スコティッシュフォールドの特徴的な病気

スコティッシュフォールドの特徴でもある愛嬌たっぷりの折れ耳は遺伝で、『骨軟骨異形成』という症状のひとつと言われ、骨や軟骨が正常に形成されないために肢や尾の関節などに痛みが生じて正常な動きができなくなる病気です。

折れ耳であるならば、骨や軟骨は身体中にもあるものなので全身の軟骨にも異常があると言えるかもしれません。あのかわいい「スコ座り」も手足などの負担を減らし、痛みを軽減するための座り方ではないかと考えられますし、もしくは腰や股関節の形成不全のために「スコ座り」になってしまうのではないかとも考えられています。

あのかわいい「スコ座り」は骨軟骨異形成のために痛みが生じているからなのかもしれません。

スコティッシュフォールドの遺伝的な病気はどうすることもできないものの、その特徴からかかる可能性のある病気の中に『外耳炎』というものがあります。

折れ耳ゆえに耳の中が蒸れて、耳垢や細菌などが原因で、耳の中のかゆみや腫れが炎症につながり外耳炎になってしまうことがあります。外耳炎そのものは日ごろから定期的に耳に汚れや傷がないかチェックして清潔にしてあげることが大切といえるでしょう。

スコティッシュフォールドにおすすめのキャットフードを選ぶポイント

Ekaterina Brusnika/shutterstock.com

遺伝的な病気をキャットフードでどうにかすることは難しいことですが、例えば折れ耳であるがゆえに外耳炎が発症しやすなどということはあります。もちろん定期的なケアが第一条件ですが、抗炎症作用やバリア機能を高めてくれるオメガ3脂肪酸が含まれているフードを選ぶと良いかもしれません。

また、病気に弱いという先天的な問題を抱えていますので質の良い動物性タンパク質が第一主原料のキャットフードを選んであげると良いでしょう。

タンパク質は猫にとって5大栄養素の一つで、アミノ酸が鎖状につながってきます。猫にとって必要なアミノ酸は11種類でそれらは猫の体で作り出すことができないため、食事から摂らなければならないものです。

タンパク質は、しっかりとした骨、健康的な皮膚、美しい被毛、また筋肉やホルモンなど体を作るのに必要な栄養素の土台とも言えるものですからスコティッシュフォールドのような猫ちゃんには質の良いタンパク質をしっかり食事から摂って健康的な体づくりをしてあげたいと思います。

また、さまざまな病気の元となる人工添加物が入っていないキャットフードを選んであげたいと思います。

加えて、体に悪影響を与える物質から身を守るために免疫力を高めてあげることが必要です。そのためには腸内環境のバランスを整える成分が入っているキャットフードが良いでしょう。

ではスコティッシュフォールドにおすすめのキャットフードを選ぶポイント5つをまとめてみましょう。

① 第一主原料が質の良い動物性タンパク質であること。
② 抗炎症作用やバリア機能を高めてくれるオメガ3脂肪酸が含まれていること。
③ 人工添加物不使用
④ 腸内環境を整えてくれる成分が入っていること。

このような点を考慮に入れたキャットフードを選んでみたいと思います。

ファインペッツ

ファインペッツの特徴

ヒューマングレード

ファインペッツは人間が食べることができるレベルのヒューマングレードの原材料を使用しています。

中国産の原材料は・・・

品質管理に問題があるとの観点から使用していないということです。

狂牛病や口蹄疫の心配は・・・

猫にとってアレルギー性の高い「牛肉」および「牛肉関連産品」といった原材料は使用していません。

消化吸収

消化吸収率は87%と非常に高い数字となっていますので、一般的なプレミアムフードといわれるフードと比較しても倍以上といえます。毛玉を便とともに排出しても体にはしっかりと栄養は吸収されています。

製造工程のこだわり

食材の中には熱に弱いものがあるために熱処理をすることによって栄養が流れ出てしまうものがあります。そのような無駄を省くためにオーブンベイク(比較的低温でじっくり焼き上げる)後に添加や加工することによって栄養価を損なわないように工夫がなされています。

