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ご覧のようにあばらが浮き出て見えるほど彼は痩せこけています。
ベアがなぜこの場所で一人ぼっちで放浪していたのかは定かではありませんが、人間の食べ物の味を知っているあたり、かつては誰かの飼い犬だった可能性は否めません。
しかし今の彼は人を信じらなくなってしまったのか、自分から歩み寄ろうとはしていません。
この事態にアマンダさんとディランさんはどう対処するつもりなのでしょうか。
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翌日現場に戻った二人は、ベアの信頼を勝ち取るために型破りな手段に出ました。その手段とは食べ物ではなく、ベアの持つ温情に賭けるというもの。まずアマンダさんが地面に横たわりケガをしたふりをしました。するとベアがゆっくりと近付き、においを嗅ぎながら状況をうかがい始めたのです。しかしこの時はベアを捕まえることはできませんでした。出典:https://barkpost.com/good/woman-feigns-injury/
怪我人を装うアマンダさんの様子を見ているベア。
生粋の野犬ならこの距離までわざわざ危険を冒して近付くことはないかもしれませんし、たとえ近付いたとしても、自分の生活圏に足を踏み入れた人間に襲いかかる可能性も十分ありとても危険です。
しかし遠くからアマンダさんの様子を見たり、自ら近付いてにおいを嗅ぐといった行動から、ベアが野犬ではないことは明らかですし、この型破りな作戦には少なくとも勝算があるような気がしてなりません。
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寒さのあまり一度車に戻り暖を取ったアマンダさんでしたが、再び挑戦が始まりました。出典:https://barkpost.com/good/woman-feigns-injury/
「やっとベアがそばに来てくれたの。最初少し唸ったから、泣きまねをしてみたの。するともっと近付いてくれて、彼に寄りかかるとこができたのよ」とアマンダさん。
アマンダさんの泣き声にただならない空気を感じたのか、少しづつ近寄って来るベア。
二人の距離は一歩づつ縮まり、最終的にはご覧の通り。
さぁ、型破りな作戦の勝利まであともう一息です。
果たしてアマンダさんはベアの首にリードをかけることはできるのでしょうか。
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アマンダさんはベアを撫で話しかけながら心をほぐして行きました。そしてリードを首にかけることに成功した頃には、ベアは逃げる気力も失うほど疲れきっていたのです。出典:https://barkpost.com/good/woman-feigns-injury/
「気がつくと夜の9時だったわ。ベアを車に乗せて動物病院へ向かう道中、ずっと抱きしめてたのよ」とアマンダさん。
すっかりと気を許しアマンダさんに身をゆだねるベア。
本当は人の愛に飢え、ずっとずっと人と触れ合いたかったに違いありません。
それだけ飼い犬出身の犬が野犬として一人で食べ物を探しながら生きて行くことは至難の業なのです。
「この人はボクに食べ物をくれた。それにこの人は辛そうに泣いている。今度はボクがこの人を助けなきゃ」
ベアは自分に優しくしてくれたアマンダさんに触れ合い、こんな風に思って行動を起こしたのかもしれませんね。
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アマンダさんとディランさんはベアの元の飼い主を探し始めました。しかし心配は要りません。もし飼い主がみつからなくても、地元の愛護団体が新しい家族をみつけてくれます。出典:https://barkpost.com/good/woman-feigns-injury/
その後のベアのことが気になり、ベアの身柄を引き受けたという地元の愛護団体Useless Bay SanctuaryのSNSを訪問してみました。
するとすっかり元気を取り戻し新しい家族と幸せに暮らすベアの姿がありました。
新しいパパととびっきりの笑顔がはじけるベア。
ということは、結局ベアの元飼い主はみつからなかったということになりますね。
ベアは迷い犬だったのか、それとも飼育放棄だったのか...
その真相は闇の中ですが、一番大切なことは今のベアが幸せでいることです。
最初に手を差し伸べてくれたアマンダさんとディランさん、そして身柄を引き受け新しい家族に引き合わせてくれたUseless Bay Sanctuaryには惜しみない拍手を贈りたいですね。
Frightened Stray Lured To Safety By Woman Pretending To Be Injured