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飼い主の周りの人は、できる限り、飼い主とコミュニケーションを取る機会を増やしてあげましょう。
そうすることによって、今まで犬に依存してきた関係を徐々に忘れていき、心の傷も癒えてきます。
要するに時間が解決してくれるというものですね。
しかし、ただ時間を浪費するだけでは心の整理がつかない人が多いので、犬が死んだ後にペットロスになっているような傾向がある飼い主が知り合いにいたら積極的に関わって、話を聞いてあげることによって、思いを吐き出して心の整理もできますし、人と関わることによって孤独感を解消することもできます。
犬の飼い主にとって、ペットロスはそっとしておくというのは悪手です。
最近のペットロスは本当に心の闇となることが多いので、なるべく関わってあげましょう。
犬が死んだ後に、飼い主が「自分がペットロスになっている」と自覚することは少ないと思います。
自分の犬が死んだらこのくらい落ち込んで悲しむのは当然だろう。そう、思い込みがちだからです。
ただ、ふとした時に思い出して泣いてしまったり、気分が慢性的に落ち込んでしまったりしているのならば、それは立派なペットロスです。
そうした場合は、飼い主の心の持ちようです。
自分はしっかりと愛情を注いであげられたから、天国でしっかりと幸せになってくれているだろう。
天国で愛犬は自分を見守ってくれているはずだ。
そうした犬が死んだ事実に囚われるのではなく、生きた証を喜ぶ考え方にシフトすることが大切です。
死んだ犬は戻ってきません。
しかし、確実に現世で生きていたのです。
その事実を忘れないようにしてください。
無宗教である日本人でも、都合の良い時には宗教を利用しても誰も咎めません。
犬が死んだとしても宗教的にはその魂は消えていないと心を整理することができます。
例えば、仏教では六道輪廻という考えがあります。
魂というのは「地獄道」「餓鬼道」「畜生道」「修羅道」「人間道」「天上道」の順番に、六つの世界を循環しているとされています。
犬がいるのは、「畜生道」ですが、その次にある「修羅道」とは阿修羅の神として生きる世界であり、善界とされています。
犬として死んだら、阿修羅の神として魂は循環され、やがて人の魂となる。
そう考えれば、飼い主の苦痛も和らぐのではないでしょうか?
また、スピリチュアル的にいえば、仏教の六道をもっとナチュラルにした考え方をしており、現世で繋がった魂は来世でもまた魂の繋がりができるとされています。
来世でまた死んだ犬に会える。
そう考えれば、心も少しは穏やかになるでしょう。
飼い主が色々なことを試しても、犬が死んだことによるペットロスが治らず、生活に支障が出てくるという場合は、専門的なアプローチも視野に入れてください。
今では獣医師がペットロスのカウンセリングを行っている動物病院も多くあります。
また、専門的にペットロスのカウンセリングを行っている団体もあります。
そうしたカウンセリングでは、専門的な知識でカバーしてくれるため、非常に力になります。
また、ペットロス症候群としてしっかりと病名がつくため、重度の場合は精神科に受診してもいいでしょう。
犬が死んだからといって、精神科に受診するのは恥ずかしいと思うことはありません。
正式な病名がつく精神疾患ですので、専門的に診てもらうのは必要なことです。
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犬が死んだ時にペットロスになると、新しい犬を飼うべきかどうかという選択肢に迫られることになります。
死んだ犬を失った心の穴を埋めるという効果もあるかもしれません。
しかし、死んだ犬に対する罪悪感で更にペットロス症候群が悪化するかもしれません。
どちらがいいのでしょうか?
Purebred Jack Russel Terrier dog outdoors on a sunny summer day.
犬に愛情を注いで依存している関係で犬が死んだ飼い主は、新しい犬を飼うべきです。
そうした人は、ペットロス症候群というよりも「自分に愛情を注いでくれる存在」が死んだということで、それがいなくなったということでショックを受けているのです。
犬は無条件に愛情をくれます。
それを据え変えるというということはペットロス症候群の対策として問題ありません。
犬は動物です。
それに対して人並みの愛情や愛着を注がなければいけないという義務も道徳もありません。
飼い主にとっての愛情表現してくれる犬という都合の良い存在として考えても何の咎める部分もありません。
犬が死んだら、直ぐに新しい犬で再スタートする。
それでペットロス症候群を防げるのならばそうするべきです。
マズローの欲求5段階の社会的欲求を満たす存在として犬を扱っているのならば、それはそれでありです。誰も咎めることはありません。
そういう切り替えも必要です。
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死んだ犬の直ぐに新しい犬を飼うことに罪悪感がする人は、犬にこだわるのはペットロス症候群の悪い兆候です。犬は短命です。
飼い主が何度も犬を飼っても、死んだ時に何回もペットロス症候群の症状が出ることになります。
そうした場合は、思い切って人の子どもを育てるという手段が解決策になります。
人ならば80歳は生きます。
親よりも先に死ぬことはありません。
犬のように飼い主に無条件に愛情表現を出すとは限りませんが、愛情を注いで育てればペットロスのような喪失感を味わうことはありません。
養子をもらうというのも手です。
友人に協力して貰って子どもを産むというのはありです。
女性ならば簡単に生めますし、男性ならばお金があれば出産協力もできます。
ペットロスとは違い、人の子どもは親より死ぬことはありませんので、そうした教育と育てることによって社会的欲求を満たすことができます。
犬が死んだことで、新たに犬を飼うことに罪悪感が出るならば、人の子どもを育てるべきです。
大変さは犬よりも遥かに大きいですが、社会的欲求を満たすという意味では、犬の飼い主よりも大きなものがあります。
ペットロス症候群は今や社会問題になっています。
犬が死んだ飼い主の心はダメージが大きいです。
それを適切に解決しなければいけません。
間違った方法で対処すると、逆にメンタルがやられてしまう可能性があります。
そうしたことにならないためにも、適切な知識が必要です。それに自分に合った対策が必要です。
専門家によるカウンセリングなどの治療も視野に含め、ペットロスにならないために必要な心構え、犬が死んでも死んだということで不幸だと思わない宗教的な考え方。
様々な方法があります。
そうしたものを全部試してみて、1ヶ月の精神疾患の症状が現れられれば、精神科の専門的な治療が必要になります。
様々な方法を試す必要があるのですね。