このように最高の食材を最高の状態を保ったままキャットフードにしたのがファインペッツです。

ではスコティッシュフォールドに、どのような点でおすすめなんでしょうか。①〜④と照らし合わせながら原材料をみてみたいと思います。

無添加、無着色が最大の魅力!酸化防止剤は天然由来成分のみ使用

① 第一主原料と第二原材料
第一主原料はアレルギー性の低いフランス産のアヒル肉と第二原材料はオランダ産のニシンですので動物性タンパク質がしっかり入っています。保証成分には粗タンパク質が32%と豊富に入っていますので、筋肉、臓器、皮膚、被毛など体を作るのに質の良いタンパク質が十分入っていると言えますのでスコティッシュフォールドをはじめ、全ての猫ちゃんにとってうれしい原材料だとおもいます。

②オメガ3脂肪酸
フレッシュサーモンオイルによりオメガ3脂肪酸が配合されていますので抗炎症作用を期待することができますし、アレルギー皮膚炎などの皮膚の改善、関節炎の症状の緩和、免疫力の向上など猫ちゃんにとってとても良い成分が配合されています。加えて、毛艶を艶やかにし、毛並みをサラサラにする効果もありますので特に長毛種のスコティッシュフォールドにとってはうれしい成分かと思います。

③人工添加物不使用
無添加、無着色が最大の魅力になっているファインペッツキャットフードは危険性のある「エトキシン」や「BHA」、「BHT」といったものは使用していません。酸化防止剤は天然由来成分のみを使っているので安心です。

④腸内環境のバランス
食物繊維はチコリ、マンガンオリゴ糖などに豊富に含まれています。チコリとはキク科に属する多年草で、ヨーロッパでは昔から野菜として栽培されているものです。主成分である「イヌリン」はオリゴ糖になり善玉菌の増殖を助けてくれます。それらと共にプロバイオティクスも配合されていますので腸内環境のバランスが整えられ免疫力アップにつながるでしょう。

アーテミス オソピュアグレインフリーフィーライン サーモン&ガルバンゾー

アーテミスは世界25カ国以上で愛されている、アメリカ生まれのプレミアムフードです。食事・運動・心のバランスを大切にした「ホリスティックアプローチ」をベースにして、良いフードを食べることで、体の中から健康になって自然治癒力を高め、病気になりにくくなろうという理念のもと作られたキャットフードです。ではアーテミスの特徴をいくつかみてみましょう。

アーテミス オソピュアグレインフリーフィーライン特徴

ヒューマングレード

原材料は人間が食べることができるレベルの食材を使用しています。

独自の製造方法により栄養素を逃さない!

熱に弱い栄養成分であるビタミンやミネラル、消化酵素などは高温加熱処理を行うことによって栄養素が失われてしまいます。独自の製造方法により弱熱成分をペレット調理後に常温まで冷ましてから浸透させていますので確実に栄養吸収ができる製法を用いています。

グレインフリー(穀物不使用)

一般的に食物アレルギーの原因となりやすいと言われている小麦・トウモロコシだけでなく、 米・麦類などの穀物を使用せずつくられたグレインフリー(穀物不使用)ですので本来肉食の猫ちゃんにとってうれしいキャットフードです。

このように猫ちゃんのために徹底したこだわりを持って作られているキャットフードですが、スコティッシュフォールドにどのような点でおすすめなんでしょうか。①〜④と照らし合わせながら原材料をみてみたいと思います。

オメガ3脂肪酸のDHAやEPAたっぷりのサーモンが主原料

①第一主原料
第一主原料はフレッシュサーモン、第二原材料はドライサーモンですので動物性タンパク質がしっかり入っています。保証成分には粗タンパク質が35%と豊富に入っています。

②オメガ3脂肪酸
サーモンにはオメガ3脂肪酸のDHAやEPAがたっぷり入っていますので抗炎症作用はもちろん期待できます。また、サーモンの「アスタキサンチン」により老化やガンの引き金となる活性酸素を抑制することもできますし、免疫力を高めることもできますのでサーモンは猫ちゃんにとって、とても良い原材料なんです。

