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があげられます。
鼻涙管とは、目と鼻をつなぐ管のことです。通常はこの鼻涙管を通って、涙が鼻に流れていきます。しかし、鼻涙管が詰まってしまうと、涙が鼻のほうに流れずに目の周りに溢れ、目の周りの毛が常に濡れた状態になります。
鼻涙管に異常を越しているかどうかは、動物病院で診てもらえます。フルオレセインという薬液を目に垂らして、3~5分以内に花の周りに薬液が見られれば鼻涙管は詰まっていませんが、薬液が見られないなら鼻涙管が閉鎖しているということになります。
毛が長い犬種や、多い犬種は目に毛が入ってしまったり、逆さまつげがあることにより、眼球を刺激します。
このような眼球への刺激や、傷ができることによって、炎症が起こり結膜炎になると涙が出て涙やけを起こすこともあります。結膜炎になると、目やにや涙やけの症状だけでなく、角膜が白く濁ったり、茶色い色素沈着が起こることがあります。
水分の摂取量が少ないと、体内の水分が足りなくなり、老廃物が排泄物と一緒に排出されません。そのため、目や耳、毛穴などから老廃物が出てきます。
十分な水分を取り、しっかりと運動をして代謝を良くしなくてはいけません。
日頃から愛犬がしっかり水分を取っているかチェックしてあげましょう。あまり水を飲みたがらない場合は、ドライフードからウェットタイプのフードに変えてみることもできます。ウェットタイプのフードは、栄養とともに水分も摂取できます。
犬も人間と同じ様に、花粉や食べ物に対してアレルギー反応を起こす犬もいます。
花粉症の場合、散歩などで決まった場所に行くと涙が出たり、また決まった季節に涙が出るなどします。
食べ物については、ペットフードの品質がもともと悪かったり、開封後酸化してしまい、ペットフードの品質が落ちアレルギー反応を起こすことがあります。
また、アレルギー源となる原材料が使用されているペットフードを食べることによって、アレルギー反応が出ることがあります。そのアレルギー反応の1つとして、目がかゆくなり涙が出てくることがあります。
また、もう一つのアレルギー反応として、皮膚がかゆくなり、目の周りを掻いたときに目に傷がつきそれが原因になって涙やけを起こすこともあります。
子犬は皮膚や粘膜が弱く、保護するために涙も多く分泌されます。診察してもらっても何も原因が見当たらないなら、子犬だからかもしれません。成長していくうちに涙の量が自然に減っていくなら様子を見て大丈夫でしょう。
逆に老犬になると、涙の分泌量のコントロールがうまくできず、涙が多くなることがあります。さらに、目から溢れた涙で常に毛が濡れていると、細菌が繁殖し涙やけがひどくなることがあります。
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日ごろから清潔にしてあげるよう心がけましょう。気の長い犬なら、目の周りの毛を短くカットしておきましょう。
涙を流しているようなら、こまめに柔らかい布で拭いてあげましょう。目は敏感な部分で、触られるのも嫌がる犬も多くいますので、拭き取るときは、コットンやガーゼ素材の柔らかい布を使いましょう。
水で軽く濡らしても良いですし、殺菌力のあるホウ酸水を手作りする飼い主さんもいます。ホウ酸水を作るのに必要なホウ酸と精製水は、薬局で買うことができます。ホウ酸水を使用した拭き取り方法は、涙やけの予防と、涙やけになってしまった時にも効果的だそうです。
汚れた前足で、目の周りをかいた時に目にばい菌が入ってしまうと、炎症を起こしやすくなります。ですから散歩から帰った後は、足をきれいに洗ってあげましょう。
しかし、鼻涙管が詰まる流涙症の場合、予防することはできません。しかし、早期発見をすることができれば、重症化せずにすみます。涙を流していたり、身の回りの家が濡れているのに気がついたなら、早めに動物病院に連れて行きましょう。
鼻涙管のマッサージをする事で、詰まりが改善され涙やけも良くなることがあります。温めたタオルを犬の目と鼻の部分に当てて温めます。鼻涙管は目頭にあるので、その辺りを優しくマッサージします。目頭から鼻の頭にかけてゆっくりとマッサージしてあげましょう。
運動不足になると、新陳代謝が悪くなって涙を歩行も体液の流れが悪くなってしまいます。そうすると、体の中に老廃物が溜まり、涙やけを起こしてしまいやすくなります。家で飼っている愛犬に必要な運動をさせてあげましょう。また、運動した時には、しっかりと水分を取ることも大切です。
