りは長短様々なヒゲというセンサーがたくさん生えています。
猫は視線を向けられるのを本当は嫌がるのをご存じですか?
家庭の猫でも、飼い主さんとの関係は主従関係ではありません。
おそらく永遠に限りなく「敵」に近い存在です。
猫にとっては飼い主さんの存在は大きな猫という認識とも言われており、争いにならないのは自分よりも体格が大きいからということなのです。
そんな敵の存在から親しくなるためには、友達といった関係になるしかありません。それには猫の背後や猫の正面は避けて接触する方が、猫にとっては安心なんです。
親猫は子猫を運ぶときに必ず首を加えて移動します。
それと同じように、成猫でも頭の後ろの首の部位は、マッサージをする上でも生体的に感覚が鈍いところなので、ここがマッサージのツボとして、初めはここから触りましょう。
尻尾というのは多くの動物では触られるのを嫌いますが、猫の場合は感情も表す道具でもあるので、猫をマッサージ、撫でるときは首から背中、尻尾までトータルの部位を撫でるのが正しい方法です。
揉んだり掴んだりせずに、被毛を滑らせるようにしてください。
毛を逆立てるようにすると、せっかく自分でお手入れをしたのに乱されることになるので、マッサージどころが猫はいら立ちを覚えるでしょう。
「ゴロゴロ」という声を上げるのは動物学的に謎なのですが、猫の顎の下を触って喜ぶ猫は実はそう多くありません。
心を許していない相手には手を下にやっただけで噛みついてくる子もいます。
指は先端が丸くても猫には巨大な棒に見えますから、手を猫の顔の前に差し出すのは基本的にNGだと思っておきましょう。
PHOTOCREO Michal Bednarek/shutterstock.com
どの猫でも共通して喜ぶマッサージのツボがあります。
雄雌で異なりますが、雄猫は額と耳の後ろ、雌猫は、尻尾の付け根です。
自分でグルーミングしても届かない場所であり、オスの顔をメスが舐めるとき、この辺りを熱心に舐めていることが多いです。
ここを軽く優しくポンポン叩いて額、首筋、背中の部位を順番に撫でてあげると非常に喜びます。
避妊した猫でもほとんどの場合同じような態度です。
猫が座っている時は、後ろから優しく背中を撫でても良いですね。
経験上、この尻尾の骨と背骨のつながる箇所は、気持ちの良いツボになっていますね。もちろん雄にはあまり効果がない場合もあります。
Vika Hova/shutterstock.com
食事を終えてすぐや、一緒に遊んで興奮しているときはなるべく触らないでおきましょう。
遊びも食事も獲物を捕らえた行動の代替え行為ともいえるので、どちらも猫は目の前の物体を噛む可能性が高いです。
また猫の弱点である脇や後ろ足の付け根、敏感な猫ではお腹も触られるのを嫌がりますよ。
猫は嫌がる場所を飼い主さんに触られても怒って噛みついたりはしませんが、それは我慢しているに過ぎないのです。
尻尾の動きを見て左右に振っていたり、時々尻尾を床に対して上下に動かしているなら、やめてあげた方が良いかもしれません。
また、猫が自分からすり寄ってきたときなどは素直に受け入れてあげることも大切です。
基本的には、猫は常に接触を好む生き物ではないので、普段はそっとしておくのが賢い飼い方かもしれません。