③人工添加物不使用
もちろん人工添加物不使用の安全なキャットフードです。

④ 腸内環境のバランス
食物繊維に関してはえんどう豆やかぼちゃから摂取することができます。また、ガルバンゾーという日本ではひよこ豆として親しまれている食材は、特徴のある食物繊維で野菜や穀物に含まれる食物繊維と違って、血液中の脂肪をコントロールしたり、腸内に溜まった有害物質の吸収を阻害し排出させる働きを持っている興味深い食物繊維です。プロバイオティクスとプレバイオティクスをバランスよく配合することによって腸内環境を整え免疫力アップにつながっています。

シンプリー

シンプリーとは動物栄養学者との共同研究から開発されたキャットフードです。では、どのような点にこだわりがあるのでしょうか。

シンプリーの特徴

グレインフリー(穀物不使用)

腸が短い猫ちゃんにとって小麦など消化しづらい炭水化物は、消化器官に負担を与えることになってしまいます。そんなことを考慮に入れるのならグレインフリー(穀物不使用)は当然です。デリケートに作られている猫ちゃんの健康を第一に考えたキャットフードになっています。

高品質タンパク質たっぷり73%

野生の猫であっても室内飼いの猫ちゃんであってもタンパク質がたっぷり入っている必要があります。シンプリーにはサーモン、ニシン、マス、乾燥白身魚など73%もの魚が配合されているキャットフードです。

ではスコティッシュフォールドにどのような点でおすすめなんでしょうか。①〜④のポイントと照らし合わせながら原材料をみてみたいと思います。

ビタミン、ミネラルはフルーツや野菜を使用

①第一主原料
第一主原料は骨抜き生サーモンです。サーモン以外にもニシン、マス、乾燥白身魚などの魚が合計73%も配合されていますので、粗タンパク質が37.00%という高い数字になっているのでしょう。

②オメガ3脂肪酸
第一主原料のサーモン、ニシン、マスに加えて、サーモンオイルが配合されていますので、オメガ3脂肪酸のDHAやEPAがたっぷり入っていますから抗炎症作用はもちろん期待できます。脂質に関しても20.00%中、オメガ6脂肪酸1.33%、オメガ3脂肪酸3.89%も配合されているようです。特にオメガ3脂肪酸3.89%という数値は結構すごい数値だと思います。

③人工添加物不使用
もちろん人工添加物は一切入っていません。猫ちゃんの体に不必要なものは入れないという点で徹底さを感じます。

④腸内環境のバランス
マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖が配合されているのでお腹の調子を整えてスッキリをサポートしてくれます。シンプリーを食べることで腸内環境が良くなり免疫力アップにつながります。

また、キャットフードのビタミンやミネラルは人工の化学合成で作られたものを添加することが多いのですがシンプリーはニンジンやホウレンソウ、フルーツや野菜を使用することによってビタミンやミネラルなどを直接食物から吸収するように設計されています。

モグニャン

モグニャンは『ペットオーナー様の願いに寄り添う本当のフードを作りたい』という思いから、開発されたキャットフードです。そんなモグニャンのこだわりをみてみましょう。

モグニャンの特徴

たっぷりの動物性タンパク質

モグニャンの最大の特徴は白味魚を63%も使っていることです。肉食動物である猫ちゃんにとっては最高のごちそうになることでしょう。

グレインフリー(穀物不使用)

穀物が入っているキャットフードを与えると負担がかかってしまうという理由と穀物アレルギーを避けるためという理由があげられています。

ヒューマングレード

原材料は全て人間が口にする食材と同じ水準のものを使用しています。

このような特徴を持ったモグニャンですが具体的にどのような点でスコティッシュフォールドにおすすめなんでしょうか。①〜④のポイントと照らし合わせながら原材料をみてみたいと思います。

赤ちゃんの離乳食にも使われるほどの安全な白身魚を63%使用

①第一主原料
第一主原料は白身魚が63%も使われています。低脂肪で高タンパクな白身魚は消化吸収もよく優れたタンパク源として注目されています。またモグニャンて使われている白身魚は赤ちゃんの離乳食にも使われるほどの安全な白身魚です。