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涙やけは、自然には治らないので、原因究明することが重要です。
まずは、病院で診察して診断してもらうことで早期対処に繋げることもできます。
愛犬が涙やけを起こしているようなら、ひどくならないうちに動物病院で診てもらいましょう。
逆さまつげになっていないか、目に傷がないか、鼻涙管が詰まっていないかなどのチェックをしてもらいましょう。
もし、目に傷があったり、結膜炎になっている場合は目薬が処方されることがありますので、獣医師の指示通りにケアしてあげましょう。
添加物が多いドッグフードや脂質の高いドッグフードを与えていませんか?そのようなドッグフードは涙がドロドロになり、鼻涙管を詰まりやすくしている可能性があります。「〇〇ミール」と記載された肉の副産物が使用されているドッグフードは、タンパク質の品質が良くないと言えます。
副産物とは、市場に流通することのない骨や皮などが含まれているもので、病気になった動物の肉が使われていることもあるようです。そのような粗悪な原材料は、消化されずに老廃物となり、鼻涙管を詰まらせる原因となっていることがあります。まずは、ドッグフードの原材料にそのようなものが使用されていないかチェックしましょう。
・ドッグフードが新鮮かどうか
また、ドッグフードが酸化していませんか?パッケージを開封してそのまま開いた状態だと、ドッグフードの酸化がどんどん進みます。そのような保管方法が原因で、涙がドロドロになり、鼻涙管を詰まらせてしまうかもしれません。
添加物が多くないか、脂質が高くないか、開封後の保管方法は適切なものか、再確認してみましょう。
・愛犬がどのアレルギーなのか診断
もうひとつ重要なのは、愛犬のアレルギーを引き起こす原材料が使われていないかどうかチェックすることです。動物病院で、アレルギー検査を受け、もしある特定の食べ物にアレルギー反応を起こすことがわかったなら、この食材が使用されていないドッグフードを選ぶようにしましょう。
涙やけの原因が、愛犬のアレルギーによるものかどうか、病院で検査することができます。花粉症が原因か、または食べ物が原因か調べてもらいましょう。
アレルギー検査の結果、アレルギー源となっているものが判明した場合、そのアレルギー源をできるだけ避けましょう。ある特定の植物の花粉が原因の場合、その植物が生えているところを散歩しないようにしましょう。
ある特定の食べ物にアレルギー反応が出ているなら、その食べ物が入っているペットフードは与えないようにしましょう。
溢れ出た涙がそのままになっていると、目の周りの毛が濡れたままの状態が続き、不衛生な上、毛の色まで変わってしまいます。愛犬の目から涙が溢れていたり、目の周りが濡れていたら、柔らかいガーゼなどの布で優しく拭ってあげましょう。
目の周りの毛が長い場合は短くカットしてあげることもできます。また、逆さまつげがあって、それが目を傷つけているなら取り除いてあげるのが良いでしょう。動物病院で取り除いてもらうこともできます。
動物病院で診てもらい、鼻涙管が閉鎖していることがわかった場合、鼻涙管のつまりを改善する処置が必要になります。
一般的には、麻酔をした状態で、鼻涙管の洗浄を行います。しかし、洗浄だけでは詰まりが改善されない場合、手術が必要になることもあります。手術で鼻涙管の詰まりをとる場合、小さな動物病院ではできないことがあります。その場合は専門の大きな病院に紹介されることもあるようです。
鼻涙管の詰まりで涙やけを起こしているのであれば、命に関わるものではありませんので、獣医師とよく相談して手術するかどうかを決めることができるでしょう。しかし稀に、腫瘍ができ鼻涙管を圧迫して涙やけを起こしていることもあります。そのような場合、原因となっている病気の治療を行うことで涙やけの症状も改善されるでしょう。
犬の涙やけと呼ばれる症状について知っていただけたでしょうか。命に関わる症状では無いとは言え、愛犬が涙を流したり、目の周りの毛の色が変わって外見が変わってしまったり、さらには皮膚炎などになってしまう恐れのある症状です。
日ごろからよく観察し涙が溢れていたらこまめに拭ってあげるなど、目の周りが不潔にならないように飼い主さんの少しの努力で、重症化するのを防ぐことができます。可愛い愛犬を日ごろからよく見守ってあげてくださいね。