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性格:元気はつらつ、賢く人懐っこい
寿命:12〜14歳
体重:14〜20kg
体高:45〜50cm
毛色:ディアー・レッド、レディッシュ・ブラウン、ダーク・レッド・ブラウン、ブラック&タン
値段相場:ブリーダー30〜50万(国内での繁殖が少なく、輸入になることも)
ジャーマン・ピンシャーの性格は、ひとことで言えば「元気はつらつ」です。数ある犬種のなかでも特にエネルギッシュで、運動をしたり人と一緒に遊んだりするのが大好きな犬です。
また、飼い主の指示を理解できる賢さと忍耐強さも備えています。きちんとしつけを行えば、小さな子どもがいる家庭でも一緒に暮らしていくことができるでしょう。
一方、家族と認めた人以外に対しては、警戒心を示すことが少なくありません。
狩猟本能が強く残っているため、小動物を襲ってしまうこともあります。小型のペットがいる家庭では、飼う場所を分ける必要があるでしょう。
ジャーマン・ピンシャーは、短くて手触りのよいスムース・ヘアーの被毛をもっています。その見た目から、ドーベルマンを小型化した犬だと思われることも多いようですが、実際にはドーベルマンの先祖にあたる犬種です。
純粋犬種の登録と血統証明書の発行などを行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ジャーマン・ピンシャーの歴史は少なくとも1880年よりも前、スムース・ヘアーとラフ・ヘアーの子犬の兄弟が生まれたできごとまで遡ります。
このうちスムースのほうが、のちに「ジャーマン・ピンシャー」と呼ばれるようになり、ラフのほうは現在の「スタンダード・シュナウザー」になりました。
ジャーマン・ピンシャーは、見た目が似ているドーベルマンよりも、まったく異なる被毛をもつスタンダード・シュナウザーに近い犬種なのです。
ジャーマン・ピンシャーは中型犬です。平均寿命は12〜14年であり、中型犬としては標準的といえます。
実際の寿命は健康管理によっても変わります。健康で長く暮らせるよう、食事や飼育環境に気を配りましょう。
ジャーマン・ピンシャーの体重は、オス・メスともに14〜20kgが理想的とされています。
引き締まった身体をしており、筋肉がよく発達していることが歩くときなどにわかります。
ジャーマン・ピンシャーの体高は、オス・メスともに45〜50cmが理想的とされています。
体長と体高がほぼ同じスクエア型の体格で、頭部が小さく優雅さを感じさせるプロポーションです。
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、単色とブラック&タンがあります。
単色ディアー・レッドか、レディッシュ・ブラウン、ダーク・レッド・ブラウンまでの色調をもつ毛色です。
Jagodka/shutterstock.com
ブラックをベースとして、レッドかブラウンのマーキングが入った毛色です。
ジャーマン・ピンシャーは生後10〜12カ月程度で成犬となります。成長段階で股関節形成不全になりやすい犬種ですので、成長期には栄養が偏らないように気をつけることが大切です。
運動量が豊富な犬種ではありますが、過度な運動も骨の発達に影響を与えます。適度な運動を心がけるとともに、食事管理を徹底しましょう。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ジャーマン・ピンシャーは忠実で警戒心が強いため、知らない人に対して吠えてしまうことの多い犬種です。
賢く忍耐強さも持っていることから、子犬のうちから飼い主との主従関係をしっかり築き、吠え癖がつかないようにしつけをしておきましょう。社会性を身につけさせることも大切です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
白内障 | 目の中の水晶体が白く濁り、視力が低下する。加齢にともなってかかることが多い病気。 | 30万円前後 |
股関節形成不全 | 発育の段階で股関節の形が異常を起こし関節炎などになる。生後1歳までに発症することが多い。 | 40万円前後 |
フォン・ヴィレブランド病 | 血液の凝固異常によって出血しやすくなる、先天性の病気。重症化すると失血や貧血で命を落とす危険性がある。 | 不明 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22〜23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
夏場の散歩は、暑い時間帯を避けるようにしましょう。ジャーマン・ピンシャーは暑さに特別弱いわけではありませんが、遊び好きと忍耐強さが災いして体調を崩してしまうこともあります。運動中も適宜休ませたり水分を補給させたりして、対策を行いましょう。
ジャーマン・ピンシャーは短いスムースコートのため、ほかの犬種と比べると体臭は少ないほうです。
散歩や運動のあとに汚れやニオイが気になったら、蒸しタオルなどで身体を拭いてあげるようにしましょう。
ジャーマン・ピンシャーは被毛が短く、脂肪も少ないため寒さに強くありません。日本の冬の外気温には耐えられないため、室内飼いが基本となります。エアコンなどによる室温管理のほか、特に寒さの厳しい日には服を着せるなどの防寒対策も必要です。
運動量が必要な犬種でもあるので、寒さや天候のために十分な散歩ができない場合に備えて、ある程度の運動ができる屋内スペースがあると理想的でしょう。