②オメガ3脂肪酸
サーモンオイルやアマニにより、オメガ3脂肪酸の抗炎症作用を期待することができます。成分値は2.08%です。

③人工添加物不使用
小さな体をした愛猫が危険な人工添加物が入っている食事を毎日摂取することなど考えられないことですが、モグニャンは安心ですね。

④腸内環境のバランス
かぼちゃやさつまいもに含まれている食物繊維によって毎日のスッキリはサポートされています。またひよこ豆に含まれている食物繊維は野菜や穀物に含まれる食物繊維と違って、血液中の脂肪をコントロールしたり、腸内に溜まった有害物質の吸収を阻害し排出させてくれるので腸内環境は整い免疫力アップにつながります。

ひよこ豆に関してもう少し説明を加えるのなら、糖質や脂質の代謝を促し疲労回復に役立つビタミンB1や、骨の成長や強化に役立つカルシウム、体内の余分なナトリウムを排出するカリウムなど豊富な栄養素が含まれている食材です。

オリジン シックスフィッシュ

プレミアムキャットフードの中でも特に人気が高いのが「オリジン」です。数々の賞を受賞した世界が認めるオリジンです。

『生物学的に適正』なタンパク質のレベルのフード・・・つまり猫が「自然本来の形で摂取」するような自然な食事を再現してくれています。

オリジンの特徴

新鮮な原材料でもちろんヒューマングレード

オリジンで使用している原材料のほとんどは地元で採れた新鮮なものです。ホルモン剤や抗生物質を使用せずに育てられた放し飼いの鶏や家畜の肉、天然の魚や新鮮な野菜やフルーツだけを使っています。

こだわりの製造方法

高温加熱しないでキャットフードを作りあげるため、栄養成分の吸収が原材料から可能になり多くの添加栄養素は必要としなくなり食材の栄養をまるごと活かすことができるようなキャットフードが出来上がっています。

このような特徴を持ったオリジンですが具体的にどのような点でスコティッシュフォールドにおすすめなんでしょうか。①〜④のポイントと照らし合わせながら原材料をみてみたいと思います。

考えられないくらい質の良いタンパク質!

① 第一主原料〜
新鮮丸ごと大西洋サバ, 新鮮丸ごと大西洋ニシン, 新鮮丸ごと大西洋カレイ, 新鮮丸ごとアカディアンレッドフィッシュ, 新鮮大西洋アンコウ, 新鮮丸ごとシルバーヘイク, 乾燥丸ごとサバ, 乾燥丸ごとニシン, 乾燥 アオギス

原材料リストのトップ6に含まれる魚の、まる3分の2が、新鮮肉または生肉という考えられないくらい質の良いタンパク質が使われているようです。保証成分をみると粗タンパク質は40%です。

② オメガ3脂肪酸
新鮮魚からオメガ3やDHA、EPAといった自然の必須脂肪酸が豊富に配合されています。保証成分には2.1%とあります。

③ 人工添加物不使用
もちろん使用していません。酸化防止剤には天然由来のミックストコフェロールを使用しています。

④ 腸内環境のバランス
プロバイオティクスとプレバイオティクスがバランスよく配合されていますので腸内環境も整い免疫力アップにつながるでしょう。

まとめ

スコティッシュフォールドに!おすすめのキャットフードを①第一主原料が質の良い動物性タンパク質であること。②抗炎症作用やバリア機能を高めてくれるオメガ3脂肪酸が含まれていること。③人工添加物不使用④腸内環境を整えてくれる成分が入っていること。という点を考慮に入れて5つ選んでみました。

『ファインペッツ』、『アーテミス オソピュアグレインフリーフィーライン サーモン&ガルバンゾー』、『シンプリー』、『モグニャン』、『オリジン シックスフィッシュ』の5つです。

上記のキャットフードはいわゆるプレミアムフードですので、ホームセンターなどの店頭に並んであるものに比べると高額なフードといえるかもしれません。食いつきに関しては猫ちゃんの嗜好性と関係があるのでなんとも言えませんが、ランキング形式になっているわけではありませんので猫ちゃんの好みに合わせながら選んでいただければと思います。

猫ちゃんにとって良いキャットフードが見つかるといいですね。

情報提供元: mofmo
記事名:「 スコティッシュフォールドに!おすすめのキャットフード5選