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性格:愛情深く従順、陽気で活発
寿命:9~15歳
体重:9~9.5kg
体高:39cmを越えない
毛色:ブラック&タン、ブラック・グリズル&タン
値段相場:希少犬種のためペットショップ不明、ブリーダー10~30万円、ブリーダー直販のペットショップ10万円~
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ウェルシュ・テリアはイギリスのウェールズ州が原産の犬種です。元々狐、アナグマ、カワウソなどを狩るために用いられていました。勇猛さもありますが攻撃的ではなく、愛情深く活発で遊び好きな性格をしています。
頑固で負けず嫌いな一面もあるため、家族には愛情深く接しますが、見知らぬ人やほかの犬にはやや警戒心を抱きやすいタイプです。
ノーフォーク・テリアやオーストラリアン・テリアなど、同じテリア種は数多くありますが、愛情深く活発、怖いもの知らずな性格は共通しています。見た目も似ていますが、種により足の長さが異なります。
小型犬であるウェルシュ・テリアの平均寿命は約9~15年です。
同じ小型犬の平均寿命と比べても、ほぼ同程度といえるでしょう。平均寿命は目安であり、実際の寿命には個体差があります。なるべく長く一緒にいられるよう、適度な運動や食事など、健康維持に勤めましょう。
ウェルシュ・テリアの平均体重は、小型犬のなかでもやや大きめの9~9.5kgです。
個体差はありますが、オス・メスどちらも同程度の大きさになります。一般的に成犬となった時点での体重が理想体重といわれ、ウェルシュ・テリアであれば約9kgが理想的な体重です。
ウェルシュ・テリアの体高は、39cmまでが理想とされています。
体長よりも体高の方がやや大きく、筋肉質なスクエア型をしています。頭頂部は平らで、はっきりとしたストップがないのも特徴です。
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、黒地に茶色がまだらになっているブラック&タン、黒地に灰色などが混じったブラック・グリズル&タンの2種類です。
バランスの良いものが好まれ、飛節から下にブラックなどが見られると、ドッグショーでは認められないことがあります。
ブラック&タンRadomir Rezny/shutterstock.com
Zanna Pesnina/shutterstock.com
小型犬であるウェルシュ・テリアは、8~10カ月ほどで成犬となります。犬の成長期は2段階あり、生後2カ月までは急速に成長し、その後はゆるやかに成犬へと育ちます。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
活発で勇猛果敢なウェルシュ・テリアは、興奮したり警戒心を抱くと吠えやすい傾向があります。負けず嫌いでもあるので、子供やほかの犬に吠えることのないよう、きちんとしつけをしておきましょう。
ウェルシュ・テリアは、遺伝性の病気にかかる心配はほとんどありません。かかりやすい病気は以下の通りです。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
外耳炎全 | 垂れ耳の犬に多く、蒸れやアカなどが溜まり炎症を起こす。頻繁に頭をふる、痒み、異臭などの症状がみられる。 | 約3千円(通院) |
膝蓋骨脱臼 | 膝の皿が脱臼し、歩行が難しくなる。初期は指で押せば戻ることもあるが、悪化するとうずくまって歩く、足を引きずるなどの症状がみられる。 | 約26万円(入院・手術込) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ウェルシュ・テリアは寒さに強く暑さには弱いので、気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
体が熱いなどの症状が見られた場合には、エアコンの利いた部屋や扇風機の前など、涼しい場所へ移動させます。
体を冷やすため、水に浸す、濡れタオルを首や脇に巻くなどの対処をし、動物病院へ連れていきましょう。熱中症を避けるためにも、暑い時期の散歩は早朝や夜などが理想です。
垂れ耳が特徴であるウェルシュ・テリアは、耳の中が蒸れたり炎症を起こしたりすることで、独特な臭いが生じることがあります。
口回りの被毛が長いため、食後の汚れなどが臭いの元となることもあります。臭いを予防するため、日頃のケアで清潔にしておきましょう。
ウェルシュ・テリアは愛情深い犬種ですが、負けず嫌いな一面もあり、子供には強い態度を取ることもあります。相性や個体差もありますが、家族全員でしつけに臨むようにしましょう。
飼い主以外には警戒することが多いので、散歩の際は必ずリードを使い、ほかの犬とけんかにならないよう注意が必要です。
また、筋肉質で力が強いので、リードは必ず大人が持つようにしましょう。
活発でとても運動が好きなウェルシュ・テリアは、骨や筋肉の育成に役立つ栄養素から選びましょう。
特に子犬時代はこれから成長する大事な時期なので、動物性たんぱく質、カルシウム、ビタミンなどを豊富に含んだフードを選びます。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的は1日2回、食べる量やスピードにより調整してください。運動量によっても与える量は変わりますので、様子を見ながら与えるようにします。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ウェルシュ・テリアの被毛は硬く、針金状の上毛と下毛を持つダブルコートですが、抜け毛の少ない犬種です。
体も大きくはないので、室内でも抜け毛を気にせず飼いやすいのが特徴です。しかしトリミングや毎日のケアを怠ると毛が伸び続け、カールした被毛が絡まりやすいので注意しましょう。
ブラシに慣れないうちは嫌がることが多くありますが、子犬時代から少しずつブラッシングをし、徐々に慣れさせておきましょう。ピンブラシやコームなどを使い、少しずつとかすのがオススメです。
ウェルシュ・テリアのお風呂は、月に1回程度行います。子犬をお風呂に入れる際は、生後2カ月で予防接種を受けた2週間後が目安です。
活発で運動量の多いウェルシュ・テリアは、散歩や運動が大好きな犬種です。
1回30分以上の散歩を1日2回行い、休日などはドッグランなどで思い切り走らせると良いでしょう。
運動する時間が少ないと、ストレスによる攻撃性、肥満といったトラブルにも繋がりやすくなります。
ウェルシュ・テリアは、家族に従順で愛情深い犬種ですが、警戒心が強く頑固な面があります。そのため、しつけはやや難しいタイプともいわれています。
プライドが高いこともあるので、しつけは叱るよりも褒めて伸ばしましょう。
どの犬種にもいえますが、犬のしつけとは傷みや恐怖を伴うものではありません。繰り返し訓練して覚えていくものなので、強く叱ったり手を上げたりするのではなく、褒めたりご褒美をあげたりしましょう。
子犬を迎えたら、すぐにトイレをしつけるようにします。トイレの場所をしつけておかないと、どこでも排泄してしまう、隠れて粗相をするなどの問題行動に繋がります。
成犬にしつけ直す際も、基本的には子犬と同じ手順です。
ウェルシュ・テリアは警戒心が強く、見知らぬ人やほかの犬に吠えやすい犬種です。放っておくと無駄吠えに繋がるので、吠えたその場でしつけをしましょう。吠えた際に叱るのではなく、静かになったら褒めるのがコツです。
子犬は本能で甘噛みをしますが、放っておくと噛み癖がついてしまいます。また、怖いもの知らずで警戒心の強いウェルシュ・テリアは、興奮したり何かを守ろうとする場合も噛みつきやすいです。
「待て」をしつけておくと、外出時の行動を制御するだけではなく、ほかのしつけにも役立ちます。トイレトレーニングと合わせて、率先して覚えさせるようにしましょう。
「待て」のしつけも、成功したらすかさず褒めるのがコツです。
家族には従順なウェルシュ・テリアですが、突然の留守番などでパニックになると大きなストレスとなります。部屋中を荒らしたり粗相をしたりすることもあるため、少しずつ留守番にも慣れさせるしつけが必要です。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619