また、ほかの小さなペットがいる場合は、飼育スペースを分けるようにしましょう。ジャーマン・ピンシャーは、かつてはネズミなどの害獣駆除に用いられていた犬種であり、小動物を見ると本能的に追いかけてしまいます。
犬の健康的な成長を支えるためには、毎日の食事が大切です。ドッグフードには、犬に必要な栄養素をバランスよく配合した総合栄養食を選びましょう。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3〜4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的に1日2回に分けて与えるのが適正です。筋肉質な身体を健康的に維持するためには、たんぱく質が多めのフードを選ぶとよいでしょう。
ジャーマン・ピンシャーは、成長期に股関節形成不全を発症しやすい犬種であるといわれています。この病気には遺伝的な要素もありますが、骨の急成長を起こさないよう栄養バランスに気を配ることと、カロリー摂取量を適切に管理することでもある程度の予防ができます。
飼い主が責任を持って食事管理を行うことが大切です。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ジャーマン・ピンシャーは、短くて手触りのよいスムースコートの被毛を持っており、抜け毛も比較的少ない犬種です。換毛期にはやや増えるものの、抜け毛対策としてのブラッシングは週1回程度で十分でしょう。
ただし、皮膚の健康を保つためには毎日のブラッシングが理想的です。短毛種は皮膚を傷めにくいラバーブラシを使って優しくマッサージすることを日課にすれば、ブラッシングが飼い主とのコミュニケーションの時間になるでしょう。
ジャーマン・ピンシャーのお風呂は、月に1回程度を目安にしましょう。シャンプーのしすぎは皮膚トラブルの原因になるため、あまり頻繁に洗うのはよくありません。ゴシゴシこすると皮膚を傷めてしまうので、優しく撫でるように洗ってあげてください。
子犬のうちは免疫力が弱いので、少なくとも生後2カ月ごろまでは入浴を避け、はじめてのシャンプーは体調が安定してからにしましょう。
子犬と成犬それぞれのお風呂の入れ方について紹介します。
ジャーマン・ピンシャーの子犬のお風呂の入れ方ジャーマン・ピンシャーは、運動量が豊富な犬種です。運動不足になるとストレスを溜めてしまうので、少なくとも30分、できれば1時間以上の散歩を1日2回行うようにしましょう。
引き締まった健康的な筋肉を維持するためにも、毎日の運動は重要です。散歩のほかに、ドッグランなどの広い場所で自由に走らせる時間をつくってあげられれば理想的です。
ジャーマン・ピンシャーは好奇心旺盛で力も強いので、散歩中の事故には十分に注意しましょう。リードをしっかり持つことはもちろんですが、飼い主に寄り添って歩けるよう日頃から訓練しておくとよいでしょう。
スムース・コートのジャーマン・ピンシャーは、冬の寒い日は長時間外にいると凍えてしまいます。服を着せるなどの防寒対策を行なったうえ、散歩は気分転換程度で切り上げて、室内で一緒に遊んであげるとよいでしょう。
ジャーマン・ピンシャーはもの覚えがよく、忍耐強さもあるため、基本的にはスムーズにしつけができる犬種です。
ただし、狩猟本能が残っているので、警戒心を強めないように意識する必要があるでしょう。子犬のうちから人に慣れさせるなど、社会性を育てていくことが大切です。
しつけは犬のことを理解してあげる努力をしながら、愛情をもって行いましょう。最初はできないこともあるかもしれませんが、怒鳴ったり叩いたりして無理矢理いうことを聞かせても意味がありません。これからずっと一緒に暮らす家族の一員として、気長にトレーニングを積んでいきましょう。
トイレのしつけは失敗をさせないことと、繰り返し褒めて教えることがポイントです。
やり方は子犬に教える場合も、成犬になってからしつけ直す場合も変わりませんが、子犬のうちにしつけを始めたほうが早く覚えてくれます。
犬を家に迎え入れたら、その日から練習を開始しましょう。
ジャーマン・ピンシャーは、家族と認めた人に対しては忠実な一方、知らない人に対しては警戒心を示す傾向があります。
警戒心が過剰になると、無駄吠えをすることも多くなってしまいます。なるべく早い段階から、社会性を育てる訓練をしていきましょう。
「ピンシャー」とは、ドイツ語で「噛みつく」という意味の言葉です。ジャーマン・ピンシャーはその名の通り、噛み癖が出やすい犬種として知られています。噛み癖のしつけは、必須と考えたほうがよいでしょう。
ただし、狩猟本能が強いジャーマン・ピンシャーにとって噛むという行為は本能的なものであり、完全にやめさせることはできません。噛み癖をつけさせないためには、噛んでよいものといけないものの区別を教えることがポイントになります。
散歩中に犬が必要以上に興奮してしまった場合などは、「待て」で落ち着かせれば危険を回避できます。
また「待て」のトレーニングは犬にとって、衝動的な行動に歯止めをかける練習にもなります。ジャーマン・ピンシャーの場合は、小動物を追いかけてしまうなどの本能的な行動をある程度抑えやすくなるでしょう。
犬にとって、飼い主と離れて過ごす時間は不安なものです。ジャーマン・ピンシャーは警戒心が強く好奇心も旺盛なので、留守番させる必要があるときは、一人でも安心して過ごせる安全な環境を整えてあげることが大切です。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619